耳つぼシールという、専用のシールを耳のつぼに貼ると様々に体よい効果があるといわれている。
耳はちょっと気づきにくいが、たくさんのツボが集まっている場所だ。
それも美肌やダイエットの効果を始め、花粉症や生理不順など、健康維持も効き目があるという、体のあらゆる場所に効くつぼの宝庫だ。
主立ったもので耳つぼは片方の耳に10カ所あまり、すべて数えると100カ所以上にもなるというのだから驚く。
そのうち、特に美肌やダイエットなど、耳つぼシールをぜひ貼っていただきたい「耳寄りな」場所を4つ、お伝えしよう。
一番有名な「飢点」の他、4つの場所を知って耳つぼシールとマッサージ
まず最初にお伝えしたいのは、耳つぼシールを貼る場所なのだが、貼って痛い場所があればそこに貼るというのが一つの方法だ。
上にも書いたようにあの小さな耳の中に合わせて100以上もの耳つぼがある。
だから一見それを見つけるのは難しいのだが、一つの目安として、耳つぼシールをそこに貼ると、痛くなるという場所があるはずだ。
そういう時には、そこが体の中で悪いということを示すと考えてよい。
なのでそういう場所に耳つぼシールを貼っていけばよい、というのが一つのテクニックとなる。
このことをまず押さえておいていただきたい。
4つの耳つぼについて、早速その場所と効果をそれぞれ下にお伝えしよう。
1.まず、一番有名な「飢点」という耳つぼ。
耳つぼに小さな鍼灸の針を刺して置くことで、食欲を抑制してダイエットの効果がある、ということはよく言われている。
これが「飢点」といって、耳の穴のすぐ前にある、肉の出っ張った部分だ。
この部分を指で10~20秒ほど押すようにしてもむ。
もちろん耳つぼシールを貼るのもよいが、出っ張った部分だけに貼りにくい場合もある。
なので私の場合だが、出っ張りの頭に貼るのではなく少しずらして貼るか、指や綿棒を使うなどしてマッサージすることを中心としている。
以下、耳つぼを刺激する方法はすべて同じになる。
2.美肌のための「肺」は耳の穴のすぐ後ろにある。
新陳代謝を促進して、肌のつやをうながし、美肌の他、シミやしわにも効果があるという。
3.むくみを抑える「腎」は耳の穴の上のヒダのすぐ上にあるつぼ。
4.耳たぶのすぐ上のヒダの中にある「内分泌」は、「飢え点」同じく食欲を抑え、生理不順に役立つと言われている。
どのくらい効果があるのかは、それこそ人それぞれだし、鍼灸医も語っているのだが、よく宣伝されているような効果をすぐに期待できるか、といえば難しいようだ。
なのでそれだけでは足らず食事制限も合わせて行うとよいらしいが、それでもある一定以上の効果は期待できるようだ。
サプリを販売している治療院などに注意!
注意しなくてはならないのは、この耳つぼによるダイエット療法をうたっている治療院は、全部とは言わないが高額なプリメントを一緒に来院者に買わせるなどして、いるところもあるようだ。
私はそういう治療院に出会ったことはないのだが、中にはそういうところがあったりするという口コミを見たこともあるので、よくよく注意しておく必要がある。
ただ、耳自体はそういうわけで体全体に関わるつぼが密集しているところというのは事実に間違いない。
なので要はそれに目を奪われてダイエットや美肌を求める余り、やみくもになることを避けること。
怪しげ、効果に乏しいのに、高額の商品を買うことを促される場所はとりわけ注意していただきたい。
自分で耳つぼマッサージと耳つぼシールで十分!やっぱり自分で努力することが第一?
なのでそういう大きな出費をして、仮に耳そういう効果があったとしても、決して過度に期待はしない方がよいのではないだろうか。
それよりも相応の出費に抑えて、相応またはそれ以上の効果を期待したいのだったら、100粒ほどが千円くらいの耳つぼシールを上の4つの場所に貼る方がよいし、私や友人もそれをしているだけだ。
念のために効果について言い添えておくと、耳つぼシールの体験談も、通販サイトなどで多数寄せられているし、どのくらいの効果が自分にも期待できるのかが大体わかってくる。
そこで私も多くの経験談を目にしたがつぼを刺激していく内に「劇的に」ダイエットできた、美肌に効果があった、というほどのものではないのではないかと思う。
もちろんこうしたキャッチには、大げさに効果を盛って宣伝している心配もある。
友人女子などもこんなことを言っていた。
「耳のツボを押して効果があるのはわかるけど、だからといって運動や食事制限もなく食べ続けていれば、やっぱり太るしかないよね?」
私も彼女の意見に賛成だ。
何だかがっかりさせるようで申し訳ないのだが、要するに美肌の努力やダイエットは普段から地道にこつこつと、というのが一番よいようだ。
その上でダイエットや美肌効果の「味付け」のようなものとして、耳つぼの効果を期待する、ということでよいのではないだろうか。
ただそれでも、ずいぶん前から耳つぼシールなどによる耳つぼの刺激は、ある一定以上の効果がある、ということは変わらず伝え続けられている。
なので全く眉唾ではない。
自己責任になるが、まずはちょっと試してみることをおすすめしたい。
(増淵夕子)