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彼女諦め男子は情けない、と言い切れるだろうか?いろいろウラの事情も考えた!

適齢期でありながら恋愛をしたがらない「彼女諦め男子」というのが増えている。
これに「情けない!」とハッパをかける女性も少なくはない。

確かに結婚まで考えれば経済的事情なども絡むからおいそれとは無理かも知れない。
けれど、何も彼女をつくる位だったらそういう心配はさほどないはずだ。
だがそういう彼女諦め男子の「闇」、いちがいに情けないとも言えなさそうな理由も多々あるかも知れない。

一方的に彼女を造ろうとしない責任を男性の側に100%押しつけられるのか?
これも今、私の中では疑問の一つになっている。

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彼女諦め男子の激増から少子化と未婚率上昇が?

彼女諦め男子はそういう前々世代あたりからの社会習慣を引きずっているのだろうか、それとも本当に情けない男性ばかりが増えている、とでも言うのか?

今や恋愛をすることで結婚に結びつくのは
恋愛をしなくては結婚もできない、というのは遙か昔のハナシ。
60年代にお見合い結婚と恋愛結婚の比率が逆転して、今に至る。
恋愛結婚は結婚の全比率の中で87%ものシェアだ。

ということは、彼女諦め男子が増えることはイコールで少子化や未婚率の増加につながることとな彼女諦め男子る。今の世の中はまさにそうなっている。
これを一言で「情けない」と、女の立場から言い切るのはどだい無理があるとしか思えない。

現在、ある意識調査では20代30代の適齢期の男性200人にアンケートをとったところ、51.5%が彼女諦め男子になっていたという。
この数字、はたして女の立場、というより上から目線で情けない、と一言で片付けて良いかどうか。

彼女諦め男子のホンネは「彼女欲しい」に決まっている?

こう言い切ってしまうとミもフタもないハナシだが、本当は確かに男性だって彼女が欲しい、というのはホンネだろう。
欲しくなければそれこそオスの習性からはみ出てしまうわけだ。

だからあえて彼女を求めようと(表面上)したがらない行為を捕まえて、私たち女性は情けない、と半ば叱咤激励もするしかなくなる。
男性
だがそういう彼女諦め男子の主張を聞いてみるといろいろと考えさせられてしまうことだって多い。
1.一つには経済的な理由。
彼女をデートも遊ぶこともできない。そのくらい金銭的に逼迫している男性は意外と多い。

2.自分の容姿、魅力に自信ない。
昔も今も基本的に同じだが、現代では一層恋愛とか異性のことについて情報があふれている。それについて行けなくなっているのだと思う。

3.上の二つを繰り返しながらだんだん女性と疎遠になり、付き合い方とか女性の気持ちのとらえ方、それが全く不得手になってきた。
同時にそれを自分の性格などとリンクさせて、一層恋愛離れを仕掛けている。

上のアンケート調査、そして私自身の偏見独断も含めてだが、彼らが恋愛をしたがらない理由はこんな風になると思う。

女の方に原因はないのか

なんとなく犯人捜しのようで気が引ける。
そして女の自分からもこういうことを言うのはどうかな、とも思ってしまうのだが、そもそも恋愛とは男女二人の共同作業。

一方が否定的な態度だったらその時点で成立はない。
だから男性ばかりに責任を追及して、彼女諦め男子や結婚諦め男子が一概に情けない、というのも一つだが、一方で女性の方には何らかの原因はないのだろうか?

一つには、確かにこの所の傾向みたいだが、女性が男性に対してわがままになってきているのかも知れない。
わがまま、といっては語弊があるかも知れないが、結局恋愛などと言うと女性の方が男性よりもデートの仕方とか付き合い方、ちょっとした会話表現などには敏感になることも多い。

男性の敏感さとはまた別のものなので、男性側から見ればそれがすごくわがまま、ととらえられてしまうことも多いのではないだろうか。

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そして何より彼女諦め男子が“提唱”する自分たちの経済力のなさ。
逆からとらえれば、ますます強まってきている女性の経済力の強さがある。
これが拮抗している状態と言うよりは、女性の方が有利になっている現状さえあるだろう。

はっきり言ってしまえば経済力からあらゆることがつながりを持ってくる。
男性の方がお金がなく、デートなど思いも寄らない。
個人的に本音を言えば、デートで割り勘を願い入れる男性は確かに情けないと思うことがある。

また、そういう自身の経済状態、男性自身で今後も当分は同じ状態だと諦めているはずなのだ。

だからたとえ良さそうな出会いがあってたまたま彼女ができたとしても、その後長続きがすることはなかなか難しいにちがいない。
これが男性側から結婚すら諦めているいちばんの温床になっているのではないだろうか。
落ち込む男性

お互いに恋愛はダメだ、と思っている

彼女諦め男子もそうだが、もう一つはやっぱり恋愛している男女を理想化しているような今の情報化社会、もっとはっきり言えばメディア情報がそういう「偏った」情報を流し続け、それを私たち一般がそのまま受け止めている、それも見過ごせないだろう。

結局そういうメディア情報でイケメン男子、美女の容貌や外見、身のこなしなどを流す。
そしてそういう情報に浸かるほどに、いわば
「こうなりたい」
「こうでなくては恋愛できない」
みたいにマインドコントロールしている、そういう結果になるだろう。

ふつうの人だったらそういう理想像とはかけ離れていることが多く、どうがんばっても並ぶことはできないこととなる。
これもまた、自分たちのことを情けない、と卑下する原因になるにちがいない。

彼女諦め男子は情けないと思う必要ない!結婚できると信じること

彼女諦め男子、確かに恋愛については女性に手が出ない、というのは女性の側から見て情けない、と片付けられてもやむを得ないところもある。

だが一方で、恋愛に消極的な気持ちをすべて自分自身に責任がある、とはいえないだろう。

そして一つの希望的観測をつけておくと、よくよく考えれば、私たちの親や祖父母の世代。
むしろ恋愛などしない方がふつうだった。
それでも結婚はできている。
だからこそ今の私たちがこうして世に出てきているのだ。

もちろん昔と今とではずいぶん社会事情も異なるし、今の恋愛結婚が主流と違って昔はみんなほぼお見合い結婚だった。

昔のそういう社会システム、そしてそういう社会背景を今すぐ現代に持ってくるのはもちろん無理にちがいない。
だがそれでも自分たちの親の世代以上の人たちは結婚している、彼女などいなくても立派に子孫を伝えてくれている。

たぶん最終的には結婚という究極の目的を意識することになるだろうけれど、それでも結婚はすることはできる、と信じておくべきではないだろうか。

(一ノ瀬絵美)

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