一度振られた元カノが、なぜか都合のいい女としていつまでも元彼と中途半端に付き合うことがある。
お互い未来志向を考えれば良くないはずなのに、なぜか吹っ切れない。
都合のいい女であり続ける限り、新しい出会いもないわけだし、元カノに成り下がった今、一体どうすれば良いのか?
恋愛経験がある人は何となくお分かりだろうが、あらためてそういうことをテーマに、二つの決め手について考えてみよう。
なぜ都合のいい女に成り下がったのに関係をなくそうとしないのか
都合のいい女というのは、大体お分かりの通りだが、そんな恋愛感情はもう冷め切っているはずなのに、なぜかお互いに連絡を取り続けたり、体の関係だけは続いていたりする、いわば腐れ縁の代名詞のような男女関係だ。
女性もの方でもそうだが、そもそもなぜ男性がそういう元カノをいつまでも手放そうとしないのか?
ひとつには寂しさ。
そして二つ目には新しい相手を探すよりは、たやすく手に入りやすくて居心地もなれている元カノを指向する方が簡単だからだ。
新しい出会いを求めて、初めて出会うには一度失敗した後だと言うこともあって、けっこう勇気のいることだ。
そうでなかったとしても、新しい人に出会うのは気持ち的にしんどいものがある。
それは男性の方でも同じだし、だから元カノに舞い戻ろうとしてしまうのだ。
とりわけ浮気とか他に好きな人がいた、二股をかけられていたなどなど、酷いショックを受けて別れたような場合でなかったらなおさらだろう。
そしてその場合には特に、一度は確かに別れてしまったけれど、ひょんなことでまたよりを戻せる余地も残っている、そういう打算がまだ残っている場合に多いものだ。
有り体に言えば未練。
なのでこういう心境を振り払って、何とか新しい恋愛の相手を探競るようがんばる気持ちをもたなくてはならないのだ。
自分で都合のいい女をやめる決意をしやすくすること
そのためにはまず、都合のいい女をはっきり断る、やめる決意がどうしても必要になる。
元彼も元彼だが、別れたはずなのになお安易に欲望を満たそうとしてしまう女性の方にも問題があるのは間違いない。
要するに、自分で自分の退路をどこかで断たなくてはならないのだ。
そのために一つの手段として、そういう都合のいい女であり続けるような暮れ炎である状態をどこかではっきりやめる決断をしなくてはならない。
一つ提案するとすれば、自分の周囲の環境をガラリと変えてしまうことだ。
元彼がなかなか通いきれないところに移住する、
長期の旅行をしてみる、
携帯の連絡先を削除する、
などなど、考えようによってはいろいろ出てくるだろう。
恋愛関係というのは実際してみればお分かりの通り、長らく顔を合わさないでいると次第にお互いの想いは薄れてくるものだ。
最も根強く残るのが体の関係。
体はどうしても元彼を覚えているもので、だからこそ物理的に彼とコンタクトを出来ないような場所や連絡先を操っていく必要がある。
そのようにして、結果的に都合のいい女をやめるような環境を作っていくことが大切だ。
ヨリを戻すことに全力を挙げる
もう一つは、一つ目の方法とは真逆になる。
意外に想うかも知れないが、都合のいい女という元カノ、それに未練を持ち続ける元彼という関係ではなく、以前の恋愛関係に戻る努力をしてみるとよい。
もちろんこの方法は、冷めた関係になってしまっている以上なかなか元通りの恋愛感情は持ちづらいもののため、かなり非現実的にも響くに違いない。
だが実際には、別れ方の問題が大きく横たわっているわけで、それほどショッキングな別れ方をしていない限りはどちらの側でもそれなりに未練は残る物だ。
その未練が果たして将来にわたって続くのか、それとも単に体の関係のみで終わってしまいあくまでも都合のいい女、男の関係に終止するのか?
それを一度でもいいから徹底的に見つめ直してみるとよい。
本当に元彼にとって自分自身が用済みな女なのか?
それとも一時の関係のこじれであり、また元のサヤに戻ることがお互いにとって良いことなのか?
都合のいい女という状態は、変な言い方だがある意味元彼に対してどのような動き方も出来る。
単なる体だけの関係でいる、もしくは恋愛関係に戻る、そういう可能性をまだ秘めていると言えるだろう。
そういう風に努力したところで関係が冷め切ってもう戻れない、というのがあらためて分かった時、そのときこそはっきりと一つ目の方法を駆使してきっぱりと関係を絶つようにすればよい。
元カノ、元彼の関係になっても本当にお互い大切でなくなったのか?
そんなわけで、二つの極端な方法を取り上げてみたのだが、どちらかというと私個人としては、ヨリを戻す余地があれば何とか戻るべきだと思う。
一度はそこまでの関係になっていながら、その後で元カノ扱い、都合のいい女扱いになるのは実のところ既婚者同士の場合にもそう珍しいことではないからだ。
結婚している夫婦などと言うのは、あくまでも既婚者の友人の受け売りになってしまうが旦那のことを単なるモノ、犬猫のように見る時も出てくるものだ。
心の底にはそういう旦那に対する愛情が常に流れているそうなのだが、それでも
「週末でもないのに旦那が突然会社から早く帰ってきたりする時には本当に邪魔!ちゃっちゃとどこかに消えて欲しいと思ったりするよね」
となるという。
そういう既婚者の心情を考えてみれば、愛情が冷めた、まだ残っているというのは恋愛関係特有の鬼ごっこのようなものだ、と彼女は語ってくる。
本当の愛情というのはどんなものなのか、説明が難しいが長く付き合っていれば夫婦でなくとも恋愛関係にある二人の間のこと。
冷める時、熱烈になる時など必ず波がある。
沖縄出身のためなのか、私自身は出会いというのをどうしても神聖なもの、と考えてしまうのかも知れない。
それでも、
本当に元彼にとって自分が大切な女でなくなったのかどうなのか?
私の問いかけたいことはこういうことだ。
ぜひそれをじっくりと考え抜いていただきたい。
(喜屋武氷捺)