独身アラサーということで婚活では痛い目を見ているけれど、晩婚の女性は意外と幸せになっている実体験が豊富だ。
わざとそういう体験談をまとめているのではない、心底から幸せになっている女性たちの話がすごく多い。
この事実、いずれは晩婚になってしまう私たちにとって、幸せをすごく予感させてくれる朗報だと思うのだがいかがだろうか。
でもなぜ多くの晩婚している女性の方たち、適齢期で結婚した人たちよりも喜び一杯なのか、その秘訣のようなものがあるのだろうか?
とても興味の湧くことだ。
晩婚の女性は自分で「若くない」という引け目がある
幸せとか幸せでない、というのはあくまでも人間の心が決めるものだけれど、それがとりわけ晩婚の女性にはたっぷり詰まっている、ということになるのだろうか。
でも一つ分かることは、そういう後になって結婚した女性というのは、若いときの自分と比較しても肉体や美しさはどうしても劣るものだ。
それに引け目を感じるところも絶対あるだろうし、逆にそれがそういう年齢の方たちにとって謙虚になれる理由になっている。
それがお互いの気持ちを明るくしていっそう幸せにしている。
これは絶対否定できないだろう。
社会経験が豊富で、人間関係もよくわきまえている
男性も晩婚、相手の女性も晩婚だったらお互いそういう引け目から、それほどにとげとげしい関係にならずにすむ。
これが若い時だったらどうだろう?
結婚して一時幸せに浸っていても、子供が生まれればたとえ共働きであっても普通の家庭だったら家計のやりくりに大変になる。
男性の方だってまだ勤務先ではルーキーに近いから、給料だって安く、そして仕事で一人前にもなっていないことだって多い。
仕事先でいくらでもストレスが溜まっているはずなのだ。
だが晩婚になれば、そういう一番辛い時代を何とか乗り越えて、自分たちの仕事のあり方とか将来の方向性などもかなり掴んでいる。
女性だってそれなりに収入も増えている場合だって多いはずだ。
だから余裕を持って家庭生活を送ることができる。
これは絶対若い夫婦にはないものだ。
若い内に結婚してしまうとやりたいことがやれない
そして多くの場合女性に当てはまるのだけれど、よく聞くのは20代前半のような若い頃にすでに結婚して子供ができているような場合だ。
一見幸せそうなのだが、結局家庭と子育てに縛られてしまい、その生活のままで年老いて死ぬまで生きていくこととなる。
要するに若いときには家庭を持つことでよけいに自分の時間など持てない毎日になる。
それでいてテレビや週刊誌などのメディアを通じて、旅行や遊びなどいろいろな情報が無限に入ってくる毎日が続くのだ。
これで自分自身を保てる女性はなかなかいないのではないだろうか?
しかももう一つ、重大なことがある。
そういう若いときに結婚してしまった結果、肉体的な欲望が勝って結婚したケースも多くなる。
その結果、相手の旦那が自分にとって一生ついていくのにふさわしい人なのかどうか?疑問ももたげてくることだろう。
逆に男性にとっては生涯嫁の女性しか相手にできないこととなる。
はたしてそれで一生良いのかどうか?
こういう疑問、夫婦ゲンカでとげとげした気持ちになってしまったときにいくらでも頭をもたげてくる問題だ。
そして晩婚よりも若い分、気持ちがエスカレートして他の異性と不倫したりすることも十分あったりするかも知れない。
勢い離婚とか再婚になることだってあるかも知れないのだ。
そうなったとき、幸せどころか一番可哀想で不幸な目に遭うのは他でもない、間にできている子供たちだろう。
特に若い内はそういう自分たちの子供の幸せに思いを馳せず、自分たちの欲求や怒りにまかせて家庭を崩壊させることも多いに違いない。
何しろ今、3組のカップルに1組は離婚している現状がある。
なお、離婚するカップルの内で女性の年齢を見れば30代前半の方たちが最も多い。
これは20代で結婚して子供をもうけたものの、自分自身が仕事で自立していけるようになってきたためと考えられる。
離婚した理由は様々かも知れないが、一律して言えるのは、少なくとも家庭や旦那に問題がありすぎて不幸でしかない、と感じたためだろう。
でも、若い内に結婚するということにはこうしたリスクも伴うのだ。
今は早婚が歓迎される社会になっていない?
