脳梗塞という病気、たぶん貴方の身内にもかかった人があるかも知れない。
実は今、若い女性の間にも増加している。
脳梗塞は突然意識不明で倒れることも少なくない、恐ろしい病気だ。
一人暮らしでいきなりこうなってしまう時を考えたことがあるだろうか?
私たち30代を含めて独身の若い女性に撮っては他人事ではない。
意識不明になるのはもちろん重症の場合だが、そこまでに至らないためには原因や予防など、どうしたら良いのだろうか?
健康そうな若い女性でもかかる「若年性」脳梗塞
30代前半の女性がこのの病気に突然かかり、意識不明で倒れたというケース、いくつも情報が上がっている。
脳梗塞はふつうだと50代や60代といった年齢層の人たちがかかる病気と言われている。
今でも基本的には変わりないが、ところが最近では50歳未満の人たちがかかる「若年性脳梗塞」が増えているようだ。
しかもその年齢、30代20代の若い女性でもかかったというケースが報告されている。
実際、一人暮らしの20代の女性が突然脳梗塞に襲われたという情報もある。
しかも意識不明になってしまったようだ。
その後彼女が無断で出勤していなかったことに運良く勤め先の人が気づいて自宅に駆けつけ、救急車で搬送されて危うく命をとりとめた、という恐ろしいエピソードも伝えられている。
このように、今では若い女性も例外ではなくこの恐ろしい病気ににかかるのだ。
もちろんそれでも5,60代の人たちより発症率はかなり低く、すべての脳梗塞の中では4,5%だとも言われている。
しかしながらそれでもこの若年性脳梗塞、増え続けていることは確かだ。
なお、この若い女性、意識不明の状態が長引いたためなのかは分からないが、その後体に障害が残ってしまっているという。
一体原因は何なのか?
恐ろしいのは彼女のように単に若い、というだけでなく、見た目はどう見ても健康そうな人でもかかってしまう。それが若年性脳梗塞の特徴ともいえるようだ。
高血圧とか肥満、偏食も一見無いような健康そうな人でもかかってしまうと言う。
ふつう脳梗塞といわれると、一番良く言われる原因は動脈硬化。
つまりコレステロールや中性脂肪が血管に付着して老化させ、血管が硬くなったり細くなってしまうことだ。
そして脳の血管に血栓という血液の塊が引っかかったりして血流を止め足り流れにくくすることで壊死が起こってしまう病気と言われている。
ところが若い女性、しかも高血圧とか肥満などではない女性であってもかかったりする。それが若年性脳梗塞の怖いところだ。
従ってこういう若い女性がかかる原因は血管やそれに関係する体の構造に先天的な異常があったりする場合が考えられる。
また、ピルを服用しているケースも考えられる。
けれど、それでもまだ医学上ではっきりしたことは分かっていない、それも大きいようだ。
ということは最大限にリスクをとらえて行くと、いつ何時私たちにも襲いかかり、突然意識不明で倒れてしまうことだってあり得る。
そんな恐ろしい病気なのだ。
まあ、一人暮らしで賃貸マンションなどに住んでいながら、意識不明になって倒れたりしたら、と考えれば非常に怖い。
マンションは密室になるし、誰もそばにいない。
だから上の20代女性のようなケースはラッキーだったというしかないだろう。
ふつうはまず助けに来る人たちもいない可能性が高い。
予防する手立てはあるの?
このように独身の若い女性などには慄然とするケースになりやすい脳梗塞だが、原因不明の場合も多いのでとにかく何らかの兆候が体に出たら、意識不明などに至らないうちに病院に行った方が良いだろう。
ここで押さえておくべき初期症状のポイントは
1.口が回らない、上手くしゃべれない
2.手足が痺れる、または動かなかったり力が突然抜ける
3.顔の半分が動かなくなったり、片目が見えなくなる、口が閉まらなくなって水が飲めなくなる
これらの症状が体に表れたら、できるだけすぐに病院で検査してもらうことをおすすめしたい。
あくまでも「すぐ」だ。
これが本当に脳梗塞だったら、その後意識不明で倒れたりすることだってあり得る。
また、脳の中の血管が詰まって壊死状態になっている可能性がある。
そうなると時間が経つほど患部が劣化してくるわけで、命を取り留めたとしてもその分後で後遺症が大きくなることも予想できるからだ。
そんなわけで、若い女性、私たち30代も含めて今後も脳梗塞にかかる可能性は高くなっていくことが予想される。
一つにはやっぱり最近になるほど若いうちから動脈硬化になることが多くなってきているし、脳梗塞に限らず心筋梗塞や狭心症、あるいはがんなどの罹患率も年々増加しているからだ。
じっさい、動脈硬化は「万病の元」とも言われているし、こういう大きな病気にかかる前に何とかしてこの動脈硬化を予防すること。
そのためには肉食を控えたり、飲酒や喫煙、ストレスを避けて運動したり睡眠不足を改善する必要がある。
これが実は一番の急務だろう。
意識不明に至ったらそれこそ命のやりとりもそうかも知れないが、治ったとしても後遺症などが心配されてその後の人生が大きく壊されてしまいかねない。
どうか毎日の健康には十分に気をつけて、突然の大病から身を守るよう努力していただきたい。
(増淵夕子)