ワセリンは乾燥肌や日焼けなどの肌トラブルに大きな効果がある。
しかも大変に安全性が高くて、よく言われるのが赤ちゃんの湿疹やあせも、乾燥肌にも使えるのだ。
副作用が少ないし、変に肌トラブルも起こさないので、友人主婦もこの頃はワセリンを自分の娘の肌荒れに使っているという。
主婦が自分の赤ちゃんに使えるくらいだから、その信頼性はずば抜けていると言えるだろう。
私もワセリンを使っている最中なのだが、花粉症特有のくしゃみ、鼻水、鼻づまりが驚くほどよく静まってくれる。
以前から保湿効果がすばらしいことで知られていたが、赤ちゃんでさえも日焼け対策にも使えるということで、これから夏にかけてさらに注目されそうだ。
ただ、ワセリン自体は日焼けを防ぐ作用があるのかといえばそうではないようだ。
ならばなんのために日焼け対策としてワセリンを使うのか?
そんな点について、実際に日焼け対策としてのワセリンの使い方などについて見てみよう。
ワセリンは赤ちゃんが口に入れても大丈夫
まずワセリン自体に副作用はない。
なぜかというと、ワセリンは元々石油から出来ている単一の油分で、体に吸収されるものではないからだ。
友人主婦も、肌荒れのクリームなどを赤ちゃんがうっかりなめてしまうことを一番心配しているのだが、そういうわけでちょっと口にしても大丈夫だ。
ただ、それでも一昔前までは肌荒れとかかぶれたりとか美容上で問題がある時があった。
だが基本的にそれらはワセリン自体の薬効で起こったのではなく、精製技術が悪かった昔では不純物が多く混ざっていた。
そのため昔のワセリンは、肌に塗るとその不純物に反応する形で肌荒れなどが起こっている。また、その時の悪いイメージが今ももたれているし、そういうことを主張する人も多い。
だが今の精製技術ではそんなことはまずあり得ないし、精製度の高い白色ワセリンやプロペトならばアトピー症の患者にすら医師が勧めるほどなのだ。
また、赤ちゃんが舐めたり口に入れても大丈夫なほど安全なので、乳児の肌トラブルにもオススメになっている。
なので白色ワセリン以上の精製度の高いものを用いている限りは、直接的な肌トラブルを心配する必要はないと言えるだろう。
日焼け対策に使うワセリンの種類と塗り方
そういうわけで、日焼け対策には赤ちゃんの場合も含めて、普通は白色ワセリンで十分だ。
ただし敏感肌とかアトピーなど、とりわけ肌が弱い方にとっては不安が残るかも知れない。
そのときには白色ワセリンよりもさらに精製されたプロペトやサンホワイトがおすすめだ。
その塗り方だが、上記の通りワセリン自体は日焼け止めの効果はない。
だから直接的には日焼け止め対策で使うわけではない、ということを押さえておいていただきたい。
じゃあなぜ使うのか、というと、日焼け止めのクリームやUVカットのさんすくリーやコスメは、その成分が強くて肌に負担が来ることが多い。
つまり日焼け止めを肌に直接塗ると肌トラブルが多くなる。
それを防ぐためにワセリンを使うということになるというわけだ。
なので日焼け対策としてまずワセリンを最初に肌に塗り、その上に日焼け止めを塗るようにするとよい。
こうすればサンスクリーンなど日焼け止めの成分が直接肌に刺激することを防いでくれるのだ。
もちろんワセリンは化粧用にも使えるし、乾燥肌の保護にも最適だ。
保湿した肌に塗ったりすると、いつまでも肌が潤いが保たれたままになるし、肌が赤らんだりかゆい時などにも塗るだけで効果が現れる。
ワセリンの種類と塗り方-ゴシゴシではなくギュッギュッ
なお、精製度の違いによってワセリンは4つの種類がある。
精製度の低い順から言えば黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトとなるが、ちょっとかいつまんでみてみよう。
まず黄色ワセリンは純度が低く、工業用に使われると言ってよい。
だから人の肌に塗ったりするのはNGで、肌トラブルの元になる。
それよりも精製度が格段に高く、医療用に薬事法で定められたものが白色ワセリンだ。
これだと薬事法で第三類医薬品に正式に分類されているもので、つまり国がその精製度や副作用の低さについて正式に認可したものであるので信頼性バツグンだ。
そしてその上になるプロペトだが、確かに白色ワセリンよりも精製度は高くなるのだが、値段的にかなり高くなる。その上のサンホワイトも同様だ。
ワセリンの塗り方だが、肌の上で指や手のひらを動かしてゴシゴシやりながら塗るのはNGになる。
肌が余分に刺激されるし、痛めてしまう場合もあるためだ。
なので塗る時にはワセリンを少量手のひらにとって延ばし、その手のひらを肌や顔に当ててギュッギュッと推すように馴染ませていくようにするのが大切だ。
そんなわけで、とりわけ赤ちゃんの肌はきめ細かいが、友人主婦の感想だと娘の湿疹やかぶれ、乾燥肌など肌荒れの全方向によく効くといっている。
「でも娘はあんまり日に当たらせないと思うけど、自分の日焼けがこれから心配だよね。私も昔アトピー持っていたし、白色ワセリンだって微量だけど不純物があるっていうじゃない。なので会わないと思ったらプロペトやサンホワイト使って行くかもね」
だそうだ。
彼女のように肌の弱い方は参考にされるとよいだろう。
だが、ずいぶん以前からアトピー症の人も白色ワセリンを常用しているケースが増えているし、昔とは違って今では大変精製技術も優れてきている。
赤ちゃんがなめても大丈夫というほどの信頼性の高いワセリンの効果をぜひ試してみてはいかがだろうか?
(一ノ瀬恵美)