振られた後、気持ちの切り替えほど切ないものはないだろう。
いつまでも片思いや元彼のことを思っていてもしょうがないし、思い詰めても余計に心が痛いだけだ。
だからといって、振られた後すぐに立ち直るような心の強い女性もいないし、切り替えて新たな出会いを探すにも時間が必要だ。
気持ちの切り替えについてどういう方法があるのかは諸説沸騰しているかも知れないけれど、その中でも確かに“これしかない”、“これこそ最高の切り替え方法だ!”というのはある。
わかりやすいように意気消沈している方々にとっては少しは朗報になるだろうから、私の経験とともに語ってみよう。
振られた後、立ち直るためにまず必要なのは周囲の環境を保つこと!
意外かも知れないが、まず心よりも周囲のことに気をつけるようにするのがミソだ。
私の経験からすれば振られた後は何としても心がしんどい。
好きであればあっただけ、振られたり別れたりした時のショックは耐え難いものがあるのだ。
だから気持ちの切り替えが必要だとか言われても,その気持ち自体がショックのさなかにあってどうにもがんばることが出来ないでいれば、取りなしようもないのだ。
なのでそういうとき、何をすればよいかと言えば結局のところ自分の心ではなく、周囲の環境を一定の内容に保つこと。
それが大切になる。
周囲の環境、などと大上段に表現すると何のことがピンと来ない方も多いかも知れないが、要するに
“なるだけ自分を孤独なままにしておかない、ひとりぼっちを味わわなくする”
ということだ。
一人になってしまうとどうしても落ち込んでふさぎ込むことが多くなるし、酷い時にはメンタルをやんでしまうことだってある。
なるだけ一人の時間を少なくすること、そして気心のあった友人達となるべく明るい会話の席でおしゃべりや飲む、食べるなど楽しい時間を過ごすことだ。
思いっきり泣いてみよう
もう一つは、行動になるが、
“思いっきりワンワン泣いてしまう”
のもよい方法としてぜひ覚えていただきたい。
思いっきり泣くのが実はそういう際のストレス解消に大いに役立つ。
女だから泣きまくって何の問題もないし、おしゃべりなどと同様、変な言い方だがすごくヘルシーな方法だ。
特に夜寝る時など、いやでも孤独を感じてそういう沈んだ気持ちがいっそうつのる時には思いっきり布団にくるまって思いっきり泣いてみるとよい。
そしてなるだけ一つのところでじっとしているのではなく、運動したりショッピングしたりして、気を紛らわす、体を動かすようにするとよい。
自分の部屋の中でじーっと座っていたりしていても、気持ちはなかなか上向きにならないものだ。
それは体を動かさないことが原因で、気持ちが過去を容易に反芻しやすくなるし、イヤなことを思い出しやすくもなる。
そういうときに外に出て、なるだけ楽しいことをやってみるに限るのだ。
人間は忘れる動物でもある。
大泣きした後は本当にスッキリするものだし、中途半端に涙をにじませるよりも遙かに健康的なので、ぜひ試していただきたい。
スポーツで汗をたっぷり流すことを続けていくうちに、そういう行為に専念することで過去のイヤなことを忘れていくものだ。
傷心旅行が最高の手段
環境を変えることに関連して、傷心旅行をしてみることをぜひオススメしたい。
私の知る限り、この傷心旅行が振られた後の気持ちの切り替えでは一番効果的で、理にかなっていると考えている。
実際やってみれば分かるけれど、普段の生活の場と全く異なる場所、人との出会いによって一番心の根元から気持ちのまき直しが出来る方法だからだ。
普段慣れた生活の場、つまり自宅とか自分の部屋に居続けたりすると、どうしてもそういうものや環境に囲まれていることで連想的に分かれとか振られた時のことに気持ちが行き着いてしまいがちだ。
そうするとどうしても気持ちの切り替えにとっては不都合な場合も多くなる。
傷心旅行は文字通り、恋愛に失敗したり振られてしまったりした時にする旅行のことだが、単なる旅行の目的でもそうだが見知らぬ土地に行って見慣れない光景や環境の中でしばらくの間滞在すると、それだけでも現実から切り離されてくる。
普段見ていて辛かったいつもの生活の場の情景が、目の前から消えるとどんな心境になるのか?
これだけは傷心旅行をしてみなければ分からない体験だ。
振られた後、そういう自分の記憶や連想を伝って浮き上がってくるイメージを根底から切り離してくれる。
そういう物理的にもすぐれているし、気持ちの切り替えにうってつけなのはそういう理由のためだ。
振られた後の切り替えが上手にできるようになることも大切
振られた後の気持ちの切り替えというのは、そういう心の落ち込みを自分でどうにか使用としなくてはならないから、簡単なようで難しいと思う方も多いかも知れない。
だがそういう切り替えのテクニックを身につけることで、女はけっこう強くなれるものだし、将来の出会いを考えてそうあるべきだ。
振られた後でそういう切り替えが上手くできるようになる、ということはある意味そういう経験が豊富でなくてはならないかもしれないし、そのこと自体問題があるとも言えるのかも知れない。
だが振られることもそうだが、失敗した時が一番得られるものが大きくなることも確かだ。
そのためには自分の感情、気持ちを上手くコントロールできるかどうか?
ひとえにそれにかかっていると言ってよい。
そのためには上の3つの方法を駆使したり、組み合わせてみたりして乗り越えてしまうようがんばっていただきたいのだ。
切り替えることが出来ない原因の一つは、忘れることが出来ないから。
忘れることがなぜ出来ないのか、それは忘れるための行動を取らないから。
忘れるための行動というのは、上の3つの方法、ということ。
私の主張はこんな単純なことに他ならない。
きもちがおちこみやすいときにはじっとしているよりも行動することが大切だということ。これをぜひ忘れないでいただきたい。
そして私自身の体験からも言えるのだが、泣くのもよい、友人と楽しく語り合うのもよいけれど、傷心旅行の効果はそれをずっと上回ると言える。
経験のない方はぜひ一度してみることをオススメしたい。
そして鋭気を養って、ぜひ新しい出会いに進んでいただきたい!
(増淵夕子)