親戚で50代の叔母が乳癌にかかったと言っていたが、今のところまだしこりが1cm位だとも言われていたらしい。
北斗晶さんが乳癌にかかったことで私も自分のことのように気になり、いろいろ調べてみたのだが、確かに乳癌の4つのステージのうち、少なくともしこりの大きさが1㎝だったらステージ1。
一番早期の乳癌で、手術で切除後は5年生存率が95%等とも言われているそうだ。
もちろんそれでも他に条件が出てくるのだが、叔母は私と違ってサバサバした性格なのか、
「病院の順番が混んでいてすぐに手術できないから、あと2ヶ月くらいかかるみたい」
と笑って語っていた。
私がかかったらとても笑える余裕などないのだが、本当に2ヶ月も待っていて大丈夫なのだろうか?
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それとなく叔母に話したのだが、あの北斗晶さんも毎年の定期検診で発見できず、ものすごいスピードで乳癌が進行している。
そしてこの間ようやく手術した時には、しこりの大きさが2センチに達していて、しかもリンパ節に転移していた。
ステージⅡBという、かなり進行した癌だった。
だからしこりがたった1cmだと言っても、そんなに安心していられないのではないのか?
損な意味のことを、あまり心配をさせても良くないとオブラートに包むような表現で言ったことがある。
しこりの大きさにかかわらず、乳癌は早期治療ほど安心できる
で、実際どうなのか?
2ヶ月も待つって、本当に大丈夫なのだろうか?
もちろん病院側から言われたことだから仕方ないのかも知れないが、怖いのは、乳癌の進行は人により異なると言うことだ。
確かに進行が遅くてしこりがなかなか大きくならなかったり、大きさが変わらなかったりするケースもあるらしい。
だが、それは開くまでも結果論であって、今できている癌が重篤になる、そのスピードは誰も保証できないはずなのだ。
もちろん医者でも無理。
北斗晶さんが、自分の胸のしこりに気づいて手術した乳癌は、昨年秋の定期検診の後にできたものだと言われている。
それでも彼女は右胸を前切除するという大手術を泣く泣く経験することとなったのだ。
見つかった時にしこりが1cmというのはふこうちゅうのさいわいだったといえるだろう。
それを本当の“不幸”としてしまうのは、治療の時期をうっかり逃してしまうことだ。
結論として、何としても、極論すれば乳癌とわかったら即日にでも手術すべきだろう。
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病院で手術待ちを告げられたらどうすればよいのか?しこりは1㎝のままで待ってくれない!
乳癌のしこりが1cmだと言われてひとまず安心材料。
と絶対安易に考えていられない。
というのは、事実としてわずか3ヶ月の間に1㎝から3㎝にまで進行したケースだってあるからだ。
少ないかも知れないが、誰もしこりが小さいからと言って保証できない。
だから、癌の進行は様々だし、乳癌だとわかった、しこりがまだ小さい、というならばすぐに手術が賢明だろう。
そうなると、私の叔母のように、病院側から手術を待ってくれるように言われたらどうすべきか?
同じように手術待ちを告げられた方々を見てみると、結果として
“何が何でもすぐに手術を受けた”
ことが後々良い結果となっているようだ。
自分の命に関わることだから確かになりふり構っていられない。
患者の立場になったなら、そんなふうにも考えたくなるのは当然だし、事実早期治療はとにかく必須となる。
だから、
・予約制の病院だったが、当日予約無しでねじ込んで診断してもらい、乳癌とわかってすぐに手術をしてもらった。
・病院側とコネのつく人物を仲介して、順番を飛ばしてもらって手術
・手術を待たされると聞いた、その病院の医師に紹介状を書いてもらってとにかく早く手術できる他の病院に直行
という、いわば“巧遅よりも拙速”という方法を採る方々が多い。
もちろんこうした人たちは早期に手術をすることができだろうし、それなりに予後もよくなっていることだろう。
個々の問題はあるかもしれないが、考えてみれば病院側の医療体制もいろいろといわれているし、私の家の近所にも相当に評判の怪しい病院もある。
こうした場合も現実に良く起あることだろうし、世渡りのバイパスをより多く心得ておくこと。
これが乳癌から自分の身を守る知恵になりそうだ。
(増淵夕子)