喫煙している女性は、二通りある。
どちらもイメージ的に良くないものばかりだ。
なぜ女性の喫煙がそんなに見た目にも嫌われているのか、1つには“不健康”だというイメージ、2つめには周囲への配慮が薄いことを表すからだと考えている。
だから私も喫煙をやめるよう促したいけれど、このあたりは個人の嗜好の問題もあるし、一刀両断に出来る問題でもないだろう。
だが、だからこそ女性はタバコを吸う時、いわば男性よりも場所をわきまえた「大人の吸い方」も必要になるにちがいない。
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私自身は喫煙の習慣はないが、友人の女性でタバコを吸う人は多い。
ただ、そうであっても喫煙室とか、自宅などで1人になった時に吸うとか、要するに周囲の人と離れている時に枢要にしている女性が多い。
私が喫煙する女性は二通りある、というのはそんなふうに隠れて吸うタイプ、そして(許された場所で)おおっぴらに吸う女性のことだ。
私たちもそうだが、男性に言わせれば、後者の方により苦言が呈されているようだ。
喫煙は健康に良くないので女性には勧められないという男性が多い
そうした男性の意見の大半、健康問題が基本となっているという。
確かに女性がタバコを吸うと肌を荒れさせたり、不妊になりやすくなったりする。
また、喫煙の習慣を持つ女性が産んだ子供は、そうでない場合よりも低体重児になりやすいとも言うし、発育時、身長が伸びなかったり他の障害も伴う可能性があるという。
本来ならば家庭で子供を守るべき女性が、逆に子供の健康を害するというべき行為、それが喫煙となる。
そのようなマイナスイメージを敏感に察知しているのが男性である。
なので多くの男性は、タバコを吸う女性を見るとだらしない、マナーがおかしい、不健康とか、かなり良くないイメージを彼女に持つらしい。
もちろんタバコを吸えば健康に影響の出るのは男性も同じと言えるが、女性の場合、子供を産んで育てるという大役があるため、とりわけ健康的な振る舞いを要求されると言うわけだろう。
副流煙の問題から、人のいる中で吸うのはマナーとして一番問題かも
あまり見かけないが、夜の商売の女性というか、そう言う飲食店に勤めているような雰囲気で、40、50代くらいの人がたまに周囲に人がいる中でタバコを吸う姿を見かけることがある。
たぶん自分が仕事をしている時の喫煙のクセが、そのまま外に出てきたのかも知れないが、受動喫煙の問題があるのでやっぱり人の中で吸うのはどんなものだろうか、と思う。
もちろん男性も同じだが、男性の場合あまりそう見られないのか、屋外で吸っている人はけっこう多い。
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受動喫煙の怖さは、吸っている本人と同じくらいの健康への心配が発生することだ。
そのためにファーストフード店やファミレスなどでも喫煙席がもうけられている。
ややこしいのはそうした喫煙の習慣がある人というのは、すでに体内にタバコによる毒素がたまっているため、吸っていない時でも吐く息はそうした不健康な息を吐くと言うことだ。
そして周囲の人の健康に影響を与えてしまうこともあるという。
そしてもちろん男性も同じだが、口臭も酷くなるし歯も色がつく。
そして歯茎にも悪影響を与えかねず、歯周病を引き起こすことさえあるのだ。
喫煙のマナーは周囲に迷惑を掛けないこと
ここまで来ると、女性が喫煙するのにほとんど正当性が見いだせなくなるかも知れない。
だがタバコは元来精神を安定させてストレスを解消してくれたし、現にタバコによってストレスが解消することも事実だという。
だからこそ私の友人の多くも吸うのをやめようとしないのだ。
ただ、これだけ健康に悪いものである以上、一定のマナーはわきまえ、なるだけ男性に悪い印象を持たれないように考えなくてはならないだろう。
「大人の吸い方」というよりは「淑女の吸い方」とでも言うのだろうか?
男性はどうしても喫煙する女性に悪印象を持つので、なるだけ男性の目に触れるところで吸わないこと。
また、これも男性と同じなのだが、タバコを吸う女性というのはアルコールも同程度にたしなんでいるイメージされることも多いし、それだけ遊んでいるように見られたり、実生活に問題があると見られかねない。
それはたとえ喫煙室とか、タバコが許されている場所でさえも同じだで、そうした姿を見る人たちにも不愉快な思いをさせることも多い。
そうした周囲への印象も考えて、十分な配慮で吸えばよいのではないかと思う。
(増淵夕子)