婚活疲れでうつになったり、多くの女性はかなり結婚が厳しくなっている。
30代はなおさらだが、20代でもそうなって来つつあるというのが怖い。
だが「別れは会うのはじめ」、といえるのか、一度お互いにイヤになって別れたカップルがある経緯を経て復縁し、結婚へとゴールインするというケースが増えているという。
別れた当初は相手の浮気とか、習慣が許せないとか考えていたものの、時間が経つにつれて気持ちも落ち着く。
そして婚活の厳しさを身にしみて分かるようになって来てみると、自分のワガママも客観的に見えてくる。
そんな変化がモチベーションになっているようだ。
実際、復縁によって成婚する比率が既婚者の間で2割になるとも言われているので、かなり現実的に有望な話となってくるといってよい。
特に相手探しに何年も掛け、それでも見つからずついには婚活疲れでノイローゼやうつになる女性が増えていることを考えると、気心がある程度お互いわかっている元彼との復縁というのは、現実味がある選択だろう。
復縁婚は、おたがいをよく知る関係の二人が結ばれるという意味で、今の婚活システムよりも勝る
私なども30代となり、それなりに婚活はがんばっているつもりなのだが、なんだか婚活のシステムが自分に合わなそうだというのは前から感じていた事だ。
もちろん30代、40代になると恋愛などと甘いことを言っているヒマはないわけで、そんな現実的な相手探しをするのも道理であるかも知れないが、現実を見ればそんなふうにしてふるいに掛けられた結果、婚活で成功して結婚できるのが今や25~35歳の女性で4%もいない。
何年も結婚相手を探してそのたびに心が折れるし、こんな低い数字の現実をみてうつにでもならない方がどうかしているのだ。
復縁婚が成立しやすいのは、互いに特別な感情が続いている場合
ただ、一度は別れた相手なのでいろいろなわだかまりはあるし、特に女性の側から見れば相手の元彼が他の女性とくっついたりした結果、自分を捨ててしまったりしていたとなれば思い出すたび冷静ではいられなくなることもあるだろう。
私も実際そんな経緯で別れた元彼がいたにはいたのだが、こんな復縁婚という話自体を持ち出されるとよけいつらくなる。
元彼と別れた直接の原因となった別な女性が彼と結婚し、子供もいるという情報も耳に入っているし。
ただ、それでも一度は心底想い続けていた相手だけに、すでに結婚しいていたなどと言う決定的な事実がなければやっぱり心は浮動してしまう。
同じような経験を持つ30代の未婚女性は多いのではないだろうか。
婚活に疲れ果てて現実を見せつけられた時、自分のスペックを客観的に見ることもできる
婚活をいくらしていても結婚に結びつかない、そんな時心が折れ続け、うつになってしまうのは誰でも知るとおりだが、一口に婚活疲れと言っても、その主な原因は男性女性ともお互いに高望みのスペックを相手に求めすぎていることが原因だと言われている。
互いの年齢、そして年収がその典型だ。
だが特に男性の年収をタテに取ってみると、女性がふつうに求めてくる最低限の年収が600万円というのは、結婚適齢期の男性の内かなり少数に絞られてしまう。
実際、40代後半の男性でやっと年収600万に達するという。
しかもあくまでもこれは常勤のサラリーマンに限っての数字。
今の日本では男性でも非常勤や派遣、臨時雇用の待遇の男性があふれかえっている。
その現実を考えれば確かに高望みな数字というしかない。
だからよく言われるのが、男性に求める年収をもう200万ほど低く見て婚活をすべきだとか言うことだが、結局そういう風にして恋愛感情もないところへ、年収などで希望に添わない男性をイヤイヤ捜そうとしてもストレスだけなのだ。
そして私も痛感しているのだが、運良くそんな外見上で希望にかなう男性がいたとしてもはるか昔に結婚して子供もいたりするケースが多い。
要するに手遅れになっているのだ。
復縁のチャンスがあればとことん生かすこと!自分の至らぬところを指摘されたら不本意でもまず自分を見つめ直すこと!
私は上で今の婚活システムに問題があるかも知れない、という意味のことを語った。
だが、それはさておいても今のシステムを利用しているだけでは、自分を客観的に見つめ直す機会がないというのも事実だ。
だから高望みの条件ばかりで相手探しに陥ってしまっている。
その点、復縁という行為は、そんな机上、数字の上でのマッチングと違い、生身にお互いを知ったもの同士が互いの短所長所を理解し合うことでもある。
とりわけ思うのは、もちろん中には復縁の可能性がある男性すら持たない婚活女性も多いはず。
そんな彼女らの身の上に比べれば、復縁の可能性のある元彼が存在し、いまだ未婚のままだであれば一つのチャンスになるはずだ。
私にはもうムリだが、出来る方がいるならば別れた元彼と会う機会をつくって、婚活疲れの苦労話でも語ってみたらどうだろうか。お互いのアラもわかっていて、きっと気軽に話しやすいだろう。
もちろん別れた理由や原因にもよるかも知れないが、そんなふうにお互いの欠点を語り合ってよい方向に直したり話の種にしたり、結構話題も盛り上がるのではないだろうか。
そして将来のためにも、そんな欠点を聞かされたら謙虚に直す努力をしてみるとよい。
別れた時にはハナについて不愉快の極みだった相手の欠点も、ほとぼりが冷めて落ち着いて見られるようになるもの。
指摘されたり受け入れたり、というのも以前よりはスムーズになるはず。
そして同時にお互いの結びつきも強まるだろう。
なので、復縁のチャンスがあるという方は、私が出来ない分、と言ってはナンだが(笑)、ぜひ実行していただきたい。
たとえそれで結婚に結びつかなかったとしても、男性について何か新しい発見を得るチャンスにはなるに違いない。
(一ノ瀬絵美)