職場で、いつも一緒に仕事をしている人に好意を持つことはよくある。
でも、だからと言って自分の好意を素直に相手に示したり、職場でバレバレになってしまうのは引いてしまう。
これも女性だったら出やすい感情だ。
好意があるのは自分で分かっていてもそこは職場。
バレバレで周囲の了解(?)を取りながら職場で付き合うのも恥ずかしい、というか中には恋愛経験が全くないアラサー女子だって多い。
要するに、自分でどうして良いのか分からないのだ。
バレバレでいいのか、その勇気を持つべきなのか?
ある女性の経験から言えることを少しお伝えしてみたい。
今まさにそんなツボにはまっている方にお役に立てればと思う。
職場での行為は少なくとも相手だけにははっきりと
まず、当たり前だがバレバレにするのは、相手による。
相手というのは貴方が好意を持つ相手本人。
そして職場の他の人たち、要するに上司や同僚、後輩たちだ。
まずこの二つをはっきりと区分けした方が良い。
そこで少なくとも、貴方が好意を持った相手本人。
その彼には自分の気持ちが伝わらなければ交際も何も始まらないわけだ。
だから、その男性には、しっかりと自分の気持ちがあると言うこと。
これだけは勇気を持って伝えておくことが大切になる。
職場に知れ渡ると、後押しばかりとは限らない?最悪の場合も
難しいのは他の職場の人たち。
彼らにバレバレになってしまった時点で必ず“動き”が出て来る。
貴方の背中には後輩から同僚、そして上司からの視線がチクチク感じてくるはずだ。でもそれはまだ良い。
そうではなく、一番重大な問題として浮上することがある。
同僚同士で恋愛し、結婚するとなる、少なくともバレバレになった時点で貴方の周囲の人たちは先々も見据えて絶対そう考えてくる。
そこで私の場合だが、実は職場で直属の上司が茶々を入れてきた。
一つにはもしも私たちが結婚するとなれば(全然私たち二人はまだ摩損な深い関係でもなかった)、たいていは女性の場合が家庭に入る都合で職を辞したり、常勤を辞めてパート扱いになるなど、いろいろと仕事の変動が出て来る。
あくまでも企業なら損得計算が第一。
そこまでは上司としてすべき当然のこと。
しかしながら、その手の「きついこと」をやっぱりそういう“企業の理論”みたいにして伝えてきた。
というか、“頼まれてしまった”ようなことがあった。
相手の男性もすでにこちらの好意、バレバレな風ではなかったにせよそれなりに真剣に受け止めてくれてきた矢先だったが、彼も何か言われていたようだ。
好意から恋愛感情が芽吹く前に自分で摘み取ることになった(?)彼女
彼女の勇気が足りなかったのかも知れない。
それはそれで悔やんだりもしたのだけれど、結局それでお流れ。
女性の方でもそれまでメールを送ったり、デスクワークの合間に彼に視線を向けたりしていたらしいけれど、だんだんかそけくなった。
「自分でそういうことをしないようにしたんだよね。相手に迷惑かかっちゃまずいでしょ。彼のことを考えるとやっぱりね」
でもその後は本当に職場に居づらくなってしまった。
結局その後で退職してしまったようだ。
三方に対して正しく判断し、円満に進めるのが吉
だからひとまずまとめると、次の2つがたいせつになる。
・相手の男性にはしっかりと自分の好意をしめすこと。
これは間違いない。その勇気が必要だ。
特に最近は草食系の男性も多い。
ちょっとやそっと好意を示しても気づかれなかったりスルーされることだってある。
性格によるけれど、特にそういう男性だったら自分でお膳立てするくらいのイニシアチブは女性も持つ勇気を大切にすべきだ。
・そして周囲に知らせるのはくれぐれも慎重にすること。
要するに彼本人にはバレバレ上等。
そのくらいの気持ちが大切だ。
でも、その他の人たちには余分なしがらみがついて回る。
場合によっては迷惑がかかるなどの心配も出て来る。
最初はできるだけ職場では隠しておくのが吉だろう。
そして
「どうやらよさそうかな」
となったら伝えていく。
自分の好意を、相手の男性にしっかりわかってもらいグリーンライトを確認すること。
そして周囲の人たちも、と三方の感触を考えて、適切だと思うときにボツボツ主張していけば良い。
恋愛経験ゼロの悲しさ?好意を自分でごまかすことも
よくアラサー女子の中には、そういう年齢になりながらいまだ恋愛経験が無い、という人も多くなってきている。
そういう女性は自分の気持ちが自分で分かっていても、職場でバレバレになるのは避けたい、という気持ちが強い。
女子会などで憂さ晴らししながら、自分で自分の感情をごまかしてしまおうとする場合もあったりするようだ。
その理由は、どうしても恥ずかしいという感情が先になってしまうこと。
そして実際、
「初めての経験だから、どうして良いか分からなかった」
というこの彼女みたいに、いわば“思考停止”してしまう女性も多いはずなのだ。
確かに未知のことには恋愛に限らず手が出しづらい。
誰だって同じだ。
「でも今考えれば、あの時職場でバレバレになってしまった方が、かえって自分もハラが据わっていたのかも知れない」
私もそう思う。
少々の失敗は必要経費。
そういうポジティブな思考、特に初めての行動には大切になるからだ。
職場の「負の部分」に負けないことも大切
「ただ、それでも何だか怖じ気づいちゃってね」
と、彼女が手を引いた理由は他にもある。
よくある話だが、職場自体の雰囲気、環境だ。
「それ以前に職場ってやっぱりいろいろあるし。恋愛以前に同僚同士だって嫌ったり好きだったり、憎み合っていたりしたしね。
私も上司にその時小言言われて、それがきっかけで今まで積もっていた周りの人間関係にウンザリして」
それで退職した。
彼への好意が冷めたわけではない、バレバレだから控えろみたいなことを上司から言われ、その小言のウラにあるいろいろな意味をどうしても蒸し返してしまった。
それが退職の理由だったと語っている。
彼女も苦労していたようだ。
でもその中で好きな男性を見つけたのだから、ある意味交際の一歩手前まで来ていたと言えるはずだ。
まずは自分にとってこの人だ、といえる男性と出会い、しっかり自分の好意を伝えること。
バレバレになるかどうか、心配はその後。
それで良いのではないだろうか?
職場は確かにその点でよい環境になる。
その環境も様々だけれど、その長所をしっかり生かして出会いをつくっていただきたい。
(喜屋武氷捺)