花粉症の季節がいよいよ到来しようとしている。
私も毎年耳鼻科に通っても症状が改善することはあっても、頑固な鼻づまりとかのどがかれたりなど症状が残ることも多いので悩んでいるのだが、ある注射でそれが丸ごと完治するという方法を医者から聞かされたことがある。
そんな夢のような方法があるというのならば治療を受けようかと考えたりした。
注射によって直す方法、3種類あるそうなのだが、どれが一番よいのか?
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ところでその耳鼻科の医者、花粉症の治療を受けた際に注射の方法もあると言ったのはよいが、
「こういう方法もあるんだけどね~」
と言ったきり、あまり患者に勧めたくないような感じだった。
なぜ医者がそんなふうになるのか最初わからなかったが、具体的な治療の内容を知るにつれて
ああ、だからか!だった。
まず、注射には3種類あってそれぞれ一長一短があるし、中には副作用が強いものまである。
それに何より、何度も打ったり、長期間かけて治療しなくてはならなくなるため、毎回の来院が難しい人には不向きだという点があるのだ。
注射治療はステロイド、アレルゲン、ヒスタミンの3種
注射による花粉症の治療は現在3種類ある。
その内1回の注射で治る、というのがふつうステロイド注射と呼ばれているものだ。
ステロイド剤を注射することにより、花粉症をはじめとするアレルギー反応の症状を押さえ込んでしまうもので、長ければ1シーズンは効果が持続するという素晴らしい効果がある。
しかしそれだけ強力な薬を使うため、副作用が大きいというのが大きな欠点だ。
糖尿病、それに誘発される脳梗塞や肝機能障害の可能性があるほか、とりわけ女性では不妊、生理不順を招きやすいと言われるので危険だ。
そのため通常の耳鼻科や日本耳鼻科学会などでは治療が許可されていないという事情がある。
反面、内科医の方では扱っているところがあるとも言うし、経験を積んだ医師ならば副作用への配慮もしっかりしているので、緊急に大幅な症状改善が必要な場合には、信頼性の高い内科医を見つけて相談する手もあるだろう。
副作用さえなければいいのにな、と、一番残念過ぎるのがこの方法だ。
2つめのアレルゲン注射というのは杉花粉のエキスを投与し、体内にアレルゲンを生成させて症状に強い体をめざすものだ。
だから他の方法と異なり完治が可能なのだが、反面長期間かけて体内にアレルゲンをつくるため、何十回と注射をくり返さなくてはならず、しかも完治できるのが2年か3年後。
はっきり言って長い!
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これほどに治療期間が長くなく、せいぜい1シーズンに10回程度の注射ですむのがヒスタミン(ヒスタグロビン)注射と呼ばれているものだ。
人がアレルギー反応を起こす時に体内背生じるヒスタミンという物質に対し、ヒスタグロビンという、人の血液から生成した薬剤を注射して、耐性をつくるという方法だ。
これも完治は望めないし、1シーズンだけの効果しかない。
だが激しい副作用はないし、途方もない期間の治療も必要がないという。
オススメはヒスタミン注射
こうして3種類の注射を考えた場合、副作用がない、あってもさほどではないという安全面を考慮し、さらに治療期間の長さを考えれば、ヒスタミン注射が一番良さそうだ。
もちろん細かなことは耳鼻科に相談してまず自分がどの植物に花粉アレルギーがあるのか、から調べてもらうことが必要となる。
舌下免疫療法というのもある
ところで、注射ではなく同じアレルゲンを利用して免疫をつくる治療がある。
ぞれが舌下免疫療法で、舌のウラに薄めた花粉エキスを乗せ、数年間掛けて体内に免疫をつくるという方法。
今注目されている治療法だ。
完治をめざせるし、やっぱり期間が長い。
だが、これだと初回を除けば2回目以降は自宅で治療を行う事ができるから多忙な方々には便利だ。
痛いのを我慢して何度も注射を打つのはウンザリするし、実のところものぐさな自分にとっては最適な方法だろうと考えている。
どんな治療法も副作用はある
注射を中心にいろいろな治療法を見てきたが、軽いとはいえこれらのどんな治療法でも副作用はあるものと押さえておかなくてはならない。
特に女性はこの副作用がネックになる事が多く、安全性への配慮から生理期間や生理前は治療ができない場合もあるから注意だ。
詳しい事情を病院や耳鼻科でよく聞き、本当に必要で適切な治療を受けるべきだろう。
ところで今年2016年は、去年よりモヤや早く花粉の季節が到来すると言われている。
東京では2月1日から飛散が始まると言うし、また一番の元凶であるスギ買う分に限らない場合、実のところ花粉は一年中飛んでいると言うことを知っているだろうか?
たまたま春先が一番多いだけだし、現に今、私も目がショボショボしかけている最中だ。
事実この間耳鼻科に行ったら他の種類の花粉にもアレルギー反応があると言われてしまった。
ネットや情報番組、情報誌を見ると花粉対策としてあれが良い、これはよくないと無数の情報を見つけることが出来るが、とにかく
副作用がゼロですぐに治る(完治の)治療法、誰か見つけてくれ!
というのが人々の永遠の願いだろう。笑
(増淵夕子)