日差しの強い季節、いろいろなUVカットのアイテムが必須になる。
だがそのUVカットアイテムや商品、その効果が続く期間はすごく限定されているのをご存じだろうか?
UVカットは紫外線をまともに受けて、それで紫外線から人肌を守る。
だから当然期間が経つにつれて効果が落ちてくる。
すぐにこう思い当たる方も多いだろう。
けれども実のところ、私たちが普通に思っている以上にこういうUVカットアイテムの寿命は短い。
また使い方や扱い方によってはよけいに劣化して効果がなくなってしまうのだ。
知らないと本当に怖い話だけれど、どうやったらこうした季節、紫外線の悪影響から身を守れるのだろうか?
特に気になる日傘、そしてサングラスを中心に見ていきたい。
UVカットアイテムは新しいものを買い、傷んだら買い換える
UVカットアイテムはいろいろなものが出回っているけれど、ごく大まかには
1.服や日傘、帽子やサングラスなどの「身につけるもの」、
2.UVカットの日焼け止めクリームや目薬のように、「体に塗ったりつけたりするもの」、
の二種類に分かれる。
ごく単純に考えれば、2.のようなUVカットアイテムなら時間とともに塗り直したり、つけ直すことは当たり前にしているけれど、実のところ1.のアイテムでもそれが言える。
とにかく効果がMaxなUVカットアイテムを期待したいのならば、一番新しい状態に保つ努力をし、傷んだり劣化したら新しく買い換える。
これがベストな選択になる。
UVカットアイテムを過信したらNG!「日傘」はワンシーズンもの
UVカットアイテムの寿命は知らないと驚くほど短い。
たとえば1.の日傘。
こういうものになると、色や柄で自分自身の好きなものも選びたくなるし、おしゃれも味わいたい。
お金のこともあるからもったいない、気に入っているので長い期間使いたい、という気持ちも湧くはずだ。
だがこれが実は落とし穴。
酷いのになるとワンシーズンで劣化してしまうものだってある。
というか、これが値段的に言っても普通私たちが一般的に買い求めて使っている日傘ではないかと思うのだ。
大体こういう種類の日傘は、表面にUVカットコーティングしているか、または紫外線吸収剤(または反射剤)をしみこませている製品になる。
薬剤をしみこませているものをクリーニングに出したり、長時間強烈な日差しにさらしておけば当然に劣化する。
また、表面をコーティングしているものでも、安価な製品だとたたんだりするときにコーティングに負担がかかり、ひび割れもする。
その結果そのひび割れた隙間から紫外線が容赦なく入り込んでしまうのだ。
だから逆に言うと、普通はどんな日傘でもUV対策で効果が確保できるのはワンシーズンのみの期間。
よくその手の日傘の寿命は2、3年とか言われているけれど、それはあくまでもUVカット機能を持つ製品が傷んだりしない場合に限る時の「理想的な期間」のはずなのだ。
そう断言して良いと思う。
悲しいけれど、目先に駆られて安いものを求めすぎると、かえって財布のお金に羽が生えてしまうこととなる。
そうならないためにも、ぜひシッカリとしたアイテムをゲットしていただきたい。
最初は散財っぽくなってしまってイヤだけれど、長い目で見ればそれが一番得だと思う。
スプレーを使って延命にも疑問が?
ただ、効果期間が近づいて来たときにはUVカットスプレーを使って効果を持続させる方法もないわけではない。
だがこれも「よりけり」で、元通りの効果が期待できるまで戻るのか、その期間はどれくらいになるのか?
そしてどのくらい“厚く”塗れば良いのか、なかなか判断が難しい。
さらにスプレーも安い日傘の半値くらいの値段がするから、長い目で見たらこれも経済的に難しいところなのだ。
だからはっきり言えば「ワンシーズンごとに買い換える」こと。
もしも長く使用したければ、チタンやカーボンなどの材質でできた高価なものを求めること。
辛いけれどこれが一番確実で安全と言えるだろう。
なお、日傘を買うときには必ず内側が黒、それに近い濃い色のものを選ぶこともポイントになる。
紫外線は地面からの照り返しによって下からも照りつけることになるが、内側が黒い日傘であれば紫外線を乱反射させずに吸収するので、「下からの日焼け」に強いのだ。
表面加工のサングラスはレンズに傷がついた時点ですでに危険!
日傘と並んで手軽に用いうるUVカットアイテムがサングラスになる。
日傘もそうだけれど、材質自体にUVカットの物質を使ったり、混入させている製品の方が劣化が少なく、長持ちはする。
特に高価な製品になると極力そういう紫外線による経年劣化を抑えているものも有るので、初期投資こそ大変だけれど長い目で見ればお得にはなるのだ。
サングラスも同じことで、UVカットをレンズ表面だけに“加工”しているものよりも、材質の中にそういう物質を使用しているものの方が寿命が長くなる。
なまじ表面加工だけのものになると、レンズの表面が傷ついたり、コーティングが禿げてしまう場合もある。
そうなれば目が日焼けしてしまうのだ。
だからそういう表面上に以上が見つかれば、その時点でサングラスの寿命はゼロ。
というか、それをなおかけ続けたままだと本当に危険な状態だ。
目の日焼けは実際怖いことで、すぐに悪影響は感じなくとも後々白内障になりやすかったり、最悪なケースでは失明したりする。
そこでやはり安定した効果と持続期間、ある意味日傘よりも深刻になるワケだが、レンズの材質自体にそういうUVカットの物質を使用しているものがやはりベストだ。
注意しなくてはならないのは、サングラスだからと言ってレンズの色の濃いものを好んで選ぶと失敗する。
なまじ視界が暗くなるので、目の瞳孔がよけいに開いて紫外線を含む光をより多くとらえようとしてしまうからだ。
一つのポイントとして製品に表示されている「紫外線カット率」。
この数値が高いものがUVカットの効果そして期間が優れているものとなる。
こちらもそれだけ効果になるけれど、先のことをしっかり考えて、決して「安物買いの銭失い」にならないことをオススメしたい。
他のUVカットアイテムでも効果と期間の考え方は同じ
大体そう言うわけで、私たちがよく使うことになる日傘、そしてサングラスを中心にUVカットの実情をお伝えしてみた。
だが基本的に身につけるものとしては、帽子やアームカバーも基本的には同じこととなる。
効果と期間をどうしてもしっかり期待できる製品ならばそれなりに値も張るし、それがムリだと言うならば、ワンシーズンを基本として毎年買い換えるか。
大まかにとらえればそういうこととなる。
UVカットアイテムで、効果期間が永続的、そして安価なもの。
そういうものがいつできるのだろうか?
というのは私たち庶民が絶えず願ってやまない衝動。
けれどベストな方法は、
「やっぱり家からあまり外に出ないことかな?」
と無精丸出しで考えてしまうのは私だけだろうか。爆笑
(増淵夕子)