30代独身女性にとって、とにかく容赦なく襲ってくるのは年齢が重なるにつれて、婚活はもとより、それがうまくいってもその後の生活がどうなるか、という心配だ。
結婚出産難しい、というのは30代だけでなく、40代の女性たちにとっても同様だが、女性だけでなくもちろん男性も同じ事。
医学的にも晩婚化による子作りが大変難しいこというのは今に言われたことではないが、しかしながらよくよく考えればただたんに結婚年齢、出産年齢の上昇だけが婚活の厳しいハードルではない。
だから、実のところ確かにハードルが高いことは間違いないが、かといって悲嘆をし過ぎることも問題だ。
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もちろんだからといって安心しすぎるのもどうかと思うが、むしろある程度年齢が上がったことで、相手に選ぶ男性を“絞る”事だって可能だし、考えようによっては20代の若い頃、先が見えず安直に結婚しすぎなかった、という意味でよいこともありそうだ。
30代独身女性が婚活でまず知るべき事―高齢出産のリスクはどう高くなるか
アラサーとか、口の悪い男性陣からはその後半年齢になると「BBA」などと揶揄されてしまうこともある30代独身女性。
自分たちが結婚出産難しい、特に出産はリスクが伴うというのはほぼ誰でも知っている。
そしてメディアでも世間でも年齢でよく結婚適齢期とかになるとどうしても弱者にまわりがちだし、医学的にも確かに根拠があって、それを持ち出されるのはつらいとしか言いようがない。
ただ、それでも重要なこととして、医学的なこととなるが、最低限の知識として以下のことをまとめてみよう。
・24歳が出産を最も健全に行えるピーク。
いわゆる『クリスマスケーキ理論』。
・それ以降は出産のリスクが高まり、女性では卵子、男性では精子が劣化する。特に34歳以降、女性は不妊になったり障害を持つ子供を出産する確率は急激に上昇する。
・出産だけでなく、男女とも生まれた子供を育てることを考えれば、高齢化して子供をもうけるのは経済的、体力的に好ましくない。
冷酷な事実だ。
30代独身女性で、こんな事実を直視するのは本当に勇気がいる。
だが実のところ、よくよく周りを見れば、アラサー、アラフォーでも結婚して健全に子供を産んでいる女性はいくらでもいる。
医学的な問題はあっても、ひとまずこの事実は忘れないで欲しい。
リスクは承知していても、みんな子供はそれほどに大切に思っているのだ。
医者や医療関係者は医学的な観点から結婚出産難しい、婚活の限界と言われている35歳を過ぎたり、40前半で子供を産むことを避けるようにアドバイスはくれるのだが、実際そんなケースの出産が増えている以上、考えないではいられない。
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もちろんそんなふうに高齢出産がかなり普及してきている背景には医学の進歩を抜きにしては考えられないだろう。
だがそうならそうで、一般論的な世間の年齢計算による単純化された「結婚出産難しい30代、40代」、という考え方は、もっと修正の必要があるのではないだろうか?
この点、どうしてもメディアに影響されてそう思ってしまいがちになるのだが、現に私の知人でも30過ぎて初産した女性はけっこういるし、子供たちもすくすく育っているのだ。
私の言いたいポイントはこれなのだが。
20代女性でも産めなかったり流産だってある。結婚に一番必要なのは形でなく愛情ではなかったか
結婚して子供を産んで育てる、幸せな家庭を作る、というのはどんな女性にとっても一生の目的に違いないだろう。
30代独身女性にとって、結婚出産難しいと固定的にいわれてしまうのはある意味そんな女性の幸せを大半削りとられてしまうことのように思う方も多いのではないかと思うが、翻って20代、それも20代の前半で結婚できても、子供を持てなかったり、何らかの障害を覚悟して出産する場合だってある。
要するに程度の差はあっても、どんな年代でも出産に危険は伴うのだ。
だから、私もある知人から言われたのだが、
「結婚に対する価値観を見直してみるのもよいかも」
ということ。
結婚相手となる男性に求めるのは何なのか?
金銭もそうだし子宝もそうだが、一生の伴侶として愛することができる、そんな心のよりどころを求めることが基本的にあったはずではないのか?
私の知人には、20代に結婚したのにどうしても子供ができないで40を過ぎている飲食店経営のご夫婦がある。
お二人は他の夫婦が小さい子供の手を引いて出かけり、電車に乗っている姿を見ると思わずそろって見入ってしまうことがあると語ったことがあった。
でも、そんな彼女は大変ご主人と仲がよく、ある意味子供のいない寂しさを補うような暖かさを二人の間に感じるのだ。
夫婦の形はいろいろある。
晩婚化はたしかに社会的にも医学的にも好ましくないことはわかるが、夫婦の間の愛情は必ず持てると思うけどその愛情が芽生える可能性、絶対に自分から捨てるべきではないだろう。
(一ノ瀬絵美)