毎年秋、冬そして春先まで続く乾燥肌が今、ピークにさしかかっているようだ。
人によっては顔がかゆくてたまらない、という場合がある。
肌がかさかさになり、足や手がかゆいのは良くあることだが、顔がかゆくなるとうっかり掻くこともままならなくなる。
増してこの時期、花粉症も手伝って乾燥肌や敏感肌など、肌の弱い女性にとってはいっそうつらい時期になろうとしている。
かゆいならば掻いてしまえば良さそうなものだが、実は掻くという行為、常習的にやってしまうとよけいかゆみが増したりして肌荒れが一掃酷くなる。
顔の場合、特に深刻になるのはもちろんだ。
それだけではなく、肌の老化すら促してしまうことをご存じだろうか?
私も最近この事実を知ったばかりだ。
それをお伝えしていきたい。
かゆい時に掻くのは肌にとって最悪の方法!乾燥肌の人は注意!
なぜ掻いてしまうとそこまで悪影響が出てしまうのか?
それは顔に限ったことではなく、まず掻いてしまうと肌を傷め、そこから皮膚の水分が抜けていったりしてよけい乾燥肌が酷くなる。
また、場合によっては掻いたそばから血が出たりするが、そこから細菌が入りここンで皮下組織に悪影響を及ぼすのだ。
特にかゆいのが顔の場合、出来るだけ掻かないようオススメする。
顔の場合は手や足よりも皮膚が弱くできていてさらにデリケートになる。
同じ場所をいつも掻いていたりすると必ず老化し、シワなども出来やすい。
洗顔や入浴の仕方を見直すこと
そうなると、かゆい原因とな留乾燥肌を何とか改善しなくてはならない、という考えに行き当たると思う。
実際その通りで、乾燥肌になると言うことはスキンケアで何らかの過ちがある可能性が大きいのだ。
だからまずそれを直していく必要がある。
乾燥肌を持つ人にとって、ぜひ押さえなくてはならないことなのだ。
洗顔や入浴の時にこすりすぎたり洗いすぎたりしていることはないだろうか?
肌は適度に油分を含んで、皮下の水分の蒸発を防ぐ役目もしている。
だから洗いすぎたりして油分を全て流し取ってしまうとかえって乾燥肌を悪化させてしまうのだ。
そして入浴もそうだが、あまり熱いお湯を使って洗顔すると皮膚を刺激して、同じく乾燥肌を悪化させてしまい、後でよけいにかゆい!となることも多い。
乾燥肌の人はストレスなどで血管が収縮し、自律神経のバランスが崩れて血行不良であることが多い。
血行不良の結果、一番最後に血流が行き着くのが実は肌なのだ。
そういう場合、皮膚に過度の刺激を与えることはよけいに状態を悪化させることになる、と押さえていただきたい。
ぬるめのお湯を使う、短時間で終わらせる、刺激の少ない洗剤を選ぶ
そして温めのお湯でさっとすませる事。
洗顔ならばせいぜい1分程度、入浴ならば15分くらいが目安だ。
そして使う洗剤や洗顔料も刺激の強いものは避けること。
入浴の時にはごわごわしたタオルでなくモフモフタイプのものを使うと良い。
ただ、私の場合、洗顔ももちろんだが入浴でも実はタオルを使わない。
手の平にボディソープを盛り、その手で肌の表面をなでるようにして洗っている。
タオルはどんなものを使っても結局「こする」動作になってしまうから乾燥肌には良くない。
なので、後でかゆい思いをすることも無く、一番肌に良いのがこの方法だと聞いたことがあるからだ。
やってみるとかなり洗い方が中途半端な感じがするのだが、適度に皮膚に油分を含ませるという意味ではこれが一番良いので、オススメだ。
顔など石鹸を使いすぎて洗いすぎると上がった時に突っ張る感じがしたりするが、それだと肌の油分が全て落ちた状態に他ならず、肌荒れや乾燥肌を悪くしてしまうのだ。
そうした状態を避けるためにも、“洗い足りない”くらいにとどめておくと良いだろう。
その後はすぐに保湿を
そしてこうして洗顔や入浴が終えた後というのは皮膚が最も水分を保っている状態だ。
そこをすかさず保湿処理をすると良い。
クリームや保湿ローション、またはワセリンを塗っても良いだろう。
よくあるのが、皮膚が十分に水分を持たない状態の上にこうした保湿ローションなどを塗ってしまうことだ。
これだと肌がカラカラのままとなり、しかもかゆいのを止めようとして塗りすぎると保湿成分の油分が皮膚に浸透してしまい、肌の健康を損ねることとなる。
洗顔後や入浴後、肌が最も水分を含んだ時にその蒸発を防ぐ意味で適度に保湿をするのがベストだ。
そんなわけで、入浴と洗顔を中心に乾燥肌の予防方法をお伝えしてきた。
実際にこういう方法で肌が改善された人もいるし、私もこんなふうにして心がけている。
ただ、冬場だと特に入浴の場合、寒い外から帰ってきてつい熱いお湯にじっくり浸かりたいと思ってしまうもので、私もうっかり熱い湯に長湯となることもあったりする。
結局それは良くない、やりたいけど我慢、というわけだ。
人間の体は台所の食器のようにちゃんとキレイになるまで洗えばよい、というものでもないということになるだろう。
「でもかゆい時には掻きたい、掻かないと欲求不満だ!」
という御仁はやっぱりいる。私もそうだし友人はみんなそうだ。笑
そういう時はやはり肌荒れ防止のスキンケア化粧品を使うしかないだろう。
ただ、本式に直したいのならば、というかそれが理想的なのだが、やはり洗顔、入浴の仕方を見直して実行して見ることをオススメしたい。
(一ノ瀬絵美)