ステージ4の乳がんでも、他のがんと比べてすごく生存率が高い、という事実をご存じだろうか?しかも完治した実例もあるらしい。
乳がんにかかる女性が低年齢化して、その怖さと防止は今、30代、20代の女性には深刻なテーマだ。
若いうちに乳がんにかかると進行が速いし、見つけにくいことも多い。
生存率が高いとはいえ発見が遅ければ命の危険も大きいし、決して人ごとではない。
しかしながら、そういう怖い病気であるけれど実際を見てみると有名人の方達でも生還している方も多数いる。
完治とまでは行かないでも、手術後に無事でいる人だって多いのだ。
だから知らないところでもしかしたら中には完治に至った人もいるのかも知れない。
それを探ってみたい。
乳がんと他のがんとの比較:進行も速い場合もあるがかなり対策が打てる
乳がんは他のがんと比べてそれほどに体全体に悪影響がない、言い換えれば悪さをすることが少ないと言われている。
確かにがんの一種だから死にいたる場合も多いけれど、その死亡者数はがんの中でも5番目に当たる。
統計的に乳がん全体での死亡率、約20%強で、逆に考えると5人に4人は助かっているとも言えるのだ。
もう少し詳しく言うと、現在毎年乳がんにかかる女性は9万人ほどで、死亡者数は1万5千人ほど。
もちろんがんの進行の際もあるだろうし、ステージが進めば死亡率も上がることになる。
だが、逆に早期発見してステージ1などの早い段階で処置できれば、ほとんど100%完治出来るということも言える。
なのでむやみに恐怖せずに、一体何をすればこの病気にかからないですむか、万一かかったとしてもどうすればステージ4などの末期に至らず、きちんと完治を目指せるのか。
また、そういうステージに至った場合でもどうやったら生還を目指していけるのか?
すごく重いテーマになってしまうけれど、誰でも知っておくべきことにちがいない。
乳がんによる死亡率は低い、5年生存率は高い
いま、小林麻央さんが乳がんの末期症状を示す骨転移、肺転移にかかっていることを自身のブログKOKOROで告白している。
最近では皮膚転移、いわゆる花咲きがんいう症状まで出てきているという。
体の中のがん細胞が皮膚を冒し、痛みや出血とともに非常な悪臭を放つものだ。
彼女のこのブログは、自身の病状や日常の様子を毎日のように伝えてきてくれ、それをメディアがこぞって掲載していることで、乳がんに対する認識、とりわけ彼女と同じ30代前半の女性達を啓蒙する上で大変役立っていると言えるだろう。
だがそのブログの中で彼女本人が伝えているとおり、今彼女の乳がんは骨転移、肺転移が確認されている。
典型的なステージ4の末期というしかないのだろう。
でも乳がんはステージ4でも5年生存率が25%とか30%。
40%を超えるという統計も見たことがある。
確かに高い生存率なのだ。
小林麻央さんの病状を前にそういう数字を軽々しくいうことはできないけれど、完治の話はさておいても、そういう一番深刻な状態でもまだまだ望みは大きいのだ。
それをぜひお伝えしておきたい。
乳がんステージ4で生還した女性たちとは
乳がんにかかっている人で、重篤なステージに至りながら生還した有名人は意外なほど多い。
一番印象に残っているのはやはり樹木希林さんだろうか。
2004年に乳がんが発見されて以来、胸の全摘出手術設けながら再発。
なんと2013年に全身にがんが転移していたことが知られている。
ところが明くる2014年1月には
“全ての治療を終了”
したことを発表。
事実上の完治となっているようだ。
この情報を知った時、こういうことを考えてみた。
“乳がんというのは、付き合い方がある。付き合い方を間違わずに正しく治療して日常を過ごすようにすれば、完治も夢ではないではないのだろうか”
安直すぎるかも知れない。
だがこういう気持ちを強くしたのは確かだ。
そしてまた、今現在、樹木希林さんとはまた発症や治療の経緯もちがうけれども、北斗晶さんや生稲晃子さん、南果歩さんなど、たいへんがんばってこのつらい病気を乗り越えようとしている有名人の方々も多いのだ。
長生きする方法と軌を一にしている(?)がんの予防法
もちろんそういう有名人でなくとも、中にはネット上での情報であるため真偽は保証できないけれど、ステージ4の末期がんが治ってしまったというエピソードもみかけられる。
末期がんというよりは、がんにかかりにくい体になるようにする、と広い視野で見ることも出来るかも知れない。
樹木希林さんの場合も合わせて、なぜそんな末期の乳がんを完治できたか、出来る方法があるのか、私なりに整理してみた。
一つには早期発見、早期治療を多くの女性達が意識してきたこと。
二つ目には治療法が日々刻々と進歩していることがあげられる。
これらは誰でも想像が付くことだろう。
だが三つ目としてこれに加えるとすれば、乳がんに有意性のある効果がある漢方薬が徐々に西洋医学、つまり多くの病院で利用されてきていて、相乗効果が生まれて生存率を押し上げてきているということがあるかも知れない。
そして四つ目になるが、ネット上で私が見かけた乳がんステージ4完治のエピソード。
あくまでも真偽は保証しかねるが、私も近所の100歳を超えるような老人が同じような生活ぶりを続けているのを知っている。
もしかしたらおすすめしてもよいと思うのでちょっと下に引用してみた。
その年配の女性、ステージ4の末期の乳がんにかかりながら生還を果たしているがその暮らしぶりが特筆すべきものだったのだ。
下にめぼしいものを列挙すると次のようになる。
・ワカメなどの海藻を毎日大量に食べていた。
・病気がわかってもくよくよせず、リラックスして毎日カラオケなど好きなことをしていた。
・それで笑い暮らしていた。
元々病気の前と後でも同じような日常生活ぶりだったらしいのだが、末期の乳がんとわかった以降はこういう暮らしぶりにいっそう拍車がかかっていたらしい。
このケースについて、何人かの専門家が冷静に分析しているようだが、結局のところこの患者の女性、治癒するのに最も効果的な生活と食事を続けていたようだ。
こういうこともある、ということだろうか。
本当の健康な生活の上にがんにかからない方法があるのかも
現在、小林麻央さんが乳がんの末期がんで深刻な病床にある。
がんにかからない方法は多くの専門家や知識人、そしてそれに一般の人たちも有益そうなことを無数に伝えてきている。
おそらく小林さん自身もそういう知識は前もってくみ取っていたことかも知れない。
ただ、彼女の場合でもわかるとおり、病巣が非常に見つけにくかったり、ともすれば誤診のそしりもあらわれる。
それほどに難しい病気だ。
加えて北斗晶さんのケースでもわかるとおり、いくら毎年の定期検診を受けていても、その間に病気が怖ろしく進んでしまい、場合によっては彼女のように全摘手術をする、あるいはそれでも間に合わない場合すら出てきたりするのだ。
なので個人的に感じるのはやはり、日々の生活の有り様を考えていく。
予防はこれにつきるのではないのだろうか。
最後になるが、少し前までは乳がんの罹患数に対して死亡率ももっと高かった。
だが確かに医学の進歩や女性達の意識が変わってきたことで死亡率も下がっている。
その結果として完治のケースが増えたりや生存率が上がり、前ほどに怖くはなくなってきたといえるだろうか。
その反面、若年性乳がんという、30代20代、あるいは10代の若い女性にまでこの病気が増えてきている。
ある意味、生活の仕方や意識の持ち方をますます再考して行かなくてはならない、そういう岐路に来ているのかも知れない。
(増淵夕子)