電車に乗るのが本当に苦手。
でも仕方なく乗っている人はすごく多いにちがいない。
マナー違反のランキングでも1位にはまさしく私の一番苦手な項目があったりする。

電車は便利だけれど、人によっては本当に地獄のような思いだ。
多くはそういうマナー違反の他の乗客のためで、他にも本当にやめて欲しいと思うランキング項目は多い。

私なども電車に乗ろうとするとそういう不快な過去を思い出してうつになってしまう方だ。
そんなマナー違反ランキング1位とは？
そして何とか逃れる方法、ないものだろうか？

電車のマナー違反でうつになっている私？全ては生活のために我慢？

日本民営鉄道協会のアンケート調査では、電車のマナー違反ランキング1位に「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」が来ている。6年連続だという。

次いで2位が座席の座り方、3位に乗降時のマナー、とあるけれど、とにもかくにも私が一番苦手なのは1位の「騒々しい会話」を耳元でやられたりする場合だ。

自分が乗車して立ったり座っているそばに来て大声で友人や仲間と騒いでいる人たち。
これが本当に苦手で、混んでいる電車の座席が空いてラッキーにも座れたりした途端、横に座っている人たちが隣同士でぺちゃくちゃやり始めたり、前に立っている数人がしゃべり出したりする。

不思議なんだけれど、私が乗ったり座ったりすると途端にしゃべりはじめるのだ。
いささか妄想まで湧いているのかも知れないけれど、そこまで私は切羽詰まっている、とご理解いただきたい。

でも私の他にもランキングの1位、毎回電車に乗るたび経験する人もいるだろうし、普段思い出さないでいよう、忘れようとしている女性も多いにちがいない。

「そこまで嫌なら電車なんか乗らなきゃよい。」
それを言えば話は終わるかも知れない。
けれど仕事、実生活のためなら、と我慢している人ばかりのはずだ。

実際音声とか音の迷惑行為、マナー違反というのはやっかいで、そういう人たちから目を背けてもムダ。
音というのはどこまでも追いかけてくる。
ちょっとやそっと離れても自分に何の関係もない会話がどんどん耳に入る。
聞きたくなくても聞かなくてはならない、毎回必ずだ。

アンケート調査の電車マナー違反ランキングには他にもスマホやヘッドホンからの音漏れがあるけれど、基本的に同じ事だ。
（参考　https://www.mintetsu.or.jp/activity/enquete/2014.html）

他に一つあげておきたいけれど、小学校の子供たちや中学高校の生徒が遠足や部活、学校帰りで大勢でドチャッと乗り込んでくるときがある。
見ていると他の乗客たちもびっくりして、そして顔を固まらせているようだ。

ごく小さい子供たちなら引率の先生がそこそこしっかり見張ってくれている場合が多いけれど、学校帰りの中高生になると、自分たちのマナー意識に任されるのがふつう。
だが、大人のオジサンたちでもああして大声でしゃべる事が多い中、子供たちが静かにしてばかりいるだろうか？

もちろんこういうことがマナー違反と言い切るべきなのかどうか、疑問に思う人も多いかも知れない。
あまりにもあふれている、ありふれている、そして気にするのは神経質に考えすぎると言うこともあるからだ。

ただ、あくまでも法律の範囲ではなく、横でされればウンザリしてしまう。
これはやっぱり大多数の意見だろう。
だからこそこうした実際上のアンケート調査でもそういう割り振りが出来ている。

その上でアンケート上、細分すぎて項目にないから適切でないかも知れないけれど、ランキング1位にある「はしゃぎ周りや騒々しい会話」。

例えば電車の中で延々とエンドレスでおしゃべりしているおばちゃんたち、やたら声のでかいオジサン連中などなど、気にし出したら切りがない。
思い当たる方も多いはずだ。

この際を借りて自分のことを言うと、私など途端に動悸が起こる、酷いときにはお腹も痛くなる。

どれかは役に立つ？劣化マナーから身を守る方法7つ

他にも友人に聞いたりすると、もっと酷い経験をした女性も多いのだが、そしてそんなことを考え続けるとメンタルにも良くないから、じゃあ生活のためには利用しなきゃいけない電車。

