彼氏となんだか性格や気が合わない、と感じることは誰でもあると言って良い。
けれどそれが積もってたまって、お互い疲れるようになると要注意だ。
付き合い始めの頃は彼氏と好みや趣味が一緒だと思って良かったのに、なんでか合わないことが多すぎる。
だから疲れる、ということもあるかも知れない。
けれど、男性に限って言えば、貴方の方の何気ないひと言で、彼氏が追い詰められるほどに疲れる、別れたくなる、と思わせることがあったりするから怖い。
付き合っている内にお互いの性格や行動パターンも何となく読めてくるものだけれど、それでも相手に知られないように隠すべきアラもある。
恋愛というものはそういうものだ。
でも、不思議と彼氏から合わない、疲れると言われる時、すごく男性というものが繊細でナイーブだと言うことにあらためて気づくことも多い。
まず自分の方で何がいけないのか?
女にとってはありきたりのことが一番怖いかも知れない。
それをちょっとお伝えしてみたい。
彼氏を試していませんか?
彼氏に合わない、疲れるなどと愚痴を言われるときには、こちらの要求がキツすぎることが原因に多い。
その際たるものの一つが、言葉で追い詰めてしまうことだ。
そして貴方の方から見ると相手の男性が冷めた感じに見えたりするものだ。
そういう時、貴方の方でもフラストレーションが生じて「疲れるだけで、この人とは合わないかも」と感じてしまう。
その結果うっかり彼氏に対してやってしまうことが次のようなコメントだろう。
「仕事と私、どっちをとるの?」
「私のどこが好き?」
「あんまり冷たいと私他の人のところに行っちゃうからね」
気持ちがフラットになっていない時には何気なしにこういうことをつい言ってしまうことがある。
すると絶対に引かれてしまう。
貴方の方でも気づいていると思うけれど、男性によっては疲れる気持ちを通り越して、イライラでぶち切れるときもあったりする。
ヘタをすれば関係はそこで本当に終了だ。
私たち30代やアラサー女性が付き合っている彼氏はほぼ社会人だろう。
当然貴方と同じく、いやそれ以上に多忙な毎日かも知れない。
だからデートでも食事などで会う約束であっても、過密なスケジュールの中で 彼氏は合う時間を工面している。
時には貴方も経験あるはずだけれど、積み重なったストレスでお互い心が痛々しくなっていたりもする。
そこにまた、きちんと定期的に会う約束をするのは確かにしんどいものがある。
だからもう疲れるから付き合うのをやめよう、となるわけだ。
合わない、疲れるという信号を彼氏が送っているときには、絶対に貴方への気持ちを試そうとしないこと。
男性の心の傷口に塩を塗り込むようなものだからだ。
貴方が見せてはいけないものを見せてしまった?
もしも彼氏が貴方に面と向かって合わない、疲れるだけだなどと詰め寄ってきたりしたときには、一時の気持ちの荒れだけではない。
普通は必ずそれまで貴方が見せていた「何か」を彼氏が感じ取り、それが積み重なっていたことがすごく多いはずだ。
男性がウンザリする、イライラしたりするという女性の行動やしぐさは確かに多い。
けれども、年齢的にお互い30代、それ以上になればささいな行き違いやちょっと合わない程度の性格のズレなどは大目に見る事もできるようになるかも知れない。
けれども、女性特有の行動に多いと思うけれど、自分では取るに足らないみたいな何気なしの行動でも、見ている男性はものすごく疲れる事もあったりするから怖い。
女同士の陰口の癖がひょいと出る?
その一つが陰口。
女同士の陰口など、滅多に男性は聞いたことがないだろう、と思うかも知れないけれど、案外男性は女性のそういう秘密のひそひそ話を分かっているものだ。
よく電車やカフェなどでおばちゃんたちがしゃべっているところを男性も聞いていることがあるし、女性だって勤務先、特に女子トイレなどで仲のよいもの同士でペラペラとしゃべっていることは多い。
それをトイレの前を通りすがった男性社員などが耳にするなどと言うことだってある。
女同士のトイレでの会話など、ものすごい内容が多い。
女性だったらご存じのはずだ。
で、そういう陰口を続ける中で習得した(?)言い回しや会話の仕方をそのまま彼氏との会話のやりとりの中で出すことになるけれど、そこには愚痴やため口、聞きたくもない他人の悪口まで混ざってくる。
好きな気持ちを示すつもりが“重い女”に
彼氏が合わないと感じる女性のしぐさにはもう一つある。
自分がどんなに好きかを分かってもらおう、それを示そうといろいろと世話を焼こうとしたり、気遣ったりするけれど、男性との呼吸のバランスが合わなくてよけい相手に気苦労させ、疲れる思いさせることがよくある。
よく言う“重い女”だ。
怖いのは、あくまでも彼氏にではなくて、自分の欲求の方に行動の指針を合わせようとすることだ。
例えば夜中にわざわざ電話をかけて、
「今何してるの」
「どうしようもなく会いたい。今から会いに来て欲しいんだけれど」
などと言ってのける場合だ。
夜中にまさかと思うけれど、実際にやる女性があるというから怖い。
気持ち的にもなんだか切羽詰まった時にやるようだ。
ほぼ完全に“自己中”。
彼氏が「この女は合わない」と、疲れるのも同情できるだろう。
苦労は二人で等分に
彼氏が合わないという悲鳴を上げるのは、結局のところ確かに自分の方だって彼女を大切にしている。
でもその彼女が自分の苦労や努力を分かってくれていない。
彼女は自分のことしか考えず、こちらのことをまるで召使いみたいに見ていたりする。
だから疲れる。
彼氏のことをかまってあげたり、かまってもらいたい、とも思うのは恋愛中の女性だったら当然起きる気持ちに違いないけれど、そこには同時に彼氏のことを“自分と同じく理解していくことが大切”だと思うべきだろう。
陰口だって、良い恋愛関係になっていればそれこそとげとげした印象は薄れて笑い話に感じられるレベルにだってなれる。
仕事の忙しさ、気苦労や不都合はしっかり二人で等分に背負っていく。
合わない部分も乗り越えられるはずだし、それが本当によい関係と言えるにちがいない。
(喜屋武氷捺)