よく「体を許すと女は変わる」ということが言われるけれど、その意味、実際に体験した女性だったら痛いほど実感していると思う。

女の端くれとして告白してしまうと、女性というのはどうしても男性に最終的には依存してしまうようにできているのではないだろうか？

そういう関係になった以上、相手の男性が他のどんな女性のものでもない、自分のもの、というよりは、自分にとってその男性しか見えなくなってしまう。
そういう重大な意味を持つものだ。

思考や理屈ではなく、生理的なレベルとして、体を許すと女は変わる。
たからこそ、結局は相当慎重に男性を選んで探し、将来のパートナーを見つけなくてはならないという意味がある。

このことで、いろいろと考えてしまう。
たとえば、女性の方から男性を探して、その婚前交渉の後で上手くいくことは少ないのではないだろうか？

結婚するまで体の関係はないに越したことはない？

あくまでも私の妄想かも知れない。
また、親の代からの古風な思考や意味の取り方が抜けきれないからかも知れない。

けれど、結局のところそういう風に体を許すと女は変わることになるとすれば、結婚する前まではそういう関係を男性と結んでしまうことはむしろ避けるべきだと思うのだがいかがだろうか？

これにはいろいろな異論が起こってしまうことだろう。
だが私としてはあえてそういう風に言い切ってみたい。

それにはいろいろ理由もある。
その一つがやっぱり、体を許すと女は変わる、その内容が問題だからだ。

どういう風に私たちが変わるのか？といえばそういう“許した相手の男性”に完全に寄りかかってしまうようになりがちだということにつきる。

結婚後はその関係、夫婦としてがっちりスクラムを組む上で、ある意味最高のものとも言えるかも知れない。
だがもしも何かの弾みで結婚前に、しかも結婚相手とは別な男性に体を許したとすればどうなるだろうか？

人によるかも知れないし、またいろいろケースも別れることとなるだろう。
けれど一つ間違えば複数の男性に対して依存型の女性となるかも知れないし、場合によってはそういう腰の定まらない性格に陥ることだってあるかも知れない。

もちろんあくまでも結婚前にそういう関係になった女性のすべてに当てはまるものではないとしておくのだが。

その行為で愛情が深まるのは女の方だけ？男性は違う！

体を許すと女は変わる、という言い方をもう少し深めて考えてみよう。

確かに体を許すと女は変わるというのは経験的にもそう言い切ってよいけれど、実のところそのような関係に至るまでの間、そしてその後の女性の気持ちというのはすでに彼氏べったりになっているはずなのだ。

要するに女性の方はそういう関係を結んだ男性に一途となってしまう。
もちろん最近ではそうとは言えずに様々な性癖が前にも後にも現れる女性もいるかも知れない。

だがそれは別な意味でのこと。
あくまでもレアなケースとして脇に置いておきたい。

だがはっきり言って、男性の方は生理上、複数のメスと関係を持って子孫を増やす定めを負っているため、いちいち一人の女性にのみ愛情を注ぐという行為には女性と比べて温度差がある。

というか、これこそが男性の浮気の温床のようなものだろう。

 

だから結局のところ、男性は女性に対して愛情がなくても体の関係を持つことを躊躇しないという、極端にいえばそういうケースだって出て来るものだ。
私も元彼に浮気されていたい目に遭った口だから、男性不信に陥ったときもないわけではない。

だがこれははっきり言って私自身の思い上がり、と思ってしまっている。
謙虚をきわめて語ってみればこういうことになる。

なぜかと言えば、女性の視点からでのみ男性の浮気を考えようとしていたからだ。

浮気する男性を避けると同時に、浮気させないようにすることも大切に

つまり、女性の目線から考えていくと、惚れ込んで体まで許した相手の男性にはその人一途。

他の男性には目もくれなくなるはずなのに、そういう私たちの目からすると浮気して複数の女性を相手にする男性の思考も気持ちも全然分からなくなってしまう。

でもこれが女性の限界だし、また男性からそういう思考をすべて取り去るのは不可能なのだ。

ただ、女性本来の持つ悲しさというか、男性のようにいわばそういう「臨機応変」さはない。

だからこそ、ここで
「体を許すと女は変わるもの。その男性に依存し、基本的にその人しか見えなくなってしまうもの。それを考えれば結婚前には大事をとってそういう行為を慎んでおく方が良い」
というのが私の持論になる。
こういう深い意味があるからこそ、安易に考えてしまうのはちょっと待て、なのだ。

“大事をとって”という意味は大体推測がつくかと思うけれど、すべての男性がよい人ばかりではない。それこそ遊び相手に女性に接近してくる人だって多い。

そういう浮気心が芽生えるのは一面男性の本性。
そのように理解して置くことも大切になるだろう。
そしてその上で、そういう気持ちを持たせないようにすることが大切になるはずなのだ。

お恥ずかしながら、私については正直すでに“手遅れ”だ。

だがこの辺りの意味の取り方は昔の人の思考となるわけだし、現代の感覚からすれば相容れないような陳腐なものになるかも知れない。

けれどもよくよく考えれば、そういう生理的な、肉体的なレベルで男性というものを知らないままでいた方が結婚前にはよい、そういうことだって確かにいえることだろう。

こういう考え方が古いかどうか、というよりは貴方自身の将来やパートナー選びに際して何かの役に立つものと信じてみたい。

（一ノ瀬絵美）