どうすればそういうマナー違反から自分の身を守ることが出来るのか？
いろいろ考えてみたが、いくつかある。
7つほどお伝えしてみたい。
どれかは役に立つかも知れない。

・なるだけ空いた時間に利用する。
朝だったら1本2本早い時間で通勤したり、逆に夜はなるべく遅く乗らないようにがんばる。

大体そういう嫌な目に遭いやすい時間というのはある程度まとまりが出来ていて、朝の通勤ラッシュ、夕刻の帰宅ラッシュと夜更けの泥酔客だろうか。
それをまず何とかして避けるということだ。

・ウォークマンを聴いて、騒ぎの声をかき消す。
音漏れがしないことがまず注意事項になるけれど、周囲からの音声を消すのは一番手っ取り早い。
私がよくやるのがこれだ。

ノイズキャンセリング機能のあるものがオススメになる。
ただし音声しかシャットアウトできないから、子供がはしゃぎ回っているところではかなり無力。

・利用する路線を変える。
都心や郊外当たりで出来る手段になる。
特にJRは混みやすいから、併走する私鉄路線などがあればそれを利用するのも手だ。

遠回りになったりしてその分交通費がかさむかも知れないが、それは覚悟するしかない。
それに遠回りならばそれだけ空いている可能性が出て来るので、一度二度試し乗りしてもよいだろう。

・同じ路線や時間帯を使い続けない。
こっちの路線や時間でウンザリしたから別な路線・時間に変えてみたりする。
長いこと同じ条件ばかり利用しているとマンネリとともにウンザリ感も大きくなりがちだ。

・同じ路線・時間帯を使い続けて慣れるよう努力する。
メンタルの強い人向け。
慣れることで感じるストレスも和らげるのが狙いになる。

だが怖いのは、自分でも知らないうちにうつなど心の病気が進んでしまうこともあるかも知れない。
私も惰性でやっているけれど、本来怖くてやらない方がよいかも、とは言っておきたい。

・ちょっとやそっとの距離だったら歩くこと。
我慢して乗ってそういう嫌な経験を重ねてメンタルを壊すより、短い距離だったら運動も兼ねて目的地まで歩くことはオススメだ。

または目的地まで長い距離であっても、その間一駅くらいは歩いてみるとよい。
歩くこと、つまりウォーキングでストレスは結構解消するからだ。

・電車を使わないで車を使う、使う機会が少ない仕事に変わる、もしくはそういう場所に転居する。

究極の方法とも言える。
出来るかどうか、かなり条件が厳しくなるけれど、やれる人はやった方が良いだろう。

心身の健康を考えれば忘れようと抑え込むのも限界が

電車の中のマナー違反というのも、多くは普段、利用して乗っている方々は理解して我慢していることでもある。

だがストレス社会の中で、その我慢の限界を超えて、私のようなプチうつになったり、中には本当に病院に行くハメになっている女性もいるようだ。

ランキングの中ではそれこそ日常的に私たちが経験している電車の中のマナー違反と言うことになると思うけれど、それも積もり積もれば悪化の一途。
最後にはメンタルも壊れて仕事から身を引くことにもなりかねないのではないだろうか。

体を壊す前に何とかして休みを取ったりして静養してみる、私にとって今本当に切実な話になっている。

最後に。

電車のマナー違反というのがどこまで世の中に周知されるべきか、中には「そんなの大げさに考えることでも無い」と言う方も多いかも知れない。

だが私の周囲には、やっぱり電車の中で体を触られて乗るのが怖い、イヤになったという女性も少なくない。
ランキングの中のマナー違反はそういう正式な違法行為というわけではないけれど、そういう目にあった女性にとってやっぱりよけい神経を逆なでされることは間違いない。

出来るかどうかは分からないけれど電車の中の法律的な事情をもっとタイトにするとか、もしくは車内に監視カメラを設置したりすると言うのも一つの方法かも知れない。

せっかくの便利な交通手段。
それが怖くて乗れなくなる、そういう人が増えないことを祈りたい。

増淵夕子