片思いも、それが実らぬ恋、つまり既婚の男性に対する禁じられた想いなどになるとどうしようもなくつらいもの。
既婚の人に対して片思いを打ち明けて、仮にそれを相手の人が受け入れてくれたとしても、それ自体不倫行為になってしまう。
社会的にも道義的にも許されないものになることは百も承知のはずなのだ。
つらい気持ちがそれでよけいにきつくなる。
だが既婚の人に対する愛を何とか自分でコントロールし、沈めることができれば一番よい。急場しのぎだが、でもそこから解決策は始まるのだ。
そういう今の辛い毎日から何とか抜け出したい、と願う女性に何よりも一番して欲しいことが実はある。
それをお伝えしたい。
そしてできればぜひ実行していただきたい。
実らない片思いは一番つらい恋の形
片思いというのは両思いと違い、相手にこちらの気持ちが全く伝わっていない。
しかも相手は既婚の人。好きになってはならないのだ。
それを考えれば一番つらい恋の形になる。
人によっては思いあまって既婚の男性に告白。
相手の男性が勤務先の同僚や上司であろうと、あまりにつらい思いをはき出そうとしてしまうものだ。
だがその片思いが相手に受け入れられようとそうでなかろうと、結局のところは禁断の愛となる。
勤務先でばれる可能性も大いにあるし、いずれは相手の嫁の女性にも知られることになるだろう。
そうすればお互い社会的に立ちゆかない立場となり、退職したり離婚で慰謝料などを要求されたりと、後になってとんでもなくつらい経験をしなくてはならない。
既婚の男性を好きになった場合、果たしてここまで後のことが見えているかどうか?
軽い気持ちで恋のアバンチュール、などということを考える方もいるかも知れないが、社会的に許されるものではなく、それなりに制裁をうけてしまうことになる。
まずこのことを胸にたたんでおくことが大切だ。
片思いに悩む人たちに一番して欲しいこととは
片思いはそういうわけで、相手に気持ちが伝わっていない分、よけいつらいことになる。
ひとりぼっちになってジクジクと悩み続ける、人にも言えない、などと言うことは珍しくないのが既婚の人への恋だ。
そういうつらい気持ちに苛まれている人に、私の経験上からぜひして欲しいことが一つだけある。
一つでよい。
それは、できる限り相手である既婚男性から遠ざかることだ。
同じ勤め先の職員だったらなるべく行動をともにしたり、顔を合わせたりすることが無いように工夫する、上役に頼んで部屋やデスクの位置を変えてもらうとかするのだ。
そういう勤務先の同僚でなくとも、道や家の近くで出会う機会ができるだけ無いよう工夫すること。
もちろん現実には難しいこともたくさん出てくるかも知れない。
だがそういうことを仕様と努力する気持ちだけでもつらい思いを楽にしてくれるものだ。
ようは、身近に彼を見ることでよけいつらい気持ちが増幅することになる。
それをできるだけ食い止めるのだ。
当然すぎることとして、その男性と出会わなければ片思いも感じなかったはずだ。
つまり彼と出会う前の気持ちに立ち戻る努力をする。
そのために彼から遠ざかる努力となる。
さらに、気持ちを晴らすためにもやや長期の休暇を取るなどして、旅行に出かけること。
旅に出て、片思いの気持ちになっていたときの周囲の環境から脱出することが何より最強の処方箋だ。
環境が根底から変われば、気持ちも刷新されやすい。
本当に、これをぜひ行っていただきたい。
視野が非常に狭くなる危険から自分を守る
そしてそれが何とか達成できていれば、後は自分の気を晴らすことも大切だ。
同じ経験した人は誰でも覚えがあると想うが、相手の男性のことばかりを考えるようになってしまう反面、他の周囲のことについては馬耳東風、全く気に留められなくなったりして視野が狭くなるものだ。
私もこういう片思いの時に一番気持ちを晴らしたい時には友人とのおしゃべりが一番よいストレス解消だった。
だが相手の男性が既婚者となると別になる。
しゃべった相手の友人などを通じて、いつ真実が漏れ伝わるかも知れないためだ。
親友と言われる友人といえど、いくらでも敵同士になる。
それが女の世界だ。
実際私の知り合いの女性には、信じ切っていた友人で勤め先の同僚だった友人彼女に告白したところ、実はその彼女も同じ既婚男性に想いを寄せていた、というよりすでにこっそり付き合っていた、などという事実があったという。
もちろんその友人の女性とは後々女同士でとんでもない修羅場を演じることになり、聞いたところでは結局お互い会社を辞めるハメになったとか。
最後に。
片思いは気持ち的にもとにかく大変だが、それでも相手の男性がそういう既婚者であれば最後の最後まで必ずどこかで理性を持ち、自分の衝動をストップさせておくこと。
上のような「解決策」が体験上は一番有効だし、一番安全に冷静になれるはずだ。
禁断のつらい片思いに今苦しんでいる女性達は、そういうわけで周りが見えていない人も多いだろう。
そういう人に特に言いたいのだが、上の解決策のうち、一番簡単にできると考えられること。
そこからぜひ手をつけていただきたい。
(喜屋武氷捺)