はちみつは知る人ぞ知る、美容や健康など大変に広い効能がある。
クレオパトラも肌の手入れには欠かさず使ったはちみつは、現代でもある意味最高の肌、美容の効能をもつ。

だがそのはちみつ、うっかりするとある間違いから十分な能効能を得られず、肌にも良くないこととなる可能性があることをご存じだろうか？

今、美容や健康への効能で様々に高く評価されていながら、そういうリスクが有るのも事実だ。

それがいったい何なのか、そしてどう防げば良いのか？
それをお伝えしてみたい。

コスメの主役に申し分なし！全方向的なはちみつの効能で肌もよみがえる？

はちみつの効能をみた場合、肌のお手入れはもちろん、頭皮にだって大変素晴らしい効果がある。
そして健康食でもあり、体臭予防や口臭の改善、さらにはやけどの手当にだって使うことが出来る。

その中でも、女性にとってやっぱり注目すべきは肌への効能。
知らない方は驚くかも知れないが、はちみつは強い日差しには不可欠なUVケア，保湿、洗顔、さらにはパックの素材としても使えてしまう。

そして乾燥肌を防いで皮膚の老化を抑え、シワを出来にくくさせてくれるのだ。
ほぼコスメ、スキンケアに活用すればそれこそ“全方向”的な自然の化粧品と言えるだろう。

美肌・頭皮へのオススメ活用法

具体的にそういうはちみつの効能を最大限に生かした肌のお手入れ、そして頭皮への活用をご紹介してみると、次のようになる。

1．保湿効果バツグン！化粧水などと混ぜて使うこと
蜂蜜の大きな効能の一つ、保湿効果を最大限に使うメイクの王道といえる。

まず化粧水や美容液など、基本的に水分のコスメを手に取り、そこに1，2滴ほどのはちみつをまぜて普段のスキンケアと同じように肌に使う。

2．UVケアに
日焼け止めに少量混ぜて塗れば、日差しの強い日中に有害な紫外線の影響で肌が乾燥しやすいときも保湿効果がある。

また、日焼け止めは単体で使うととかく皮膚の負担になりやすいけれど、その悪影響も和らげることが期待できる。

特に乾燥肌の方にとっては、UVケアとして日焼け止めをナマのまま顔や皮膚あに塗るのは怖いはずだ。
そういう方にとっては有難い味方になる。

3．洗顔料と一緒に使って洗顔
洗顔料を混ぜ合わせれば、洗顔料による肌の劣化を防ぐ。
豊富に含まれる亜鉛によって、皮膚の代謝を促して新しい皮膚を作りやすくしてくれるためだ。

4．はちみつパック
肌にシワを寄せ付けず、ハリを戻してよみがえらせる、はちみつの効能を最も大きく生かせる方法として知られている。

中でも入浴時にパックをするのはとても効果的だ。
まずはちみつを顔に塗り、その上にパックをしてお風呂に入るようにする。

こうするとしっかり皮膚に浸透し、顔の毛穴も開いているので老廃物を吐き出しくれる。
このため古い角質層を剥がし、肌が若返るのだ。

5．頭皮マッサージ
まず頭皮にはちみつを塗り、頭皮を手で優しくマッサージする。
そしてしばらくした後、シャンプーで洗い流すこと。
こうするとはちみつパックと同じ効能で、毛穴に入り込んだホコリや老廃物がきれいに洗い流される。

アブナイ（！）製品・まがい物に注意！

ところがこれだけ優秀なはちみつだが、その効能が期待外れだったり、むしろかえって良くない効果が出てきたりする恐れがある場合がある。

そのうち最も注意しなければならないのは、現在様々な種類に分かれて市販されているけれど、中には粗悪品だったり混ぜ物だったりするものが横行している。
そしてうっかり騙されてしまうことも起きかねないのだ。

よく言われていることとして、①純粋はちみつ、②精製はちみつ、そして③加糖はちみつと、大きく3種類に分かれる事が知られている。
だ。

①は3種類の内でも未加工、無添加な自然のままの製品で、もちろんこれが最もオススメになる。
これまでお伝えした肌のお手入れに使うものとして、全てこの製品が対象になっている。

②は、言ってみれば①に加熱、脱色加工などを加え、また香りも飛ばしてしまうなどの処理を施した物になる。
当然ミネラルなどの栄養分はそういう加工により純粋なものより失われている事が多い。

③は、私たちがよくスーパーで見かけるメチャ安の製品と思って良い。
公称的には天然物を6割使い、そこに水飴などを加えて味を整えている物になるけれど、特に中国産のものが多いことはよく知られている。

しかしながら日本政府は例によって中国産の輸入食品については甘い対応が問題視していることも事実だ。
だからどうしてもこういう公称には裏がある、と思っておくのが無難だと私は思っている。

実際、以前にも輸入餃子に殺虫剤が混入しているにもかかわらず、それが日本の市場に出回って中毒する問題が起きている。

そして同じく以前、中国産のはちみつには硫酸や尿酸が混じっているという情報もあった事は記憶にも新しいはずだ。

「本物」を入手する努力は手を抜かずに！

さらには日本国内の生産品でも「純粋はちみつ」と銘打ちながら、人工甘味料の混入したまがい物が市場に出回っているという事実もメデイアによってすっぱ抜かれたことがあった。
（参考　読売新聞 2007年5月14日）

確かに「本物」ならば肌への効能は上にお伝えしたような方補遺腕正しく使うことで大変な美肌効果を得ることが出来る。

だがその効能を本当に望みたいのならば、悲しいことだけれど、しっかり堅実な購入の仕方をしないとうっかり足元をすくわれてしまうことにもなりかねない。

こういうまがい物や不正に造られたものから自分の知恵によって自身の肌を守り抜く努力も大切だ。

最も良いのはそういう良心的な養蚕業者に直接コンタクトを取って買い求めること。
これが最上だろう。

そしてまたは、はっきりと信頼できる人を仲立ちにおいて、そのルートによって入手することだろう。

ネットがこれだけ発達している世の中、人によっては養蜂業者の顔が見えるサイトで買うのが理想的、という意見もある。
そういう努力も大切だと言うことを、最後にお伝えしておきたい。

(増淵夕子)