免疫力低下というと、ピンとこない女性が多いかも知れない。
だがその免疫力低下によって、がんや心筋梗塞など、とんでもない病気になるとしたらどうだろうか？

もちろん女性特有の病気、乳がんや子宮がんをはじめとする命にかかわる病気にも直結している。
女性であれば一番恐ろしいと言っても過言ではない病気になりかねないリスクが増えるのだ。

だから出来るだけ免疫力低下は避けなければならないのだが、もちろん女性だけではなく男性もまた同じこととなる。
その原因は何か、そして一体どうしたら避けられるのだろうか？
一番簡単で効果的なものをお伝えしてみたい。

免疫力低下の原因は様々だが、そこには一つのポイントが

よくメディアでも免疫力低下を注意することが叫ばれ、同時に病気への警鐘も多い。女性の場合には、上の様に乳がんや子宮ガンをはじめとするがん、そしてもちろん他のがんにも直結したりする。
さらに他にも女性特有の病気を上げればバセドウ氏病やカンジタ膣炎など、切りがないほどだ。

そして免疫力低下は風邪やインフルエンザ、ノロウィルス感染なども引き起こしやすくするし、病気だけではなく冷え、肌荒れなども女性特有の体調不良も出てきてしまう。

そういう風にいわばあらゆる病気の入り口となってしまうのが免疫力低下と言うことになるのだが、それはどのように引き起こされるのか？
それを突き止めて予防すれば良いわけだ。

実際それを探ってみるとストレスとか、過労などと言う原因に行き当たることが多い。
確かにそれも言えるはずだけれど、ストレスの感じ具合も人により様々だ。

中には全然ストレスだと感じない、感じても乗り越えてしまおうと努力する人もいたりする。
そもそもストレスというもの自体、客観的に量りようがない。

そこで一つお伝えしていきたいのが実は低体温。
これを女性の方は気をつけていただきたい。
免疫力低下とともに低体温は病気の温床でもあるし、実際両者は密接に関連しているからだ。

低体温脱出すれば免疫力低下を防いでストレスにも強くなる

今の日本人の平均体温は36.14度と言われている。
人間が健全に活動するために最適な体温は35～39度だと言われているので、相当低くなっている。

この低体温の原因もいろいろ言われているけれど、たとえば体温が35度くらいになるとがん細胞が最も繁殖しやすくなるし、35.5度くらいでもアレルギー疾患や自律神経失調症、便秘や下痢などの排泄器官の異常に悩まされることとなる。

女性だったら病気と言う以前に、血行不良にも陥りやすいのがこの低体温だ。
このため肌荒れや冷えなども起こりやすくなってしまう。

そして何より、体温が1度下がることで免疫力は何と3割も低下することが分かっているのだ。

だからこの低体温を何とか食い止めて体温アップを図り、自律神経のバランスやや血行をよくすることで体をリラックスさせることができれば、ストレス解消にも役立つ。
そして同時に免疫力低下にも歯止めがかかり、病気も防ぐことだって出来る。

実際、体温が1度アップするごとに免疫力は5，6倍、基礎代謝は15％アップすると言われている。

女性だったらとりわけ気をつけたいこと！こういう習慣が免疫力低下を引き起こす

だからまずは体温アップで免疫力低下を食い止めて病気を防ぐこと。
それが大切になるだろう。

そこで女性として、逆に考えた場合何が免疫力低下や低体温の温床になってしまうのだろうか？
それには二つあるようだ。

一つには、運動不足。
便利な世の中になってしまい、ちょっとした距離であっても地下鉄や車などを使うことが増え、歩く行為がめっきり減っている。

人間は体温の4割を筋肉でつくり、さらに筋肉はその7割が下半身に集中している。
だから継続的に下半身を鍛える習慣を付けること、ウォーキングやジョギングを出来るだけ継続して行うことをオススメしたい。
もちろんこういう運動は同時にストレス解消にもなるはずだ。

もう一つは、同じ女性の一人としていつも感じてしまうのだが、けっこう日本の女性というのは我慢強い、というか我慢しようと努力する傾向が根強い。

嫌なことでもまず耐えようとするし、過重な労働やストレスにも何とか乗り切ろうとする。
確かに実生活ではそれも必要だし、私たち独身女性よりも既婚で子持ちの主婦の方だったらなおさらそういう切迫感が強いことだろう。

だがそれは家庭や生活を守るためであることと同時に、諸刃の剣でもある。
要するに病気になる温床を自ら抱え込んでいるのと同じこととなる。

その時に役立てられるのが、今自分はどのくらいの平均体温だろうか、というバローメーターだ。

私の周囲にも、いつも平熱が低いという女性がいたりする。
今は元気一杯で仕事にがんばっているアラサーだけれど、免疫力低下という状態がいつ病気となって現れるかは本当に未知数だ。

日本の女性も欧米並みに開放的になってきたとは言えるだろうけれど、我慢強いという日本人女性の伝統的な特徴。
それは今もって健在だと私は思う。
それはそれで美徳として素晴らしいことだ。

けれど、その一方で、きちんとストレスを発散し、また十分に休息や運動をしたり、同時に体温アップをもっと気をつけて行くべきだと信じて止まない。

（増淵夕子）