去年はかからなかったが、会社員として勤務していた時代インフルエンザにかかってしまい、熱が下がらず寝込んだことがある。
3日後にしてようやく熱が下がったが、解熱後でもだるい症状があり、不快感としてはむしろ熱がひいた後の方がひどかった。
それでも査定に響くからと行って無理を押して出勤はよいが、何かとんでもないカン違いだったようだ。
あまりにも体がしんどいこと。頭痛、目まい、吐き気までがドッと押し寄せて仕事にも何もならなかったことがある。
デスクに座ったきり、人形のようにしていた。
幸い数日で良くなったのだが、熱が下がってすぐに動くのは良くないらしい。
ではこんな時、どうすればよかったのだろうか。
【スポンサードリンク】
結論から言えば、少しばかりの査定に傷がつくのを気にせず、体が悪すぎるようなら自宅で静養していた方が良いと言うことだ。
査定の恐怖に追われながらOLやサラリーマンは日々を過ごしている。
会社にもよるだろうけど、この厳しい世の中、たとえインフルエンザにかかって医者から診断書をもらっても、また会社から出勤停止を命じられても、査定に加味されてしまう場合もある。
一見理不尽だが、基本的に風邪などにかかるのは、基本的に自身の健康管理の仕方にも問題があるし、予防注射などして早めに自分に見合った対策を打っていない本人の責任もあるだろう。
学校のようにクラスの何人かがインフルエンザにかかったから学級閉鎖、学校閉鎖というわけにはいかない。
解熱後だるいのは主に薬の副作用だった。
病院でリレンザ吸引を施されたのだが、これが実は副作用がある。
私が解熱後、だるい症状になったのはそのためで、他にもひどい人になると下痢や嘔吐、さらには異常な行動をするところまで行く。
ウィルス感染による直接の症状ではないけれど、ここまで不快感がつのるとかなり辛い。
一般的には熱が下がってから2日に後に出勤するのがベスト。
学校でもそのように指導されているし、熱が下がってもまだしばらくは体内にウィルスが存在するので、それがひとまず全て消えるのがこの日数ということだ。
ただ、この日数には思わぬ落とし穴がある。
【スポンサードリンク】
それは熱が下がったことを安易に病気がなおったと考え、すぐに仕事に復帰しようとすることだ。
勤務時代、インフルエンザにかかってしまった私は、端役とはいえ中核的な役どころにいたため、解熱後やっぱりというか、仕事先から電話がかかってきた。
熱が下がったのならなるべく早めに出勤して欲しい、というおなじみの催促だ。
私も仕事に脂がのってきた時期だったし、部下の女性社員らの手前、キチンと法定の出勤停止期間をまるまる休むのも気が引けた。
部下の士気にも関わることだから、とそれでだるい体を押して出勤となったが、それが当時、私にとっては一番辛い一日となってしまった。
こうした行動が危険だと言う最たる理由は、やはりいまだ自身がウィルスを保有しているにもかかわらず人中に出てきてしまい、周囲に感染させてしまうことである。
熱が下がってもウィルスはまだ残っていて、完全に死滅するのは2日後。
だから熱が引いても2日は休め、となる。
幸い他の社員に病気をうつすことはなかったが、ウィルスをまだ保有しているとは言わなかったし、正直そんな知識もなかった。
そんな無知が私を出勤に駆り立てた、と言うこともある。
後になって反省しきり名のだが、もちろん今はそんなムチャをしないようにしている。
とにかくインフルエンザにかかったら、法定の出勤停止期間はちゃんと守って自宅で静養すること。
副作用が出たら、多少の査定には我慢して体を休めること。
月並みな言いようだが、こうして大人しくしているのが一番だろう。
ただ、頼まれたら断れない、というのは私が人のよい証拠だろうか。
(増淵夕子)