星野源さんは子供の頃から病気と背中合わせの人生のようだ。
子供の頃発症したパニック障害については、その原因が分かって自ら克服していたが、30代になってから突然襲いかかったというくも膜下出血。
すでに再発も起きているし、今後も可能性は捨てきれないかも知れない。
そしてこの病気の原因、星野源さんの場合には今ひとつつかみきれないこともあるようだ。
考えられる対策として何があるのだろうか?
再発が恐ろしい星野源のくも膜下出血は今後も再発が心配に?
星野源さんが子供の頃、小学校時代に発症した病気として、パニック障害はよく知られている。
体育の授業中、“お漏らし”をしてしまったことをクラスメートに笑われ、それがきっかけでイジメに遭う毎日になったのが原因だ。
その時以降、星野源さんは不安と恐怖におびえ続け、突然の発作に襲われるパニック障害を発症したという。
一方、ミュージシャンや俳優として大成し、人気が急上昇中だった31歳、星野さんは2012年12月23日夜、突然くも膜下出血に襲われ、緊急手術を受けて一命を取り止めていた。
この病気は、脳内の血管に脳動脈瘤という「こぶ」でき、それが突然破裂することが原因で引き起こされるもので、国内でも年間1万人あまりが死に至る、非常に危険な病気となる。
そして同じく再発する可能性も大きく、現に星野源さんはその一年後、というより半年後の2013年6月に再発。
7月に控えていた武道館コンサートも急遽中止になっている。
くも膜下出血は再発が多いことで知られていて、今後もこの病気で彼が苦しめられたり、仕事を急遽中断することも予想される。
それだけに病気への真摯な対策が必要になるだろう。
病気の原因は複数?星野源は再発しやすい仕事環境かも
ところでこのくも膜下出血にかかる原因というのが、一番気にかかる。
おそらく今後の再発ともリンクしていそうなだけに、その究明が待たれるにちがいない。
くも膜下出血は隔世遺伝性があると言われていて、祖父母の代でかかった人がいるような場合にはその孫の世代で発症しやすいと言われている。
星野源さんのかけいがそういうことなのかどうかは不明だ。
だが個人的には、というよりおそらく多くの方々も同じかも知れないが、他の原因の方がより切実に心配になってくる。
その一つがアルコール摂取や喫煙の習慣が引き金になると言うこと。
元々この病気、高血圧と関連性が深く、そこに飲酒やたばこの量が増えたりすると血圧を上げることとなり、動脈瘤の原因となる。
星野源さんは、アーティストとして非常に大成している人だが、それだけに繊細な神経の持ち主でもある。
方や彼が打ち込んでいる俳優業やミュージシャンという職業は、人気に大きく影響を受けるということで大変不安定な生活だし、また仕事にも非常にムラができたりするもので、体の弱い人にとっては酷な業界と言える。
星野さんにそういう生活習慣上の問題があるのかどうかは分からないが、少なくともそういう不安定な毎日を送ることで、非常にストレスが溜まることは確かだろう。
そのストレス自体も高血圧に当然マイナスの影響をもたらすから、おそらく彼にとっては毎日が自分の体力、病気との闘いではないだろうか?
幸いにも後遺症はなかったが、今後は不透明?
そういうわけで、2度もこの大病を乗り越えてきた星野源さんだが、その勇気と努力は賞賛に値するだろう。
特に星野さんは、このくも膜下出血で入院した当初、三日間眠ることができないくらいの激痛に襲われ、
“この拷問のような痛みが続くなら早く死んでしまいたい”
という意味で、入院時の心境を語っている。
子供の頃にパニック障害に陥ったことがあるように、時には、クラスメートにいじめられたのが原因だった。
だが奇跡的に植木等さんの歌を聴いたことがきっかけで克服することができた。
そしてこのくも膜下出血で苦しんだ気持ちを歌に込め、「SUN」という曲に結晶させている。
曲それ自体、そしてこの曲が生まれたいきさつもまた感動的だ。
ただ今後、星野源さんがこの病気から完全に解放されたというわけではない。
残酷な事実だが、その原因がどうあれ、再発しやすい病気だとも言われるし、また後遺症も出やすくなる。
幸い星野源さんは病気の後遺症もなく、元気に芸能活動を続けているようだが、16年11月には確かに体調不良で「ベストアーティスト2016」の出席を辞退していた。
すわその原因はもしかしてまた?
ともか心配されたが、幸いにもそういう兆候もなく、過労と見られているようだ。
一番良いのはやはり引退して静かな生活?
だがそういう過労などから来るストレスも、病気の悪化や再発につながることは言うまでもない。
おそらく星野源さんにとって、病気を一番遠ざける理想的な環境は、今の多忙で、不安定な生活を切り上げて静かな生活を送ることではないだろうか。
そう言ってしまうと芸能活動から引退を勧めているようで気が引けるのだが、星野さん本人のみを案じていれば自然とそういう結論も出るにちがいない。
しかしながら、恐ろしい病気に子供時代、そして人気絶頂になった今と苦しめ続けられながらファンや視聴者に勇気を与え続けている。
それが星野源さんだということもまた言うまでもないだろう。
今後も病気の心配が続くかも知れないが、最終的に自身の進路を決定するのは星野さん本人でしかない。
どうかくれぐれも自愛されて、すばらしい人生を歩んでいただきたい。
(喜屋武氷捺)