晩婚が幸せだというテーマに肩入れするかのように私は話を進めてしまっているかも知れない。
ただ、私たち30代女性が未婚のままで一生過ごすことはやはり基本的に避けたいものだ。
だから同じ境遇の方たちにはぜひとも明るい希望を持ち続けて頂きたい。
そう願っているから、ということもある。
だがそれでも事実として、むしろ遅く結婚してよかった、この年で好きな人と一緒になって今はとても幸せだ、という感想を語っている女性はすごく多い。
逆に晩婚で不幸になったという意見は見たことがないほどだ。
私も多少経理をかじったことがあるからかも知れないけれど、誰が何と言おうと経済的な事情というのはやっぱり一番大切な条件して家庭生活につきまとうものだ。
それから考えても、今の社会は若い人たちが結婚して安心して家庭生活を営んでいく仕組みにはとうていなっていないと思えてならない。
いくらでもリストラがあるし、非正規雇用が男性でさえも横行している。
そのため年収だって一昔前よりもはるかに少ない。
それこそ結婚して産める子供の数、私たち晩婚予備軍(?)の女性たちが年齢的に出産可能かどうかを決めるのとは逆に、経済的な事情でそれを決めなくてはならないのだ。
これでフラストレーションが溜まらないわけはない。
幸せになった方たちの感想ランダムアップ!
晩婚した女性の意見は、週刊誌とかネット上を見ればいくらでも見いだせる。
そのどれもが幸せだ、楽しい、という嬉しそうな言葉であふれているのだ。
もちろんこれを、
「あくまでも表面上のもの。見せかけ。
あくまでも一番美しい、若い内に相手を見つけられなくて諦めているにちがいない」
などとホンネをえぐり出そうという意見もある。
多くは本人たちではなく周囲から出て来るようだ。
だがあくまでも、それでも幸せで嬉しい気持ちでいることは良いことではないだろうか?
何かと不都合な事柄をほじくり返して、それだけを見つめて嘆くよりは精神的にも素晴らしいことにちがい無い。
そういう遅咲きで結婚した女性の方たちの感想、ランダムアップして私なりに再構築・アレンジしてみれば次のようになる。
・(結婚するのに)慌てないで相手を探して見つけたので、すごく相性もよい。
・お互い経済的にも余裕があるから、お金のことでとげとげしない。
・早婚と晩婚、確かにお互い功罪あるけれど、スローライフで自分たちの時間を楽しもうとすれば晩婚がやっぱり一押し。
・若い頃は単に20過ぎて法律的に「大人」なだけ。精神的には全然未熟。それが年齢を経るにつれて自分で分かってきた。そういう時に出会いを持つのがやっぱり一番。
・人生経験を積んできた粋も甘いも今の結婚生活で結晶化している感じ。
上の感想、私の方で大きく組み直している言葉もあるのだが、ほぼ等しい感想をネットや週刊誌などの中で見つけられるにちがいない。
あくまでも公平に語っておきたいけれど、早婚だってもちろん大きなメリットがある。
その最たるものは一つには妊娠出産が一番安全にできると言うこと。
若い内から結婚した二人が離婚せずに老い先まで一緒にいるとすれば、一番長い人生の共有ができる。
それだけ固い絆でつながることができる、ということだ。
上で私は晩婚に肩入れしてそのメリットを中心に語って見たけれど、公平に見れば必ずどちらの結婚でも一長一短あるにちがいない。
確かにその中で、私たち30代女性はすでに早婚は選べない。
だけれど、こういう考え方もあると思うのだ。
“神様が私たちを、後で結婚するように道をつけてくれている。”
人生、まだまだ捨てたもんじゃない。
いかがだろうか?
(増淵夕子)