別れてしまった元カレの友達に惹かれた時、あなたならどうするだろうか?
私は実は、バレンタインにチョコをあげたことがある。
もちろん友チョコなどではない、告白のための本命チョコだった。
どんなに好きになっても、相手は元カレというヒモがついた男性だ。
ふつうこんな無謀なことはしないだろう。
だが私も別れた元カレに対して、腹に一物あった。
報復のつもりではないけれど、あえて別れた相手をガン無視したような格好で、その友達の男性にあげたことがある。
バレンタインとはいえ、元カレでも友達扱いして友チョコをあげたりする女性もいるようだが、私自身は別な考えがあった。
それは、
「いっそのことバレンタインというチャンスを使って、こちらがどれだけ不愉快な思いでいるかを伝える手段と考えてはどうか?」
ということ。
ちょっと怖いかも知れないけれど、そのハウツーとともに顛末(てんまつ)もお伝えして見たい。
友達にバレンタインチョコをあげて元カレには何もあげなかった?
ちょっと前のことになるけれど、アラサーになった私は、元カレと別れた時にほとほと愛想を尽かした心境だった。
その理由はズバリ浮気性。
そのいきさつは、下の記事でもお伝えしたことがある。
元彼と会うのを断る!私の決断の理由は将来に向き合うこと、過去を忘れること
ただ一方、その元カレと親しい男性の友達は何人かいた。
その中には元カレの浮気をたしなめたり、時には私に対して同情するような男性がいて、明らかにモラルという部分で二人は一線を画している。
というか、いわば二人は性格が真逆のようなものだった。
でも、それほどハンサムではないけれど、すごくストイックで自分に真剣に向き合っている彼の姿は、今まで付き合っていた元カレになかった新しいものを見せてくれるようでもああった。
いつしか私は惹かれてしまったのだ。
とはいえ、別れてすでに1年くらいたった時だ。
その友達の男性の事を考えて悶々としていた私は、友人女子ともちょっと相談したものの、最終的には自己責任ということでバレンタインにチョコを渡している。
そして逆に、元カレには友チョコすらあげなかった。
友人は周囲からも、そして元カレからもののしられるんじゃないの、とかいわれたり、心配してやめた方が良い、ともアドバイスしてくれた。
だが、私は自分なりにある意図があった。
それであえて決行してみた、といういきさつがある。
バレンタインにチョコをあげないことで自分の意志を伝えたかった!
要するに、元カレに対しては、今の私がどれだけ関係を絶とうと思っているか、端的に言えばどれだけ嫌っているか。
それをこういうバレンタインの時を利用して示したかった。
友達という男性に本命のバレンタインチョコを渡した時には彼も驚いていた。
でもそれなりに静かな面持ちで受け取ってくれた。
向こうもこちらの気持ちをそれとなく分かっていたそうだ。
その友達の彼氏は、元カレが私からチョコをもらわなかったことについて後で知り、同時に彼本人の口から、自分の方はもらったことを告げたという。
毅然とした態度というか、この辺、すごく二人の対照的な行動が際だった、と今でも思う。
元カレだったらまずそういうことは絶対自分でやらず、周囲に丸投げしてしまうからだ。
私がしっかり決別できたのは、そういうわけでその友達だった彼氏のおかげでもある。
また、私がチョコをあげなかったのは、まさにそういう自分の意志を伝えたかったからだった。
元カレはすでに他の女性に夢中だった?
ただ気がかりなのは、その友達男性が,逆に恨まれるハメにならないか、ということだ。
私自身は自分の意志を伝えたかったし、そのためにならばある程度周囲から批判も覚悟していた。
だがそのとばっちりのようにしてバレンタインチョコを受け取ってしまった友達の男性、彼にまで累が及ぶ可能性だってある。
「その時には、私の方であの人を守ろう」
と決心していた。
もちろんその私に思い上がりも甚だしい、と叱りつけてくる友人もいたりした。
彼女のいうのももっともなのだ。
けれど、バレンタインが過ぎて何日経っても、元カレがリアクションを起こしてきた形跡も噂もない。
結局、元カレというのは私が浮気性に怒って平手打ちを食らわして以来、電話の先から泣きすがってきたような男性だ。
正直いわば最悪のことも考えていた私だったが、杞憂だった。
というか、これも後で知ったけれど、すでに他の女性とネンゴロになっていたという。
これには私もあきれてものも言えなかった。
そして友達だった彼氏も
「あいつはそんな奴なんだ」
と辟易していた様子だった。
女性だからっていつも引っ込み思案しているとやっぱり損。
勇気を持って言う時には言う。
動く時には動く。
これは婚活にも言えるだろう。
バレンタインは、様々な想いが飛び交うもの。
そして想いを伝えるために、また様々な行動もあるかも知れない。
良い出会いを期待できる、年一度のチャンスを、どうか存分に活用していただきたい。
(一ノ瀬絵美)