30代あたりになると、生理痛がちょっと前のものよりも酷い痛みになっている人は多いようだ。
私がそんなとんでもない痛みを経験したのは、30代のちょっと手前、28か29歳くらいの時だった。

残業明けの夜半、突然今までとは段違いのものすごい痛み。
帰宅したと思ったらいきなり襲われていた。

生理痛が酷いときにはよいと言われていたロキソニンを飲んで何とか小康状態になってくれたのだが、結局大事をとってその後生理休暇を取ったことがある。

こういう突然のように襲いかかるのが30代のきつい生理痛だと言えるかも知れないけれど、あまりの痛みのおかげでいろいろな病気を心配するのが女の常だ。
私の経験とともに同じような体験の友人も交えて、どう考えていくべきかをお伝えして見たい。

酷い生理痛は曖昧な気持ちを残さずにまず病院へ

だいたい30代に入る頃あたりに来る酷い生理痛、これには多くの人も体験があるようだ。
私の友人とか従兄弟など、救急車で病院に搬送してもらった女性さえいる。

ただ私の場合でもそうなのだが、当初は突然に酷い腹痛が生理日に襲ってきたりすると、すわ重病？とも思ってしまう。
そこまで行かずとも、何か大病の予兆かも、ということは当然のように気にしてしまうのだ。

だがロキソニンがある意味「効き過ぎる」のかどうか分からないが、私の場合でも飲んだら小一時間して痛みがコロッと楽になってしまった。

友人や私の母も言うのだが、これがやっぱり罠みたいなもので、確かに突然のたうち回るような酷い生理痛が、薬一回飲んで収まるものだから結局大事ないと思って安心してしまうのだ。

脅かすわけではないが、最近では20代の女性だって子宮筋腫とか子宮がんにかかるケースが聞かれている。
医師から万一そういう診断を効いてしまうのは恐怖以外の何物でもないことになるが、聞く勇気を持たずにいることは素人が見てもやっぱり危険。

酷い痛みがその後も生理の度に経験する、という女性もいるようだが、その後で大事になったりすることだって十分あり得る。
何か変調を来したら、とにかく専門家に相談することが第一だ。

私のケース：部屋の中で酷い痛みにばったり倒れた

私がこういうとんでもない生理痛に襲われたのはやっぱり冬の頃、幾晩も続いていた残業がやっと片付いて、久しぶりに早々と帰宅した時だった。

手洗いを済ませて時間があるから今日はひとつ豪華な手料理でも、と思い立ってキッチンへ向かおうとしたとたん、腹部に激痛。
そのままふらふらとソファに倒れてしまった。

自分も30歳くらいにそういう突然の痛みが来たことがあるから、と母から前にも言われていたのだが、それがコレかな、とのたうち回りながら思い出していた。

突然の痛みで口をきくのも辛かったが、母からも聞いていたロキソニンは一応常備していたため、それを口に入れて水で飲み干した。
しばらくしたら、幸いにも痛みが治まっている。
本当にかろうじて、という感じだった。

こういう痛みについては30代になると確かになにがしかの婦人病から来ていることも考えられるのだが、そうでなくストレスの蓄積からも考えられる、とは従兄弟からも言われていたことがある。

私の場合、酷い痛みに苦しんだのは薬を飲む前のことで、その後は楽になっている。
こういう場合は病気よりもストレスによる物が多いそうで、確かに残業の連続だった私は納得できた。
もちろんそれでも大事をとって、その後病院で診察をしてもらおうと会社に生理休暇を申請したことがある。

激痛が長く続く時には本当に病気かも

ところがこうした酷い生理痛、薬を飲んですぐにやめばそういうわけで大事ないとはひとまず言えるかも知れない。
けれど本当に何かの病気で、それが突然酷い痛みとなって現れる場合も当然多い。

そしてそういう場合、往々にしてそういうきつい生理痛が長く続くことが多いのだ。
よく知られているのが子宮内膜症や子宮筋腫に伴う痛みで、この場合鎮痛剤を飲んでも痛みが続き、日常生活さえ厳しくなってしまうことが多い。

だがそういう病気がなければ突然の痛みは一過性で終わってしまい（それでも2，3時間は地獄の苦しみ）、そして若い女性とか出産経験のない人に多く見られるとも言われている。

こういう極度の生理痛に襲われて、毎回の生理前に酷い苦しみを伴う疾患を月経困難症と言うが、体験するとイヤでもうつ状態になるというくらいにきつい。
たぶん同じ経験をした30代の女性も同じ感想だろう。
私の従兄弟は子宮内膜症だとかで、心身とも確かに相当しんどそうだ。

酷い生理痛を避けるためにすべきこととは

そういうわけで、友人の30代女性は救急車を呼んだと言うそうだし、私もそれに近いくらいの痛みだったと思う。 突然

ただ、婦人科で診てもらったけれど、他の病気が絡んできたわけでもなかった。
この点は本当に助かったし、生理痛は酷いこともあるが、ピークとも言えるその30歳前の時以後、徐々に楽になってきている。

ただ、同じように突然の痛みに襲われることを心配している方は多いことと思う。
特に30代前後になると、勤務先でも重要なポストに就いていることだって多くそういう生理痛が突然襲いかかってきたからと言って、安易に仕事を明けられないことだって十分あり得る。

それを考えると、
「日常的にどんなことを心がけていればそういう痛みを避けられるのか？」
このことに行き当たるはずだ。

そこでまず考えられるのは、結局のところ不通の健康維持のメソッドがたい説になってくる。

・お腹を冷やさない
・ストレスをためない
・アルコールやたばこはほどほどに
・運動不足を解消する
・肉食就寝とか、偏食を避けて野菜や大豆食品、青魚などを食べるようにする

ざっとこういうことになるだろう。

その中でも冬など特に寒い季節には冷えもきつくなってくるし、乾燥した空気に影響されて免疫力も落ちると言われている。
実際冷えから来る生理痛の悪化も多い。

30代にやってくるかも知れない突然の酷い生理痛、こう考えていくと、自分の体全体についての健康状態への警告ともいえるだろう。

とにかく病院、日常生活チェック。
これを第一に考えて、健康な毎日を送っていただきたい。

（増淵夕子）