仕事の都合で彼となかなか会えない、遠距離恋愛になってしまって、結婚までまだこんな寂しい思いが続くのか?
今はそんな恋愛のパターンから、もう無事に結婚している女性が私の身近にもいたりする。
私のようにいつでも会える彼と別れてしまった場合とは別に、ちゃんと結婚の約束までしている彼氏が仕事で離ればなれになっているのは、やっぱり気持ち的にかなり大変だ。
だが、そんな寂しさに沈んでいるよりは、将来彼氏と結婚して家庭を持った時、不便を少しでも少なくしようと、彼女はがんばっていたという。
そんながんばりな彼女の経験が、同じ遠距離恋愛のただ中にいる方たちにも伝えられれば、と思うのだ。
4年ほど前、彼女の今の旦那で管理職だった彼氏は、春先の異動で地方の支社に配属されたことがあったという。
前々から転勤になるかも知れないと言うことは彼氏の口から聞かされていたようだったが、実際そうなって離ればなれのまま、携帯でのやり取りだけが毎日日課のようになってみると想像以上に寂しかったとしみじみ語っている。
遠距離恋愛は、ともすると互いに別な相手が出来たりして破局につながったりすることもあるせいか、旦那の彼氏の方も含めて一番それが心配だったようだ。
「もちろん信じていたんだけどね。でもすごく寂しくなると、なんだか気持ちのバランスが崩れる時ってあるじゃない。
「生理中とか一番イヤだった。そんな時には寂しい気持ちがエスカレートして、なんだか旦那を恨んだりもしちゃったよねやっぱり。何で私、こんな思いでいつまでいなきゃならないの?というふうにね」
遠距離恋愛の寂しさにめげそうになった彼女を支えたのは旦那
で、結局彼女、そんな思いを1度半泣きで彼氏に伝えたそうだ。
転勤先から盆休みで彼氏が故郷の街に帰ってきた時、彼女は近くの街に住んでいたのでもちろん会いに行ったわけだが、思わず彼氏に泣きついたらしい。笑
でも今の旦那の彼氏もやっぱり大なり小なり思いは同じだったようだ。
「当たり前なんだけど、旦那が悪いけじゃないんだよね。でもそれでも会えた時には俺が悪い、と言ってくれたりしてやっぱり嬉しかった」
へぇ-いい旦那だなあ。
聞いた私は別れた元彼と比較して、思わず感心してしまったのだが。笑
でもこんなあたりが、遠距離恋愛になってしまっても最後には結婚できるのか、それとも別れてしまうのか、そんな分岐点ではないだろうか。
離れていてもこうして寂しい思いでいた彼女を支えた旦那。
私は会ったこと無いが、彼には敬意を表したい。
遠距離恋愛を有効活用!将来の為に自分磨き
その後たまさかに再会しては、いろいろ二人は話し合ったようだ。
お互いにただ寂しい思いをつのらせるだけでは今の時間がもったいない、今だからこそすべきことがあるはずだから、それに打ち込んで将来に備えたりしておければよいのではないか?
そんな再会の時に話し合ってみて、お互いそんなことに行き着いたというのだ。
その結果、結局のところ遠距離恋愛はその後1年あまり続いたそうだが、その間彼女は料理教室に通うようになったという。
遠距離恋愛をしている女性が結婚生活に備えて料理の勉強をするのはよく聞く話だ。
彼の好みのハンバーグや中華料理など、上手に作ろうと頑張ったという。
「でもその時料理教室に通ったお陰で学生時代なんかよりすごく料理の腕が上がったんだよね」
「今考えると、料理が上手というのは、旦那が家に居着き安くするピッタリの方法だよね。美味しい料理作って待っていれば誰だって帰って来たくなるじゃない。料理習っていて本当によかった」
おいおいノロケるな。笑
その他、忙しいOLの仕事を縫うようにしてCADも勉強していたらしい。
彼氏の仕事がうまくいかなかった時に備えて、少しでも自分で稼げるようになろうとしたという。
「料理もそうだけど、遠距離恋愛していなきゃ、こんな勉強もしなかったかも知れない。寂しいのはイヤだったけど、今じゃすごく充実してたな、なんて思っているんだけどね」
ものは考えよう、とはこんな事をいうのではないだろうか。
でも基本の基本はやっぱり彼女がそんな風にがんばれるような男性と巡り会えて、お互いを理解し合えたことだろう。
今、彼女は二人目の子供を妊娠中だ。
一人目の女の子にさえ手を焼いている最中らしいが、生活費を気にして旦那もアルコールを控えているという。
遠距離恋愛はともかく、私もこんないい人いないかな、とか何とか思うしかなかった。笑
(一ノ瀬恵美)