職場で仕事をがんばっている女性は、人情として同じ戦友となっていっしょに仕事をしている同僚男性に片思いすることが多いかもしれない。
最近では職場結婚も多いし、男女どちらかが片思いの気持ちになると、女性の方からアプローチする方も多いようだ。
けれど恋が実らず、脈なしの結果に終わったりと失恋することももちろんある。
それはそれでしょうがないけれど、しかし中には相手の男性がこちら側のアプローチに対して予想外に不快感を感じたり怒ったりすることがあるのだ。
ケースとしては少ないかも知れないが、それでもすぐに脈無しとあきらめるのはまだ早い場合もある。
では、そんなデリケートなケースではどうしたらよいのだろうか?
職場の片思いの同僚男性にこちらの気持ちをわかってもらおうと、ある女性が勇気を出してしたことは何だったのか?
実際私の知っている女性が行った失敗だが、それを説明すると、女性の方が職場でその男性のデスクにちょいちょい自分の筆記具とか名刺などを、置き忘れたフリをしておいていったそうだ。
自分に注目して欲しかったのに、脈なしを通り越して憎まれてしまった彼女
それを見た相手の男性、どうしたかというと、自分が彼女に軽く見られていたと感じたらしい。
つまりそうした小物を自分のデスクの上に安易に置き忘れるなど、結局自分を上から目線で軽く見ている証拠だ、というわけだ。
自分は軽視されてしまっている、脈なしを通り越して、不愉快、腹立ちとなった。
それを仲間の男性職員にぶちまけたのがやがて彼女にも伝わった。
ちなみに、その職場は私も務めていた小会社で、その男性職員は彼女と同年齢とはいえ、中途採用でまだ勤続年数も浅かったのだが、女性の方は新卒でその片思いの男性よりもかなりベテランだった。
確かに職歴や経験からすれば、女性が確かに優越感を持つのはうなずけるかも知れない。
また、男性社員のほうも不本意ながら引け目を感じていただろう。
だが、男性にとっては男としてのメンツをつぶされたという感情もあったようで、
結果として完全に軽視されたと思い込んでしまったようだ。
だからこの結果、恋心どころか彼女を憎んでしまったらしい。
その後二人は接近するどころか、男性の方が完全にドン引きしてしまい、目も会わさなかったようだ。
私の在勤時代に二人とも退職しているし、その後どうなったのかはわからないが、お互い別々な職場で働いているとも聞いている。
片思いをの気持ちを今彼女は持っているだろうか?
それどころかあまりに脈なしのショックにうちひしがれているかも知れない。
男尊女卑という言葉はもう死語かも知れないが、実社会や職場の中では暗黙にこの不文律が既成事実といえるかも知れない。
だから上役とかいう場合は別にして、同僚だったら女性は男性を立てるも必要と言えるだろう。
人の気持ちを推し量れないから自分の片思いが脈なしに?
彼女が片思いだった同僚の男性、元々から脈なしかどうかはわからない。
ただ、この彼女は確かに職場ではヤリ手女子だった。
でも、その分あまり平々凡々な他の同僚のやることに思いやりを見せる様なところもなかったように覚えている。
今考えれば他人の気持ちというのをあまり推し量ろうとしない、わからないという性格があったように思う。
難しいけれど、それが自分で脈なしを作ってしまったのではないだろうか?
それで彼女は結局、自分で片思いしている男性との脈を「切って」しまったかも知れないし、そうだとすれば悔やみきれない痛恨だろう。
職場では片思いの相手に自分の思いを伝えようとしても、要するに身近に相手がいすぎるためにこんな誤解が起こってしまう。
脈なしという以前に、自分の性格的なことを冷静にチェック
でも、これを脈なしと判断してあきらめる前に、自分自身の振る舞いについて、もっとすべきコトがあるのではないだろうか?
つまり、自身の性格、そこから生まれる誤解されやすい行動とか言葉が正しいかどうか?
それがポイントのはずだ。
少なくとも周囲の人、親しい友人や上司から指摘を受けたときには要注意。
痛いけれど、冷静になって、聞くべき忠告は聞いておいて損はないにちがいない。
私が実際に職場で見たこの片思い女性、それに誤解した男性との「破局」はこういった感じだったが、ここまでこじれると正直後で誤解だったとわかったとしても、修復は難しい。
事実男性社員の方はあとで人づてに彼女が自分に気があることをいわれそうだが、
ああいう風に男を見下す女(ひと)とはやっていけない
とまで断言したと聞いている。
その前の彼の気持ちは知らないけれど、本当に脈なしになってしまったという。
一番よいのは、正面から告白すること!
実際、職場では距離が近いため、逆に誤解も生じやすい。
いろいろと策略を練って相手の注意を引こうとすると、こういう彼女のように、思わぬ逆効果となる事が多いと思う。
最悪、うまく運べば脈ありになるところ、自分で失敗を招いて脈なしにすらなるから、十分注意が必要だ。
少ないケースかも知れないが、もしもこんなことで自分の恋が終わったらあきらめるにあきらめきれないかも知れない。
特に男性は自分のポジション、立ち位置にデリケート。
それを傷つけるのは避けるべきだろう。
女性と男性とではメンタルも違うから、十分に注意しておくしかない。
そこで、女性にとってはちょっと勇気がいることだが、自分の思いを自分の口からはっきり言うことをおすすめしたい。
正面から告白することだ。
もちろん、これは女性にとっては大変勇気がいる。
そしてそれでも、片思いが不発に終わって失恋したり、脈なしだったりして悲しい目に遭うこともある。
でも、一方一番誤解を生まない方法でもあるはずなのだ。
誤解を受けたことを素直に謝るのは告白よりも大切
そして、後知恵になるけれど、もしもここでご紹介した彼女のケースのように、脈なしなどという以前に誤解をされたりした時、何を置いても誤解を解くこと。
そして、ベストなのはそれとともに面と向かって謝ること。
不快な思いをさせてしまったことを、素直に自分が悪いと謝ることだ。
社会人としてある意味告白よりも重要なこと。
そして不快な思いをさせてしまったことを詫びるのは、当然だろう。
もちろんあなたの片思いが成功するかどうか、それはわからないが、少なくとも自分の気持ちを一番ありのままに伝えることができる。
どうしても恥ずかしい、勇気がなかったら男性の誕生日やバレンタインデーなどのイベントを選んで、プレゼントと共に告白するのもよいだろう。
くり返すが、最近は女性の方からプロポーズも増えている。
そんな自分と同じ行動をしようとしている女性たち、いわば“見えない”仲間が後押ししていると考えて行けばすごく勇気づけられるのではないだろうか?
そして、意中の男性が同じ職場にいるのなら、ぜひチャレンジしてみてはどうだろうか。
(一ノ瀬絵水)