10歳以上の年の差婚を30代後半の知人がしたばかりだ。
しかも年齢は女性が上、という通常の年の差婚とは逆のパターンだという。
ちょっと信じられないのだが、秋頃に結婚にこぎつける前にちゃんと1年あまり交際期間があったという。
その上でお互いに好き合ってゴールインしたそうだ。
何も女性が上でなく、ふつうに年齢差のありすぎる結婚でも親の反対、そしてお互い将来の心配もふつうの夫婦よりつのるもの。
だが、こうした女性の方が年上でしかも年の差婚というのは見た目に反して夫婦仲も良好、大変うまくいく事が多いともいわれている。
いろいろと年齢差があるだけに試練もあるだし、親の反対だって決して小さくはない。
だが、現実的な婚活のパターンとしてよいほどらしいのだ。
彼女の場合、12、3歳もの年の差婚で、しかも女性が30代後半。
確か38歳だといっていて、男性の方は20代、26か25と聞いている。
アラフォーな彼女のはずだが、聞いてみるとすごく夫婦仲がよいらしい。
年齢で女性の方が上の夫婦は、嫁の方が夫の気遣いが上手で愛情表現も上手い
だが現実に、年齢的に女性が上の年の差婚は夫婦仲がうまくいくことが多いともいわれている。
「しかし結婚相手の男の子はまだ25、6歳だったんでしょ。遊び盛りじゃないの?」
とか私もつい思ったのだが、どうやらそれも「クリア」しているらしい。
それでも親の反対はあるんじゃないかな、そういうところまで親って見ているものだし、などと思ってしまうけれど。笑
どう言うことかというと、確かに結婚した20代後半の男性は、多少年齢相応の女性交際はあったらしい。もちろん自分よりも年下の女性のことだ。
だが、そうした年下の彼女にない魅力というのを彼女は持っていた、ということを語っているらしい。
要するに、年齢的に女性が上の恋愛関係だと、精神年齢とか社会の経験値など、苦労の仕方から来る心根の美しさ、優しさがふつうの年下の女性にはありえないというらしいのだ。
この辺りに年の差婚の夫婦仲が円満になりやすい秘訣があるかも知れない。
私もアラフォーの知り合いや友人もいる入るけれど、正直
「そういうものかな~」
そして
「親の反対どうかわしているの?」
という印象だ。
結婚した男性にいわせると、彼女の心の化粧が素晴らしいということらしい。
女性が上だと、年下の女性にありがちなきつい態度や感情の激発もなく、こちらの気持ちを推し量るのが上手で、それだけに愛情の表現も上手い。
だからわりあい夫婦仲も良いというのだ。
そしてこちらの気持ちをちゃんとわかってくれる、ともいっている。
どこまでノロケかわからないくらいだが、いわれてみれば確かに30代40代の女性はそう言う人が多いかも、と振り返ることが出来る。
というか、モロ母親みたいな気もするんだけど 笑。
婚活市場では10年以上年上の女性との出会いは難しいけれどブルーオーシャンが期待できる
もちろん彼女のような年の差婚はふつう嫌われるし、出産という女性特有の仕事を考えれば、アラフォーの女性は選択肢に入れるのも難しいだろう。
なので男性側も女性側もあまり婚活の選択肢に入れていない人も多いだろう。
第一そんな出会いのきっかけって無いようにも思う。
ちなみに彼女が年下の旦那と出会ったきっかけは、仕事の関連先で、互いに仕事のことで会ったりしていく内に、お互いの身の上話からデートにつながったという。
どちらから誘ったのかはいまだにヒミツらしいが 笑。
ただ、それだけに婚活が年々難しくなり、“婚活地獄”などという言葉も聞かれる現代にあって、こうした結婚パターンもまた、実際の選択肢に入れることが出来そうだ。
もしも正式なまでにこんな年の差婚が認められ、婚活市場に取り入れられればそれこそブルーオーシャンだろう。
もちろん様々にいろいろと取り沙汰はされるかも知れないが、今後考え方が多様化していく中にあって、現実的にそんな結婚をして幸せになっているカップルもいるのだし、こんな意外なチャンスであってももしあれば生かすべきではないだろうか?
特に夫婦仲が良いというのは、離婚の危機も回避できる可能性もある。
最近激増している離婚の問題を解決できるのがこういう女性が上の年の差婚かも知れない。
いちおう冷静に、公平に考えれば確かにこういう心境も持つ。
だが、男性の母親にしてみれば、自分と同じ年齢くらいの女性と息子がくっつくということ。
普通親の反対は絶対出る。
私が母親なら絶対文句言うから。笑
女性が上の年の差婚が成功する典型は、世話焼きな女性とそれに寄りかかって甘える男性
男性が年上の年の差婚というのも少しずつ耳にする話だが、統計を見たことがないとはいえ、この様に女性が上というのはそれ以上に珍しいのではないだろうか?
実際に医学的な視点から見れば女性に求められてくる出産のこととなると高齢出産に直面しやすいし、ふつうならば親はもちろん、周囲からもかなりいろいろいわれてしまうだろう。
だが反面、このパターンの方が夫婦仲がかなり良好に持続されるといわれていることも確かだ。男性ホルモンの話に関わってくるが、女性は30歳以降、加齢と共に男性ホルモンが増え、性欲が維持されることが知られている。
つまり年下の夫に「肉体的にも」十分応じることが出来ると言うのだ。
このことはメンタル面でも同様で、年齢と共に愛情が衰えるということもない。
世話好きな年上女房に対して子供のように世話されることを好み、甘える年下の夫。
このパターンが典型的なもので、だから“姉さん女房”なんて言葉も出来るのだろう。
“姉さん”くらいの年の差婚だったら、母親と嫁の年齢もかち合わない。
親の反対もギリギリなしではないだろうし、夫婦仲もよかったら万々歳ではないだろうか?
よく婚活になると男性も女性も互いに高望みし過ぎるといわれている。
互いの履歴書に目を通すようにして、将来の伴侶を求めようとすればどうしてもそうなるだろうが、それが成婚率を押し下げている。
これは間違いない。
だが、彼女の年の差婚を聞いたりしてみると、何だが男女の出会いとは、そうした数字や履歴によるもののみが全てでないように思えてくるし、むしろ結婚に一番大切な何かを敢えて見ようとしないで相手を決めようとしている。
年が離れていても愛情はつながるのだ。
むしろそういう風に考えるべきかも知れない。
(一ノ瀬絵美)