春になると紫外線も本格的に強くなり、5月ともなれば夏の3ヶ月に次ぐほどの強さになる。
その紫外線量を一日の時間帯別で見たとき、 当然時間ごとにその紫外線量は変わってくる。
季節的に変動はあっても基本的に一日のうちの変化はだいたい同じだし、そして予想はつくがやはり日中が最高の量に達することになる。
だがその日中となると一日中オフィスの中で過ごしているOL型の女性とは別に、外回りの仕事や買い物などで出歩く方も多いのではないだろうか。
そんな一日を時間帯別で追ったときの紫外線の量、そしてそれに対して肌を守る対策を考えてみよう。
日中午前10時から午後2時が要注意
時間帯別の紫外線量を考えた場合、朝から徐々に多くなっていくが、9時から10時になるとその量が急上昇してくる。
この数値は一日あたりの紫外線量の変化の中でも特にすごい変化で、1.5倍に迫るほどの急激な増加だ。
朝のうちはまだ涼しいからと言って紫外線が弱いのではないか、と思っている方も多いかもしれない。
実のところ私もそう思っていたのだが、そうとは知らず初夏にさしかかっても肝違いよいなどと言っては10時過ぎてもUV対策をちゃんとせずに歩き回っていたことがあった。
もちろんそれはとんでもない間違いだ。
そしてピークはもちろん昼12時だが、それに続いて午前11が僅差で強い。
意外だが涼しい午前10時よりも暑くなる午後1時、2時の方が弱くなる。
こう考えると午前中の紫外線量に対するスキンケアが非常に大切になってくるのがおわかりだろう。
なお、季節的に見れば紫外線のピークは7月で、それに続いて僅差で8月、その後に6月、5月と続いている。
なぜ紫外線が怖いのか
紫外線と言っても悪いことばかりではない。
件家行に有益な点もたくさんあるのだ。
このことをきちんと理解していただきたい。
紫外線は適度に浴びることで体内にビタミンDを生成させたり、カルシウムの吸収を促してくれたりする。
また、セロトニンというホルモンを生成して精神を安定させたりするので、鬱病の人などは治療方法として日光浴が欠かせないほどだ。
その反面、地球温暖化とともにオゾン層が薄くなっていることも原因して、必要以上に強力な紫外線を浴びてしまい、肌を傷めてしまうことが問題になる。
私たちが受けている紫外線はUV-A、UV-Bという二つの種類に分かれるが、そのうち約9割はUV-Aだ。
そしてこのUV-Aが日焼けで肌を赤くしたりする原因となる。
肌の奥まで浸透するやっかいな紫外線で、肌のハリをなくし、しわやたるみなどをつくって肌の老化を促進してしまうのだ。
UV-BはUV-Aに比べて量は少なく、肌の表面にしか影響を与えないが、強いエネルギーを持ち、長時間浴びると日焼けの原因になるし、DNAにも大きな影響を与えてしまうと言われている。
よく私も仕事の関係で外回りに出向させられることが20代の頃あったのだが、まだ涼しい午前中だからと行って顔以外にロクにスキンケアしないまま出る着続けていたら、いつの間にか一の腕が日焼けして皮がむけていた。
仕事とか忙しいときには、こんな風に注意を怠って日焼けしてしまうケースが多いという方も少なくないだろう。
なので普段の時から注意が必要だ。
紫外線量の少ない時間帯でも油断しないこと
そしてさらに注意すべきは、時間帯別では確かに日中の紫外線量が一番多いからといって、夕方とか朝などに油断するのはやはりNGだ。
なぜなら紫外線量は、あくまでも時間あたりの強さと、浴びる時間の量都の掛け合わせで考えられるからだ。
だから紫外線の量が弱い時間であっても正しくスキンケアしないまま外出時間が長くなったりすれば、当然影響も大きくなるので、油断してはならない。
そのほかの紫外線対策として
そのほか、体に塗ったり身につけられるものとして紫外線を遮る方法には、次のような物があるから活用していただきたい。
1.まず考えられるのは、UVカットのクリームやローションをこまめに塗ること。
これから暑くなってくるので、外を歩き続ければ汗もかいてくるだろうし、また手で顔や肌をこすっていつの間にか落ちてしまうことだって多い。
だから2,3時間ごとにクリームなどをきちんと塗っておくことが大切だ。
2.できるだけ直射日光を避けること。
日陰を選んで立ったり歩いたり、つばの広い帽子やUVカットのめがねやサングラス、コンタクトレンズなどをするのもよい。
注意しなくてはならないのは、日陰などでも安心しすぎないことだ。
また、曇り空でも晴れの日の5割は紫外線が降ってくるし、雨天でも3割になる。
そうした悪天候でも長い時間外で活動するときなどは、それなりにしっかりと紫外線対策をしておくことをおすすめしたい。
(増淵夕子)