略奪愛というと聞こえが悪いのだが、今は新しい彼女持ちの元彼とひょんなことで復縁するというケース、やっぱりあるようだ。
知人にもそれらしい体験をして元彼と元の鞘に収まって結婚した女性がいたりする。
確かに表向きは進行形で付き合っている彼女から奪った形になるので、どうしても略奪愛ということになる。
ただ、実際に夫婦になって仲良くしている二人の間柄を考えれば、新しくつきあっていたその彼女との関係が、なんだか今結婚している元の彼女とのムカシの関係を客観的に見るためのチャンスだったと言えるのかも知れない。
その一方で、いったんは別れて別な彼女持ちになっている男性と、自分から意図的に復縁を望んで努力してしまうというケースも多いようだ。
そんな別れた元彼と意図して復縁し、成功に導くという方法が実のところあるという。
ちょっと目にはそんなアブナイ略奪愛、果たして思惑通り一緒になる方法というのはどんなやり方なのだろうか。
略奪愛も恋愛のうち!彼女持ちであっても怖がることはない
ひとまずこうして「略奪愛のやり方」みたいな話の持って行き方になってしまうと聞こえは悪いが、新しい彼女持ちの元彼が、自分のところに自然と戻ってくるというのは、復縁のなかでもある意味理想的なことなのかも知れない。
元々気心が知れている、そしてお互いに酸いも甘いもかみ分けている位の長い付き合いであれば、なおさらのことだろう。
ただ、だからといって自分から別れた元彼にアプローチをかけていくのは一番悪い方法だ。
これは他の人も語っているが、今の自分という女性は、新しく付き合っている彼女よりも当たり前に元彼にとっては縁遠い存在になってしまっている。
そこに強引にすり寄るのは、紛れもなく火種を注ぐことになる、幸せを壊そうとすることだからだ。
そ別れた彼女の自分からまた再び接近すれば、彼にとっても今の彼女との関係を台無しにしてしまいかねない。
男性の方にとっては、彼女持ちでありながら二股男だったのか、などというそしりや評判も出てきかねないのだ。
元彼の方は、こちらと付き合いたければ彼女持ちをひた隠しにしなくてはならない。
そうでなければこちらと表だって会うことになる。そのときは周囲の目もあるし相当にいやな気分にもなるだろう。
第一歩は、男性の目線を自然と自分に向けさせること
もっともよい方法は、そんな元彼が自然とこちらに再度注目してくれるような、そんなきっかけをお膳立てすることだ。
だからといって変に画策する必要もないのだが、要するに
“今あなたが付き合っている彼女よりも、別れた私の方がずっといいわよ”
と、元彼が自然に思うようにしてあげればよい。
これが復縁にとってすべてのカギになる、と個人的には確信している。
では具体的に略奪愛のトリセツ、どうすればよいのか?
となるわけだが、少なくとも今は付き合っていないのだから、あくまでも控えめに元彼と接すればよい。
それこそ単なる友人、ムカシは付き合っていたので普通よりもちょっと親し目の女友達、という関係くらいに抑えておくべきだ。
その上でこちらがすべきことは、あくまで表向きそんな友人関係でありながら、ちょっとした気配り、それも今の彼女が気づきにくいところに手が届くようなものがよいようだ。
ちょっとからだが触れたり、すれ違った時にほのかな香水のにおいがしたり、仲間内で何かの仕事やイベントをするのであれば、女らしい手伝いを買って出たりする、彼のファッションやオシャレのセンスについて女の目線から助言するのもよいだろう。
もちろんこれらは基本今の彼女の領分だから、あまり出しゃばりすぎないことも大切だ。
だが自分と付き合っている時にとても楽しかった時の服装や食べ物、旅行だったらその行き先とかをほのかにヒントとして口添えするくらいのことはありだろう。
男性の同情が愛情に変化!略奪愛は大きな忍耐を要求
ただ、繰り返すが略奪愛をもくろんで別れた元彼とのアプローチを続けるとしても、別れた原因がお互いの性格の不一致とか、どうしようもない憎悪があるような場合、そうそううまくいくものではない。
そんな場合にはむしろ元彼をきっぱり忘れて復縁をあきらめる方がよい場合も多い。
逆に略奪愛で復縁を考えていると言うことはお互いそこまでの確執などなく、ふとした不幸などがあって別れてしまったようなものに限ると言えるだろう。
だがそうではあってもあくまでも今では彼女持ちの元彼、たやすく元の鞘である自分のところに帰ってくると言うことは難しいはずなのだ。
それを少しでもたやすくするためには、自分という存在が、あくまでも元彼の周囲に多く見かけるというアピールをする方がよい。
今は彼女ほどではないけれど、なんだか腐れ縁みたいにして、元カノの自分と顔をつきあわせている時間や頻度もけっこう多い。
職場関係でよくある話だし、私の知人女性がいったんは別れた同僚男性と復縁を果たして結婚したのもそんな経緯だ。
職場関係でなければ、メールなどでもよいかも知れないし、何とかして友人以上、恋人未満くらいのコンタクトの頻度を持つようにするのがコツだろう。
大きく見れば略奪愛も恋愛行為のうちと言える。それも十分かみしめておいていただきたい。
普通の恋人同士ではない分、じっくり型・長期戦を忘れずに
そしてそんな行為を続けていながら振り向かれずに居続けても、決してあきらめずに続けていることが大切だ。
略奪愛で実際に復縁までこぎ着けられるかどうかは、そうした忍耐が非常に大切になってくる。
その目的は、元彼が自然にこちらに同情的になってきて、また以前よりも優しくてよい女性になったことをアピールする必要があるからだ。
無条件に元彼に服従する、というと聞こえが悪くなるが、ある意味そういうレベルの尽くし方も必要になるだろう。
こうなるとかなり長い時間がかかる。
長期戦を覚悟する必要があるし、決して短気にならずじっと我慢の忍耐が必要だ。
元彼がこちらを向くようになったらどうする?
そんなふうにして過ごしていれば、少なくとも元々交際をしていた男女の仲でもある。
今の彼女はさておいても、何となく気にし出す瞬間が訪れることも出てくるかも知れない。
そこでこちらからも飛びついてしまうのもアリかも知れないが、知人の彼女はそのあたり、あくまでも一端は道理を通したという。
「今はあなたにちゃんと彼女がいる、私ともう一度付き合ってほしいと本気でいるなら、今の彼女から奪うことになって彼女を傷つけることになる。
それでも付き合いたいというのならば彼女の悲しみもわかってあげてちょうだい。私も彼女にとってはひどい悪者になっちゃうけどね」
元彼に彼女はさらりとこう語ったらしい。
結婚しているが、その女性、今でも略奪した当の彼女には罪悪感を感じてしまうと言い、
「でも結局自分ですべて背負うしかないのよね」
とも語っている。
略奪愛にはこうした自己犠牲がつきまとうことも十分理解しておいた方がよい。
彼女持ちの彼をさとして、今付き合ってる当の彼女にわびさせ、結局復縁につながったのは彼女のこうした機知、そして心底元彼を思う気持ちだったといえるだろう。
略奪愛という、不名誉な表現になってしまうのだが、決して全くムリなこととは言えない。
手放しでおすすめできる方法ではない。
だが、自分たちの将来を本当に大切にする方、それが一番よいと信じている方はぜひ頑張ってみていただきたい。
(喜屋武氷捺)