職場でも男性が意中の女性に向けてくる脈ありな態度とかサインはいろいろだ。
ただ、なまじ同じ職場の同僚という身近な関係になっている分、何だこちらの勘違いだったの?
という悲しい結末もあったりする。
ふつうは知っている知識を生かして、目当ての男性との関係に考えを巡らし、
「こういう時はこちらを本命の女性と思っているはず」
「男性がこういう態度を取ったら絶対脈ありなのよね」
となる。
でも、実際同じ職場でそれをこのまま当てはめることに首をかしげてしまうことが多い。
初めて出会って恋愛関係に発展する、そんなケースとは激しく違う!
言ってみればそれが職場での恋愛。
そしてその脈ありチェックポイントの探り方も異なってきてしまう。
要するに私の経験上からも確かなことだが、二人の関係のあり方で恋愛のスタートだって付き合っているパターンだって違うのだ。
では一体、男性が本心こちらを結婚相手、遊びではない恋愛対象の相手として考えているというのはどんな時なのか?
後で勘違いに終わって悲しい目に遭わないために、お伝えしていこう。
本当に脈ありサインなら、職場でいつも見せている態度を取る
最初にはっきりお伝えするが、職場では脈ありとして同僚の男性があなたに送るサインは、勘違いされるのを向こうも気にしていると言うことだ。
あなたも自分の勘違いを心配しているに違いないが、それは向こうも同じこと。
職場という特殊な環境なので、そこまで思いを巡らせない場合も多いのだが、そういう脈ありを勘違いされないよう、男性側も工夫していることが多いのだ。
ヘンな話だが私も20代にOLを5,6年していた時、たまたまそういう男性が私にアプローチを仕掛けてきたことがあった。
何と年下。
そしてほとんど部下同然のヤツだった。笑
知名度の高い恋愛通の識者なども脈ありサインはこういうものがある、といろいろに主張しているし、私もある程度まで知っていた。
でもよく考えれば、向こうだってそんな知識や情報は持っていたりする。
自分だけが知っている、などと思うのは早合点。
好きな女性が出来たら、どんな風にアプローチするか?
それくらい本を読んだりネットで調べてしっかりと“武装”してくるものだ。
で、やっぱりというか、その年下の同僚男性もそんな知識があったようで、それまではあり得なかったような目線の投げかけ、話しかけを繁くしてくるようになってきた。
はじめは私も気づかなかったが、脈ありサインのパターンだとピンときた。
ただ、悲しんで良いか悪いのか、それと分かったたのは、彼がその後転職して会社を辞めてしまった後だ。
女ながらにどうしてこう鈍すぎるのか私は!?
でも、言い訳がましいけれど今になって考えれば、なまじ親しすぎて普段からヘンに恋人のような会話のやりとりをしている間柄だったので(もちろん他の同僚達ともしているような内容)そんな気づきも遅かった。
いや、もっと正確に言うならば、何とはなしに態度の変化には気づいていたのだけれど、まさかそういう関係を彼が求めているなどとは、あえて『思おうとしないようにしていた』。
私の失敗だけれど、職場ではこれが一番ありがちなんじゃないだろうか?
で、その後はある意味“お決まりコース”。
私のことを脈無しと見るや、結局その年下男性は退職したきり音信不通。
“思わせぶり”な努力をしても、失敗したんだと思ってしまったのだろう。とほほ。
職場の同僚だと、かえって警戒が強くなる?
そしてもう一つ私が感じたのは、普段から職場でそういう近い関係になっている分、そういう恋愛とかいう関係を全然目的しなくても、けっこう恋愛とか男女の話はおちゃらけで飛び交うものだ。
その流れの中の雰囲気と、片や全然会ったこともない、ましてや会話も交わしたことのない相手。
それを比べてみよう。
初めて出会ったばかりの相手などだったら、仕事場のおちゃらけ並みにぶっちゃけた行為をいきなり彼がしてきたら?
当然に、絶対に「変な男」に見られるリスクが大きいはずだ。
下手すれば、初対面に近い関係の中、彼がそんな風な態度に出てきたら、
「コイツこちらのことを軽く見過ぎているんじゃないの?」、と私なら絶対怒る(!)。
人によったら
「いじめやセクハラになるんじゃないの?」
と、ぞっとするはずだ。
でも、仕事場でデスクを並べていたりする場合、イヤでもそういう近い関係になっている。
その分、はっきりとプライベートに踏み込んでいる分野、つまり本気で交際したいとか、結婚を考えてみたい相手に対しては、しっかりと「区分け」する態度が必要になってくるものだ。
オフィスワークをがんばっている方たちははこのあたりの呼吸、それこそ「体」でおわかりのはずだ。
私が逃した(?)同僚の年下男性は、そういう勘違いされることまであまり知らなかったのだろう。
だから私も勤務中のおふざけ程度に取り違えてしまったのだ。
だからそんな勘違いによる痛恨をなくすためには、
・職場の同僚男性は、ほのかであっても態度や目線の変化に注意する。
・変化が無くとも、特に転職などであまり勤務歴がなく、職場の雰囲気に慣れていない男子がそういう態度を取る際には要注意。
こういう時には脈ありの可能性が大きくなる、ということをまず知っておこう。
ちなみに、私にアプローチをかけてきたその元同僚の年下男性には、転勤後もあまりそういう恋愛の願望も湧かないような、言ってみれば私の好きなタイプでもなかった。
こう言ってしまうのもどうかと思うが、それが“不幸中の幸い”かもしれない。苦笑
もう一つの勘違い-脈ありと見せかけて遊ぼうとする男性に注意!
