ウイルス性胃腸炎の季節になり、今年はすでに3万人の感染者が出ている。
今年は新型のノロウイルスが現れた。
新型のため現在の時点で免疫を持つ人がほとんどいない状態で、しかも検査にも出て来ない場合があるという。
今までノロウイルスに感染するのは子供や年寄りなど抵抗力のない年齢層で症状が重くなりやすかったが、新型は発熱をはじめ、激しい下痢や嘔吐など相当にきつい症状が出るというのだ。
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ノロウイルスはワクチンもなく対症療法のみ。回復期にも感染の可能性が
ノロウイルスはロタウイルスと異なり、今のところ対応するワクチンがない。
これは旧型も新型も同様で、なので治療といえば結局対症療法しかない。
そして潜伏期間が旧型だと1~2日、そして新型になると更に短く、早ければ半日程度で症状が現れるという。
潜伏期間では基本的に症状が出ないから怖い。
ただ、潜伏期間中に臭へ感染させる危険は無いといわれている。
だが、感染後数日した回復期には周囲に感染させる危険があるのだ。
私はウイルス性胃腸炎にかかったことはなく、あるとすれば通常の急性胃腸炎にすぎないが、何だが両者は一致する部分があるかも知れない。
私の急性胃腸炎の場合は主にストレスから来るものだった。
冬場から年度末にかけて度重なる残業と睡眠不足、それでやられた可能性が大きい。
だが、症状や発熱はウイルス性胃腸炎と似ているところもあるので、感染という原因を除けばやはりストレス増加による発病はありうると思う。
ノロウイルスへの予防対策は、手洗いだけでは不足!除菌方法も未確定か
更に恐ろしいのは、ふつうに手を石鹸で洗ったりしても完全に除菌できないということだ。
特に症状が出た後、利用したトイレなどに付着したウイルスを取り除くためには次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤を使う必要があるという。
老人ホームなどでよく利用される方法だが、しかしながらこれには短所もある。
金属がさび付いたり、衣服が脱色したり、更にプラスチック類が腐食したりしてしまうのだ。
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ひとまず市販でウイルス退治用の消毒薬も出ているようだが、それでも中には副作用を訴える声もあるため、今だ未知数といえる対策かも知れない。
なので次善の策となるが、発熱や下痢などが始まり、病院で感染したことがわかったらとにかく人と接するのを避ける様にすること。
あくまでも自説になってしまうが、それに加えて自分の衣服や持ち物などを家族や周囲に触らせないことなども必要だろう。
だから、仕事の先行きが不安でも、かかったら回復期にあってもしっかり自宅で休むことが必要だ。
新型ノロウイルスは大人でも重症になる!再感染の可能性も
知人の中に新型ではないが旧型ノロウイルスにかかって重症を患った子供を持つ母親がいる。
その際は家中で大騒ぎになったそうだが、母親の彼女も子供のウイルスをもらったのか、自分も感染したとのことだ。
だが去年のことだったためもあって新型ではなく旧型のウイルスだった。
このため子供は重症になりやすいが母親の彼女自身は軽症だったという。
だが基本的に実は旧型でも新型でも、ノロウイルスは再感染する可能性が高いというのだ。
「子供かかったあの症状が大人にも、と考えるとゾッとするわよ」
という彼女のコメント。
説得力たっぷりだ。
彼女は今年は気を付けていることもあってか、今のところ子供も含めて感染によるウイルス性胃腸炎の症状も見られず、発熱もないという。
結局対症療法もそうだが、日頃の生活から努力して感染を予防するしかないといえる。
なお、ちょっと前までよくいわれていたのが、生ガキに付着したウイルスに感染してこうしたウイルス性胃腸炎にかかることが心配されていた。
「カキは悔いたし感染は怖し」
ということで、今年は好きなカキを控えているワケなのだが、少なくとも今年はそうしたキャンペーンも浸透しているはずなのに、すでに3万人を超える感染者が出ている。
相当に感染力が強いといえるだろう。
ちなみに柿の旬は春先、3月、4月がピークになり、大体11月頃から美味しくなり始める。
だから年末年始を挟むこの時期、絶対カキを食べるんだ!
という方は多いだろう。
私もこうなると、カキを食べなくてもウイルス感染する時はするのだ、などと開き直って友人にジョークを飛ばしたりする。
何とかカキだけでも上手く味を損なわずに除菌できないか、もちろん生のままでして欲しいのだが。苦笑
(一ノ瀬絵美)