夢占いというと当たるも八卦の世界みたいに考えられるものだが、それでも別れた 元カレ(彼)など、一度は心を許した人が現れてくるとやっぱり気になるもの。
そしてそんな元カレの夢の中でも一番つらいのは何と言っても新しい彼女が出来て仲よさそうにしているシーンをまざまざ見せられたりすることだ。
こういう場合、夢占いのスタンダードとしてはふつう、
“まだその元カレに対する思いが吹っ切れていないで、何かの可能性を探りたいと思っている”
ととらえる。
要するに見た人の未練を語っているというのだ。
そんなこと言われても、自分はもう吹っ切れているよ、などという女性も多いだろうし、中には釈然としない方もいるかも知れない。
そんな場合、同じく夢占いでは元カレと表面上はっきり別れたと自分で思っていたとしても、まだ潜在的に心のどこかに元カレとの日々を引きずっている、という場合が考えられる。
新しい彼女は要するに、そんな自分の潜在的な願望の強さを表すバロメータでもあるのだが、だからといって復縁した方が良いのかも知れない、と考えてしまうのは早計だ。
元カレに対する潜在的な未練であるわけだから、悪く言えばこれ自体は自身の一方的な願望でしかない。
つまり別れた元彼の方ではすでにこちらのことなど全く忘れているだろうし、現実に別の彼女がいたりする可能性だってある。
一度ああして別れたのに、今さら何だ!というわけだ。
だから現実に別れたお互いが不幸にならないよう、一番安全な方法として、夢占いでは元カレが新しい彼女をつくっていた利するシチュエーションを体験した女性には
「新しい出会いを求めるように」
というシグナルとしているわけだ。
霊感質の友人女性が相談に来た女性に言ったのは
私の友人にはけっこう霊感の強い女性がいて、いろいろと人生相談などを受け付けていたする女性がいるのだが、夢占いも確かにこうして自身の潜在的な願望や気持ちを浮上させるものとして将来を決める参考になると語っている。
だがその一方で、ある意味個別的なケースによっては確かに復縁を望んでも良い、望むべきだという場合もあるらしいのだ。
「夢占いっていうのは、『統計学』みたいなところがあるよねやっぱり」
と語る彼女。
要するに100%当たるわけではないにせよ、60%、70%あるいは80%の確率を求めていくのが占いだ、というわけだ。
実際私も良く当たるという易者に結婚するかどうか観てもらったことがあったけど、見事に外れていた。
気持ちが夢占いを突破できる場合もある
霊感質というと眉唾物のように思われるのだが、彼女の場合ちょっと変わっていて、霊とか祟りとかをあまり全面に出そうとしないタチだ。
どころか、むしろ日常生活の中で何が一番大切なのかを彼女は良く語る。
まるでお寺で説教を受けているみたいなハナシ、と別な友人も語っているのだが、上手く彼女のイメージをとらえているかも知れない。
その彼女の言葉が以下の様なものだ。
「確かに表面ではちゃんと別れたと言い張っていても心のどこかにスキがあって、やっぱりそう言う時には別れる前の良い思い出とか、逆に我慢していた怒りが出るものでしょ。
夢って元々そういうものだからね。
「でも別れた時の理由とか気持ち、それに二人の関係が実際どうなっていたのかでいろいろと分岐点ってあるよね。
その条件の中で、復縁を申し込んでみたりするのもやっぱりアリよ。
「以前相談受けた女の人でこういう人もいたよ。
確かに夢の中で別な彼女を元カレはつくっていたんだけど、新しい彼女の顔、自分そっくりだったというの。
その数日後、今度は死んだおばあちゃんが夢に出てきたというの。
「そのおばあちゃん、なんだか悲しげな顔つきだったんだって。
だから私が、『もしかしたらあなた、別れた元カレを自分の一方的なワガママみたいなことで逆ギレしたりして別れたんじゃない?もともと彼が大好き、今でもそうだよねホンネは。
「気持ちを入れ替えるからって、元カレに謝れば良いんじゃないのかな』
そんなことを言ってみたら彼女、ハッとして気づいて復縁申し込んだらしいんだけど、すんなり元カレもOKだったんだって。
彼女、すごく喜んで後でお礼に来たけどね」
はっきりしたことは言えないのだが、でも世の中にはこんな事だってあることはある。
占いも一つの未来を見渡す道具として魅力たっぷりだが、その道具を使うべき人間の方の気持ち次第だというのが彼女の主張だ。
復縁というのも確かに難しいのかも知れないが、難しいと思うのも気持ちの持ちようだし、別れた時の理由とか原因でも決まってくる。
相手を、そして自分自身をどれだけ大切にしようとするか、その気持ち次第。
まずそれが最初よ、という彼女の体験談だった。
(一ノ瀬恵美)