春先になるとそろそろ夏に向けて日差しの強さが気になる人も多い。
そんな中、紫外線に極度に反応する紫外線アレルギーの症状を持つ人はいっそう準備が大変になってしまう。
顔は女性なら誰でも意識してUV対策のスキンケアを気にすることも多いのだが、足など体の他の部分で、すぐに気づきにくいところを意識するケースはあまりないかもしれない。
だがこれから気温も緩んで服も薄着になるし、実のところ腕や足なども露出が多くなるなど、こうした場所にも紫外線アレルギーの症状が出ることも多いのだ。
日差しが強くなる中で、足や腕などにそんな症状が出た時の対策をお伝えしたい。
春の紫外線を甘く見ないこと
まず紫外線アレルギーの症状だが、普通の人なら単に日焼けですむはずなのに、日光を浴びることで湿疹やかゆみ、赤みなどが足や体の他の部位にできる症状のことだ。
夏の日差しなどに長時間当たると、普通だといわゆる日焼けが生じるが、紫外線アレルギーの症状をもつ場合も含めて、春先の3月以降になったらある意味夏以上に紫外線の強さには気をつけなくてはならない。
なぜかというと、夏ならば強烈な日差しを常に意識しているのでUV対策などに神経が集中するものだが、春先などはまだ寒いので、それほどに日差しも強くないだろう、と気楽に考えがちだ。
だがそれがかえって足元を救われてしまい、うっかり紫外線対策を怠ることにつながる。
これが大切で、3月になると実際紫外線は相当強くなる。
ちなみに月別で紫外線の強さを示すと、
3月 レベル6 月別7位
4月 レベル6 月別6位
5月 レベル9 月別4位
4位の5月の上に6~8月がくる。
5月が夏の3ヶ月間に続いて急激に強くなるから注意が必要だが、3月でもかなり強くなるので、3月を過ぎたら紫外線アレルギーがなくとも対策はしておく必要がある。
それに加え、春先の頃はまだ空気も乾燥していて乾燥肌が続いていたりする。
乾燥肌だと肌の代謝も悪いままなので、少量の紫外線でも余計に影響を受けやすいと言うこともあるからだ。
春の紫外線は確かに夏よりも弱いが、そんなわけで冬に比べれば相当強くなっていると言うことも事実だ。
それだけにかえって気を緩めず注意しておかなくてはならない。
足の対策は一番後手に回りがちかも
普段からスラックスやジーンズをはいて過ごしているのならばさほど気にしなくてもよいが、気温が高くなってくるとスカートをはいて涼しい思いをしたくなるというのは人情だ。
だが体の一番下の部分だということで、紫外線対策などでは一番後手に回ってしまったり、症状が出ても処置が遅れてしまうことも多いようだ。
そしてなまじそんな部位だから、最初に紫外線アレルギーの症状が出たとしてもそうだと気づかないこともありがちになってしまう。
紫外線アレルギー 足の症状とまずすべきこと
まずそのために紫外線アレルギーの症状がどんな物かチェックしてみよう。
・かゆみが出る
・湿疹が出る
・赤くなる
・腫れる
これらは日光を一定時間以上浴びて肌に出る症状だが、ややこしいことにほぼ乾燥肌の症状とそっくりだ。
そのため素人にとっては乾燥肌の対策をしなきゃ、という誤解にもつながることになる。
もしくは、端なら乾燥肌の症状に過ぎないから、保湿に注意しておけば大丈夫、などという誤った判断にもつながりかねない。
なのでベストなのはこういう症状が足に出たときは、一番先に皮膚科で診断してもらうこと。
決して自己判断だけで決めつけないことが大切だ。
脅かすわけではないが、紫外線アレルギーは知らずに放置しておくと悪化する。
春先にこういう症状が足などに出て、おかしいなと思ったらすぐに病院に行って診断を仰ぐべきだ。
それ以外に必要なことは
そういうわけで、症状が出たらすぐ病院に行ってしっかり検査を受けることが先決となるわけだが、普段から紫外線アレルギーを抑える対策がないかといえばそういうことはない。
あくまでも検査を受けることが前提としながら、そういう「すべきこと」を下に出してみよう。
・肌の露出をなるべくひかえる。
上記の通りで、スカートをはきたいのは同情できるが、足にアレルギーが出るならやはりズボン型の物をはく方がよいだろう。
またはスカートの下にUVカットのストッキングをはいたりするのも方法だ。
私も使っているし、友人たちの間でもなかなか好評だ。
ただ、紫外線アレルギーなど、肌にアレルギーを持っている人というのは基本的に肌が弱いため、そうした特殊加工のストッキングをはいたときにかぶれなどが出るかもしれない。
私の友人女子たちは今のところそんなことはないようだが、もしもかぶれなどが出たらそのときはあきらめるしかないだろう。
・足にもUVカットのクリームを塗ること。
一番手軽で安直な方法といえるだろう。
場所が足になると、意外とこれが忘れられやすいのだ。
・アレルギーを抑える食べ物をとる
紫外線アレルギーの症状を抑える食べ物をとることも、健康にとっても基本的な方法だ。
ブロッコリーやカリフラワー、カボチャやほうれん草、ウナギやレバーなど、ビタミン類や亜鉛、βカロチンを含む食材を買ってこまめに自炊したりするとよいだろう。
そんなわけで紫外線アレルギー対策に何が必要かを一通り見てみたが、一番大切なのはやはり、初期に症状を発見し、医療の専門家に診てもらって正しい判断を仰ぐこと、そしてそれに基づいた対策をこまめに行うことだろう。
特に5月になると紫外線は9月よりもきつくなるほどだ。
3月でもこれから行楽シーズンになるし、十分注意して過ごしていただきたい。
(増淵夕子)