略奪愛について、私も完全に否定するわけではないのだが、因果応報という世の中の仕組みを考えてみる場合、類は友を呼ぶ、でやはりパートナーがそういうふうに渡り鳥みたいなところがあったりする。
そういう男性しか略奪愛の時には出会えないように思うのだがどうだろうか。
もちろん略奪愛はその全長として、不倫や浮気といった関係からスタートする時もあるし、あるいはその逆に、今付き合っていたり、結婚している相手が何としても別れた方がよい、というような男性だったりすることだってある。
だが私もよくよく友人仲間と情報を交わしてみる限り、どうも後者のようなケースは少ない。むしろ元々彼女がいたのを奪い取ったは良いが、その後で別な女性に奪われた、というそれこそ因果応報みたいな不幸な結果に陥りやすい。
そんなふうな因果律があるように思えてならないのだ。
略奪愛を断行しようとする時に覚悟すべき3つのこと
あの人を何としても私のものにしたい、彼女がいるのはわかっていているんだけど、寝ても覚めてもあの人のことしか考えられない、という実らない片思いになっている人は意外と多いものだ。
私も婚活パーティーなどで痛感したことがあったが、複数の男性と女性がそれぞれ自己紹介しながら短時間の内に出会いの場を持つような時、意中の男性が意図してもすでに別な女性がまとわりついていたりする(ひどい言い方!笑)こともよくある。
私はそこまで考えなかったが、友人仲間の話題の中で、そう言う時にはその男性を奪う行為を画策する、という裏技があるのだ。
要するにそれが略奪愛の一つのパターンと言えるだろう。
ただ、そういう即席の場でも同様に言えることとして、あくまでも略奪愛というのは他の女性から相手を奪うことには変わりない。
そこでそういう行為を100%否定するつもりはないのだが、もしも実行すると言う時には覚えておいてほしいことが3つほどあるのだ。
・恨まれる
・信用されなくなる
・奪われる
略奪愛が成功しようとしまいと、これらは絶えずついて回る。
気丈な人はそれでも断行したいと思うだろうし、相手の男性しか見えていないほどに熱中している女性はこういうことに目もくれないかもしれない。
だが好むと好まざるにかかわらず、自分のした行為に対して社会からはこうした因果応報が巡ってくることを肝に銘じる必要がある。
上の3つの内、元カノの女性から恨まれたりするのはどなたでもわかると思うが、あと二つ、「信用されなくなる」こと、「奪われる」ことについて次に語ってみたい。
略奪愛で成功しても、相手からも信用されなくなる?
いろいろな男女のケースがある。
私がよく略奪愛の完全成功型として引き合いに出すのはフランス人画家のダリだ。
だがそんな完全成功型にしても、結末はかなり疑問に感じている。
彼はシュールレアリスム運動の同輩だった文学者ポール・エリュアールの妻・ガラ夫人を奪い取って略奪婚している。
非常に裕福で、経済的な支えだった彼女はダリの芸術にも大きな理解を示して生涯の伴侶となっているが、少なくともこれはレアケースのまたレアケースといえる。
ガラ夫人にしてみればお互いに必要としている、その度合いが前夫よりも大きかったことが幸いしていたのだが、彼女がダリよりも早死にした後は、彼自身完全に芸術から身を引いているのだ。
ただ、二人の間には強固な信頼関係があった。
普通の略奪愛と比較してもそれは間違いないだろう。
だが略奪愛に走る場合、略奪された方も他の女性と関係を持つことは良くあることだ。
なぜかと言えば、自分を元の彼女から奪い取った新しい女性に対して、その行為自体どうしてもインモラルとも感じられるし、自分より他の男性にまたいつ目移りしないとも限らない。
そういう恐れを感じるのが常だからだ。
そしてそれは奪い取った女性の側にも言える。
自分と同じ行為を、またいつ他の女性が今の新しい彼氏に仕掛けないとも限らない。
そんなお互い疑心暗鬼になるのが、略奪愛で成功したとしてもあり得る結果となりやすい。
その結果、今度はあなたが略奪される側になるという憂き目に遭う可能性だって出てくるのだ。
ちなみに、信用されなくなるのは好きになった相手の男性からだけではない。
もしも略奪したという事実が周囲に漏れ渡ってしまえば、最悪職場や家族を始め、あなたに対して常に不信の気持ちを抱かせてしまうだろう。
家族はまだしもだが、職場でそういう事実がしれてしまうと、失職したり取引先を失うなどのてんまつが待っていることだって考えられるのだ。
他人を不幸にしない略奪愛ならOK?
なので略奪愛でも不倫でもいいからといって、とにかくあの人と一緒になりたいとばかり盲目的に奪おうとする行為は恐ろしい因果応報が待っていると言える。
場合によっては慰謝料の請求だってあり得るし、すべて自分のまいた種が降りかかってくる。
それでもなお略奪愛に走りたい、という人は自己責任と言うしかないだろう。
ややこしいのは同じ略奪愛でも元カノに恨まれたり周囲に自分の悪い印象を与えてしまうなどと言う、ネガティブな影響を与えない略奪愛だったらどうか?ということだ。
たとえば好きになった男性が今付き合っている彼女、実はウラ社会のアブナイ人間だったり、相当な悪女だったりして、しかもそれが周囲にも知れ渡っている時だ。
そういう男性を救おうとして、あえて略奪に踏み込むような場合だったらどうなるだろうか?
ちょっと非現実的だがそんなことも100%無いとは言い切れない。
回答は難しい。それこそケースバイケース、自己責任ということになると思う。
社会で因果律は確かについて回る!奪ったら奪われる因果応報はついて回る
実際、略奪愛で目当ての男性と一緒になった方は、良心の呵責とか、そういう自分、そして相手の男性との秘密の行為に絶えず不安を抱いているようだ。
また、いったん略奪愛が成功しても、早晩すぐに他のパートナーが出来たりして、別れるケースも多い。
このあたり、社会のそういう因果応報のシステムが冷厳に生きていると言えるだろうか。
個人的にはそういう行為に走る人は恋愛依存症の気があるかもしれないとも思うし、結局今現在の自分自身が満たされていない、という思いが強いのではないだろうか、と思う。
私もそういう気持ちを体験したこともあったし、失恋もした。
だが想っていた男性が他の女性と仲良くなっていれば、想いは残るけれどあきらめるべきだと想っている。
それを強引に略奪愛で成功したとしても、繰り返すが良いことはあまり巡ってこないものと思うべきだ。
どうしても最悪そういう行為に走りたければ、今付き合っている女性と相手の男性が、きれいに別れたりした後で行うことをおすすめしたい。
もちろん自分がそういうふうに二人を別れさせるような工作活動をしない、という条件で。
(喜屋武氷捺)