末期がんの小林麻央さんが、4月22日、自宅療養から病院へ再入院した。
急激な体調悪化で自宅療養がムリだと判断されたためだ。
小林麻央さんもそうだが、基本的に末期がんを初め、がん患者は自宅療養と入退院を繰り返すことが知られている。
だが今回の小林麻央さんの再入院は、16年12月から17年1月にかけてのときとは同じ末期がんとは言え、比較にならないような急激な体調悪化が見られている。
入院しないままでいてはそうとうに危険だという様子が、ブログKOKOROでの病状の説明からも見て取れるのだ。
非常に深刻そうな現状が続く中、今後は一体どうなっていくのだろうか?
病院で今は小康状態の小林麻央?自宅療養が末期がんを悪化?
小林麻央さんは、自身のブログKOKOROの中でも自分の末期がんの症状を簡明な文章の中にしっかりと読者に伝えてきている。
ただ、これまで自宅療養している最中は、それでも自分自身の深刻そうな病状についてはむしろ避けているようでもある。
また事実小林麻央さんは、末期がんであっても1月に退院後はそのような小康状態だったことは間違いないだろう。
現につい先頃まで、盛んに外出したり外食、乗馬などもしていたことをブログの中で伝えていたりしていた。
その病状が急変し、一気に体調悪化したのは4月に入ってまもなくのことだ。
末期がん特有の絶え間ない激痛、やせ細る体、そして肥大化する腫瘍のしこり。
どれをとっても通常は自宅療養などという生やさしいモノではない。
ただ、おそらくこれまでの期間は、先の再入院時に受けたQOL(生活の質)を向上させるための手術が奏功し、ひとまずは自宅で過ごすのに不足のない体調に戻すことが出来ていたのかも知れない。
専門的な詳しいことは、それこそ主治医などでなければ分からないわけだけれど、だから今回、小林麻央さんが再び再入院したのは、末期がん患者として本来的に被ることとなる苦しみや苦痛、症状が現れてきてしまっている、そういう見方も出来るのかも知れない。?
ただ、個人的には、そして私の知人女性が考えるには、彼女が自分の希望を通す形で退院し、専門家の目が行き届かなかったことが裏目に出たのではないか、ということがある。
要するに、入院を続けていなかったことが返って悪化を早めてしまったのかも知れない。
正確なところはそれこそ主治医でなければ分からないが。
激変する症状!自宅療養中よりもやつれた面立ちに
病院に担ぎ込まれる直前まで小林麻央さんは、特有とも言える激痛に悩まされ、母親や姉の麻耶さんに体をさすってもらうことでかろうじて痛みが楽になったことをブログの中で伝えている。
末期がん患者が受ける激痛というのは、がんの症状の中でも最も恐ろしいものの一つで、だからこそ逆にこの病気が恐ろしいと言われるゆえんと考えて良い。
それこそ断末魔になってくれば痛みに苦しむあまり、一睡も出来ない日々が続くようになる。
しかたがないということで、モルヒネを患者に投与。
それで痛みを軽減することとなる。
だがその時点ではもう、そういう風に症状を緩和するしか手段がなくなっているのだ。
自宅療養中、激痛に耐えかねた小林麻央さんも、自らレスキューを使ったことをブログで語っているが、このレスキューがどうやらそういうモルヒネに当たると考えられている。
ただ、付け加えれば、だからといって、レスキューは必ずしもそういう終末期の末期がん患者だけではない。
他のステージの場合でも適宜に使う場合があるし、だからこそ小林麻央さんも自分で判断して自らに投与している、と言うこともある。
タダ、それでも入院後にアップされている自撮り画像。
その面立ちをみれば一目瞭然なのだが、自宅の頃とは髪の毛がふさふさになっている印象だが、一回りやつれて細面になってしまっている。
よくよくブログをさかのぼれば、最近ではめっきり食事の献立など、食べ物のテーマが少なくなってきていた。
食事をとるのが困難になっている、そのためにああしてやつれてしまったためでもあるだろう。
めまぐるしい病状の変転と悪化!入院で小康を得たのは幸運か
小林麻央さんは、末期がん特有の激痛の他、入院前には10歩も歩くこと出来ないまでに体が衰弱しきっていたことを報告している。
そして自宅療養を22日、打ち切るようにして以前いた病院に再入院した直後には、輸血点滴とともに痛み止めを増量する処置を受けている。
その後、更新差異化したブログの中では39度を超える高熱があったことを告白していた。
輸血は極度の栄養失調による造血障害から来る貧血に必要であり、またがん細胞は炎症を引き起こすことが知られている。
これを抑えるために抗生剤の投与も必要だった。
だがそういう治療努力のお陰でか、麻央さんは何とか一命を取り留めるようにして小康を保つに至っている。
こういう状況を見ると、今までの自宅療養はもしかするともっと早めに中断して、再入院を決めた方が良かったのかも知れない。
知人の話でも、入退院を繰り返す末期がんの身内は、結局のところ自分自身が何とか自宅で過ごせるよう希望しているために必要だったというし、
「本人も事実を伝えてはいなかったけれど、うすうす自分のことは分かっていたみたい」
とも語る。
このあたりががんという病気の難しさで、麻央さんは別だが真実を語るのは本当にデリケートな問題だ。
めまぐるしく激変する末期がんの病状!その予測は
大体今に至るまでの小林麻央さんの病状は以上のようなことになる。
これから考えて、今後自宅へと戻ってくる事が短期間の内にやってくるのか、大変デリケートな予測でしかない。
私自身、こうして乳がんの末期がんと言う情報を中心に、これまで様々に追跡してみているけれど、同じ病気の身内が自宅で過ごしていたという知人の話もあったりする。
中には、小林麻央さんと同じように最後には入退院を繰り返していた、という女性もいたりする。
そのどれもがこの病気のつらさに一番ショックをうけるのだ。
確かに数は少ないけれど、そういう深刻な病状から奇跡の回復を成し遂げている人は少なからずいたりする。
だが少なくとも、そういう知人の話を聞くに付け、
「本当にそういう人が実在するのか、自分の目で見なければ、あのがん患者が苦しんでいる恐ろしい様子を思い出すととても信じられない」
とまで語るのだ。
私などもそういう彼女の実体験を聞くにつけ、恐ろしさに血の気の引く思いがしたりする。
だから、私にとってはむしろそういう彼女の実体験の方が、むしろ切実感があるように思えてならない。
最後になるけれど、そういう末期がん患者の一人、小林麻央さんに対してどういう思いをいたすことが出来るのか?
今はただ、“祈るしかない”だろう。
そして、彼女の病気を考えれば、今は少なくとも治療に関して、最高の医療設備の中にいるはずだ。
そこに希望をつなぎたい、そう願ってやまない。
(一ノ瀬絵美)
【続報】
麻央さんが6月22日夜、息を引き取ったという訃報が突然伝えられた。
死去に際しては、明くる23日の午後、夫・市川海老蔵さんが会見を開き、臨終の様子を克明に伝えている。
命のつきる間際に海老蔵さんに向かい、「愛してる」と語ったという。
まだわずか34歳の若さ。
二人の子供たちもまだ小学校にも上がっていないほど幼い。
涙に暮れながら語る彼の想いは察するにあまりある。
ご冥福を心よりお祈りしたい。