社内恋愛はオフィスレディの永遠の課題だ。
片思いになっても、職場にバレるのがまず心配。
それで宙ぶらりんな片思いの気持ちを引きずって、モヤモヤ過ごしている女性。
自分の気持ちが“自然消滅”するのを待つ人だって多い。
でも、社内恋愛というのは一方で、素晴らしい出会いのチャンスになる。
だからバレるリスクを何とか解決して、上手く片思いから社内恋愛へ持って行きたいと願うのも激しく同情できる。
そんな悩み多い女性たちのために、コツを3つほどご提供したい。
【1】片思いを隠してもいずれはバレると覚悟!
最初にはっきりだけれど、社内恋愛は、たとえ片思いで、相手が知らなくても必ず職場にバレる。
現実をみればそういうしかない。
オフィスなどの密室、他の同僚女性だって細かく貴女のことを観察している。
貴女がどんなに隠そうとしても、絶対にバレるものだ。
もちろんだからと言って、極端な話、オープンに「私は今社内恋愛であの同僚男性に片思いしている」などと宣言できるわけがない。
そうでなくても今の貴女、相手の男性に自分が片思いな事を知らされて迷惑をかけてしまうのでは、と心配になっているはずだ。
でも、繰り返すけれど社内恋愛とは残酷でいずれはバレるもの。
それを覚悟しておいていただきたい。
だからそうなった時、むしろ自分の気持ちを、どうすれば慌てすぎずに振る舞うことができるのか?
それが次のような秘訣になる。
まずは思いの男性に告白する前に考えてみるべきだろう。
開き直ること
そうやって、自分自身の気持ちに立ち返ったとき、まずお伝えしたいのは、ある意味“開き直る”ことだ。
よくあるパターンが、自分の片思いを同僚女性に察知されて、
「貴女、経理課の誰々さん好きなんでしょ?」
「営業部の某課長、貴女この頃良く見つめていない?」
みたいにからかわれてしまうこと。
ドキッとするのは同情できるけれど、そこはバレる事に少し「したたか」になった方が良い。
たとえば、そういう同僚女性に対しては自分の片思いを否定せず(否定すれば逆によけい疑われて追い詰められるから)、その一方で、茶化して軽く受け流してしまうことがコツだ。
「うん、なかなか良いよね、貴女もそう思うでしょ?」とか、
「やっぱりバレるかなあ、向こうも気に入ってくれると良いんだけどね」
みたいに軽快に返してしまうと良い。
思い詰めすぎないこと
職場というのは小学校、中学高校と同じようなところがある。
必ず誰かしら貴女の目にとまるような男性がいたりするし、そういう男性を巡って女性たちが騒いだりするものだ。
もちろん私たちは大人として、もっと巧妙にリアクションしているけれど、ただそれだけにすぎない。
でもそんなわけだから、結局は社内恋愛でも基本同じで、片思いな女性はたくさん出てくるし、お互いにバレるのを怖がって、押し隠してしまう。
つまり貴女だけではない、と言うこと。
だから、片思いで社内恋愛にハマっていたとしても、あまり孤独になって深刻に悩みすぎないこと。
そしてガス抜きに、ごく親しい友人に軽く打ち明け話してみるのもおすすめになる。
【2】最初は「人」として好感があることを全面に
ただ、片思いをどうにかして育んでいって、両思いの社内恋愛に発展できればと願うのは当然のこと。
いろいろ事情があって社内恋愛を諦めることもあるかも知れない。
けれど、そうでなければぜひチャンスだからがんばってみた方が良い。
その際、一番先に考えておくことは、どうやって意中の同僚男性にアプローチしていくか、と言うことになる。
そういう時にはごく簡単に答えてしまうと、
「片思いがバレるとしても大丈夫な付き合い方」
を考えてみたらいかがだろうか?
つまりもっと直接的に語ってみると、異性としてではなく、相手の男性の人柄に好感が持てる、と言うことを前面にアピールしていくことがコツになる。
その男性の人柄が良かったり、優しいところや趣味の良いところに興味があって、その男性を好きと言うよりは尊敬できる存在。
そういう風にして持ち上げて、片思いの男性と「仲良し」な関係を作っていくと良い。
そしてその後、お互いに気心が通じ合うようになれたら、チャンスをみて社内恋愛だと言うことは隠しながら食事でも一緒に過ごしてみること。
こうすれば上手く隠しおおせるし、バレるにしてもそれほどカドの立つ結果にならないにちがいない。
【3】特定の一人を思い込みすぎないこと
それから、ぜひ忘れないでいただきたいけれど、大人として自分の片思いという気持ちにのめり込みすぎないこと。
言い換えれば、一人の男性にばかり目が行きすぎてしまうのはやっぱり良くないということになる。
片思いのままの人というのは、けっこう根が純粋でマジメなタイプの女性が多いけれど、そのためにいったん一人の男性に思い入れを持ちすぎると、一途になってしまう人も多い。
そうするとどうしても視野が狭くなって、思いがけないところで相手の男性に迷惑をかけかねないことにもなったり、その男性が実は彼女持ちだったなど、悲しい結末になることだってある。
そういうつまずきをしないためには、たとえば職場の飲み会でも積極的に他の男性たちと会話する機会を持ったり、職場以外でも人間関係を豊かにしていったりすること。
そして人間関係の経験値を増やしていくことだ。
そういう努力の中で、やっぱり今片思い中の同僚男性への思いが確かだと自分で分かったなら、リスクはそれなりに覚悟して、社内恋愛を真剣に考えてみると良いだろう。
それがバレる事でリスクがあるけれど、それを乗り越えるのも二人の将来のための試練のようなものだ。
そして今の世の中、女性も男性に負けず、積極的に打って出る事が求められていると言えるにちがいない。
喜屋武氷捺 きゃんひなつ