先頃政治資金運用疑惑で多くの批判を浴びて辞任を表明した、舛添要一都知事。
その退職金の金額が発表になった。2200万円。
そしてそれにボーナスもついた。これが380万円で、プラス退職した月の給与(120万円)を含めるとたいそうな額。2700万円ジャストとなっている。
おいおい、な悲報というか、舛添要一氏自身にとってみればやったぞ!というべきか。
辞任に追い込まれるほどに用途不透明な政治資金の利用をして、ほんの2年間つとめたその退職金がこれだけになるのならば、都民がまた冷静でいられなくなるかもしれない。
記者会見行わず、真相釈明無しで都庁を去る桝添要一
その桝添要一氏、辞任とともに多額の退職金そして「予定通り」夏のボーナスもゲットしたと言うことで、内心ひとまずほっとしているのではないだろうか。
一方舛添要一氏の辞任に絡んでいまだ不明瞭な政治資金の運用疑惑、その真相を語らないまま都庁を去る用意をしているという。
予定されていた定例記者会見にも出席しない意向を固め、ようするに退職金と給料ボーナスをもらって早々に尻に火が付いた都知事の職から退散する、という案配と言うことになる。
今後桝添氏の政治資金問題は、もちろん引き続き司法の中で問われてくるとも思われるが、どこまで明瞭に出来るのか、見通しは何とも言い難いのではないだろうか。
何しろ都知事として政治資金の使い道について四方から糾弾されている最中、第三者委員会を設置して厳粛に解明してゆく、と表向きは立派に見えた口上だったが、実際はほとんど以前と変わらない不透明な状況だったのではないだろうか。
多額の退職金などを彼は辞退するか
舛添要一がそういうわけで、法的にも辞任の傍ら、多額の退職金その他の収入を知事職としてもらうこととなった。
ただ舛添要一氏は、知事を続投したい意向を最後の最後まで主張しており、その代償として、給料全額返納する考えを示している。
ある程度神妙な姿の桝添氏だったが、それが一転して辞任とはっきりしたからには、給料の返納はもちろん、退職金も都に返すと言うこともないというのは大体予想できるかもしれない。
その何割かでも、たとえば熊本地震の被災地に募金したらよいのではないか、という声もあるがどんな結末になるのだろうか。
離婚や愛人、そしてその子どもの養育費などに首が回らない(?)桝添氏
個人的な推測だが。
桝添氏は、今の嫁・雅美さんとの間に出来ている二人の子どもの他、外に二人の愛人と、彼女らとの間に出来た3人の子どもがいる。
離婚も2度ほど繰り返し、そのたびに慰謝料などの大金を相手にも支払っているはずだ。だから、都知事時代、無いと思いたいが一方でそういう他の子ども達や愛人女性に対する金の工面もあったのかもしれない。
以前に同じく都知事をしていた経験のある石原慎太郎氏が、桝添氏を指して“彼には金がない”と語っていたという。
もちろんその原因は上の理由による。
だから退職金などはもしかしたら、そういう女性関係について充てていくことになるかもしれないし、また一時的ながらも、豪華な生活に戻ることとなるのかもしれない。
そしてさらにさかのぼれば。
桝添要一氏は、かつて「新党改革」の結成時に作った銀行からの借金2億5000万円の返済に政党交付金をあてていたのではないか、という疑惑まで残っている。
非常にお金については不透明なままの桝添氏。
彼が世間に信頼を回復するのは、相当な年数が必要かもしれない。
(吉野博耶)
※【訂正事項】
桝添氏が受け取る退職金、ボーナスそして退職時の月額給料についてさらに詳しい金額が公表されています。下記のように訂正させていただきます。
退職金:2195万6480円
ボーナス(夏):381万3992円
給料:145万6千円
トータルしたら増えちゃってますね。
都民の方々の気持ちを考えると、何ともいいようが・・・