毎年、春に限って肌荒れがきつくなってきたり、あげくにはポツポツが出てきたりかゆくなる、という女性は意外と多いかも知れない。
というか、私の友人でもこの季節に限って肌荒れがきつくなるという女性は少なくない。症状も赤くなったりボツボツが出来たり、かゆくなるなどいろいろだ。
私も毎年出る方で、今年の春はスキンケアをがんばっていたから大丈夫かな、と思っていたところ、ついにあごの下ににボツッと一つ赤いのが現れた。
肌荒れもこんなところに出てくるとやっぱり恥ずかしいんだけれども、何がいけなくてこんなふうになってしまうのか?
その原因をスキンケアのトリセツをあらためて探ってみよう。
春はメンタル、環境ともに肌荒れにとって過酷な季節!
春は寒さの厳しい冬の後と言うことで体に優しそうな季節に感じられるのだが、まだ冬と同じくらい空気が乾燥しているし、花粉症の季節でもある。
さらに夏に向けて紫外線が一段ときつくなっているという、肌荒れの一番起こりやすい季節なのだ。
だからこの時期に限って私のようにボツボツが出てきたり、赤くなったりかゆみの出てくるケースが多くなる。
そして同時に冬場は肌の代謝が衰えるため、体内に体の不要物がたまりやすい季節だが、春になると再び代謝が活発になって冬場にたまった不要物が一斉にこの時期放出されることになる。
このためにボツボツが出てくるのだ。
そしてもう一つやっかいなことと言えば、メンタル的にも一年で一番過酷な季節になりやすいのが春になる。
春になるとどこの企業や学校でも異動、就職や昇進などで人事の刷新が起こりやすくなる。
その新しい人間関係や職場環境に不慣れな季節にもなるため、人間関係の思わぬ摩擦が起こることが多くなるので、それにより精神的に不安定な時期なのだ。
実際、春になるとうつ病の人は症状がひどくなると言われたりするし、自律神経失調症にも陥りやすくなる。
肌荒れなどのトラブルもこうした精神的な要件が引き金になることも十分あるのだ。
ただ、そうはいっても今年の春は、例年悩みのタネとなる肌荒れにしてはまだよい方だった。
今年は去年より前のようにポツポツが複数顔に出てこなくなってきているし、いろいろ友人達と情報交換してみたりしてミになる情報をかき集めて実行していたこともあるかも知れない。
だからいちがいに自分のスキンケアがけっこう奏功してたのでは?とも感じている。
つまりいつもだったら複数ボツボツと出てくる赤いのが、少なくとも今年はまだボツッと一つだけだ。
これを喜んでよいのか悪いのかわからないが、改善はしているようだ。
ただ、そんなわけで春は心身両面で肌や体にはきつい季節だということ。
くれぐれもご用心願いたい。
私自身の場合―やっぱりメンタルの部分が大きいかも
私の個人的なケーススタディをちょっと説明すると、スキンケア自体は今年いろいろな情報を入手して試してみている結果、けっこううまくいっていると思っている方だ。
去年まで私が勘違いしていた点として、肌荒れや紫外線、乾燥による肌荒れを止めるという触れ込みの市販の乳液とか化粧水の宣伝文句をそのまま鵜呑みにしていた点だ。
それらは確かにそういう効果もあるのかも知れないが、結局複数の成分で出来ているし、中にはUVカットのクリームなどが典型になるのだがかなり肌にきつい。
だから私もやや敏感肌の気があるかも知れないが、そういうものの成分には肌に合わない、負担がかかりすぎるものも多く入っている。
特にUVカットのクリーム、サンスクリーンなどはよくないようだ。
だから結局こっちがダメだからあっちを選んで、それもダメだったので今度はそっちを、などという完全な悪循環に陥りかけていたのだ。
今年は友人や皮膚科に通っている知人などのアドバイスに従って思い切って取り入れて見たのがワセリンだ。
化粧用品と違って単一の石油から造られている物質であるワセリンは、体に溶け込むこともない。
そして基本的に油分でもあるため保湿効果も抜群で副作用も非常に少ないのだ。
ただ、そうした表だってのスキンケアとは別に、私の場合は仕事もいろいろ相手にする人が変わるようなことが多いため、そんな不安定な人間関係でストレスがたまってしまうと言うことは確かにある。
なので私に限って言えば、春の肌荒れの原因として不向きな化粧品を使っていたことと並んで、というかある意味それ以上にメンタル的な部分が多くを占めるのかも知れない。
とりわけ女性も30代以降になるとホルモンのバランスが崩れるとか、免疫力が低下するとかよく言われているし、それがやっぱり自律神経に作用して、体の外と内側に影響し始めているということもあるだろう。
自分が気づかないところでそろそろそんな兆候が大きくなってきているようだ。
それが体の表面に現れたものとして顔とか肌のポツポツではないかとも思っている。
あくまでも私個人のケースなので、部分的にでもご参考にしていただければと思う。
春の肌荒れ対策!私がぼつぼつを直した方法とは
で、私が今年になって初めて見て確かに良かったという方法がある。
上にも書いてみたが、ひとつには市販の化粧品をバッサリやめて、白色ワセリンやプロぺト(白色ワセリンをさらに生成したもの)を使用してみた結果、毎年出てくるぼつぼつがかなり改善されたことは事実だ。
唇などもそうなのだが、UVカットのクリームを塗るときにはまずワセリンを下地として塗り、その上からクリームを重ねるようにしてみたところ、肌荒れがめっきり減ってきたのだ。
気をつけなくてはならないのは、ワセリンを塗る前には十分化粧水や入浴などで帆肌の保湿を高めておくこと。
ワセリンはその上から肌の水分が逃げないように、シールドをかけるような感じになる。
こうすると保湿効果がいつまでも持続してくれるのだ。
乾燥肌も防げるし、肌荒れの原因ともなる花粉も直接皮膚につくのを避けることができる。
花粉症の症状ををワセリンで改善できる、というのが今年気づいた中で一番大きな情報だった。
ただ、メンタル的な部分はある意味しょうがないともいえるだろう。
十分に睡眠をとり、インスタント食品やコンビニ弁当、ファーストフードをなるだけ避けること。
そしてビタミン類の豊富な野菜や果物をとるように心がけることも大切だ。
春も5月になれば夏に次いで紫外線が強くなる。
肌荒れの季節はまだ続くので、ポツポツの出る方は私のように十分日常生活やスキンケアに配慮して過ごすことを忘れないようにしていただきたい!
(増渕裕子)