脈ありサインのパターンとして代表的な者はやっぱり目線。
そして話しかけの頻度が高くなること。
何かと世話を焼いたりしてくること、または相談事を持ちかけてきたりすること。
この三つがメジャーなものだろう。
そしてこの中でも一番脈ありという説得力を持つのは、こちらによく目を向けるようになる、という「目線」だ。
でもはっきり言って、こうしたものは全て小手先のテクニックに過ぎない。
つまり本当に好きでなくても誰でも使える、使ってくるのだ。
なので注意して欲しいのは、
この様なテクニックを逆手にとって、こちら(男性)が相手(女性)に対してそうした想いがあると見せかけて来る場合があったりすることだ。
悪くいえば騙す行為。
ようするに、遊びで付き合うとか、他に彼女がいて、二股をかけようとしたりする男性。
職場でもそういう「女慣れ」している男性は確かにいたし、どこにでもいる。
相当にタチの悪いケースもあったりするはずだ。
そんな手合いに引っかかったが最後。
それを真っ正直に脈ありと勘違いしてしまい、恋愛関係になろうとするときが一番危険だといえるのだ。
男性が脈ありサインでこちらを本命と見ている時の見分ける方法はあるのか?
なので、そういう男性には別な意味で特に注意しなくてはならない。
ただ、そんな遊び半分みたいな気持ちではなく、職場の男性が本心から交際したいと思ったり、本気で結婚を願っているのかどうか、それを見分ける方法があるのか?
と聞かれれば、
実のところ難しい。
女性もそうかも知れないが、頭の回転のよい男性はそんなサインを応用したりアレンジして、もっと手の込んだアプローチを仕掛けてくるとも限らないからだ。
だから、知っておいても損はないかも知れないけれど、アプローチの上手な男性はいろいろな情報誌やメディア、ネット上の知識の上を行く場合もあると思っておく方がよいだろう。
私の場合、そんなあからさまで遊び目的のような脈ありサインを仕掛けられたことはなかったが、確かに男性から“義理型”以外のプレゼントをもらったこともあったり、困っている時に手を貸してもらったことがあった。
もちろん上でお伝えした年下の同僚男性のことだ。
でも結局、そんなプレゼントとか手助けで終わってしまったし、彼自身も“こうしたら女性が喜ぶ、自分になびいてくれるに違いない、ちょっと遊んでやれ”みたいな下心は元々持ってなかったらしい。
下心も恋愛目的もない男性に、こちらが一方的に脈ありと勘違いする場合には
そしてまた、今まで語ってきたこととは逆に、そういう遊び心の気持ちはもちろん、本当は向こうが全然好きとも何とも思っていなかったというのに、自分で思い込んで脈あり、と勘違いしてしまう場合も多い。
こういう脈ありサインがあった(または、あったような「気がした」)、だからあの人は私に脈があるに違いない、と思ってしまうパターンだ。
自分が“渇望”している場合に多いパターンで、私がOL時代に見かけた中では、男性上司に対して、その部下や後輩に当たるOLの同僚女子がはまり込んでしまうことが多いようだった。
あの後彼女とその上司の男性がどうなったのかわからないが、上司の方はもちろん結婚して家庭持ちの男性だったから、ヘタをすれば不倫の関係になっているんじゃないの、などと他のOL仲間とささやきあっていた。
だが、考えてみれば上司になれば結婚して子供や嫁の扱いも手慣れているわけで、何をどう言ったり、どんな態度や言葉を使えば女性が喜ぶのかはよくわかっているはずだ。
何気なしに上司の彼が、“同僚のつもりなだけでかけた”言葉や態度が、彼女にとっては「もしかしたら脈ありサイン?」と勘違いされるようなものだっのかもしれない。
見ているとその女性、事あるごとに上司の男性のデスクに赴き、何やかやと仕事以外の楽しい話をしていたのを目撃(!)されている。
職場での関係にしては濃密すぎるように見えたが、果たして本当に陰でそういう男女の仲になっていたのかどうかは本人達に聞いたこともない。
だから、それこそもしかすると私の勘違いだった、ということも捨てきれない。
ということをひとまず言い添えておこう。
そんなわけで。
職場での脈ありを勘違いしないために、実際のケースも混ぜていろいろ見てきた。
ただ、考えてみれば出会えるか出会えないかは、本当に神の配剤だ。
職場ではその出会いの可能性が高いということが良く言われているみたいだ。
けれど、本当に高いのか、低いのかは、あくまでもあなたの考え方、男性への接し方とか付き合い方にかかっていると言えるかもしれない。
待っているだけではなく、チャンスはこちらからつかもうとがんばるのも恋愛の基本にちがいない。
職場にそういう男性が見つかったのなら、ぜひ良い将来に向かっていただきたい。
(一ノ瀬絵美)