Woomedia

旭化成建材の担当者の名前が特定されても世間は冷ややか 業界全体で怪しいし役所も検査箇所を事前に漏らすってやっぱりヘンだ

旭化成建材がデータ改ざんで世間から荒らしのような非難を浴び、ついに国交省が立ち入り検査まで行った。
これでようやく問題の洗い出しが本格化するだろう、と思いきや、そうはいかない、こんなのは氷山の一角じゃないの?

という穏やかでない声が渦巻いている。
その理由を考えてみれば、私もやっぱりそうだろうと思うしかない。

パークシティlala横浜のマンション杭打ちでデータ改ざんした旭化成の担当者の名前が週刊誌で特定されてもいるが、建築業界全体の暗部、そしてこの業界と役所とのいわば持ちつ持たれつの関係が見え隠れしている状況をみるにつけ、

「データ改ざんした担当者は“トカゲのシッポ”じゃないのか」
「スケープゴートにされたのでは」
「タテヨコのつながりからあぶれた、いわば自分と巻き添えに出来る関係者が少なかったのかも」
などという疑惑が頭をよぎって止まない。

【スポンサードリンク】



そもそも建築業界の不祥事って、べつにこの旭化成建材での担当者がデータを改ざんする以前にもいくらでもあったんじゃないの?

社会に対して健全な平衡感覚を身につけている一般の人々だったら誰でもそう思うかも知れない。

もちろん今回名前が出されてしまった担当者、気の毒というか身から出たサビというか、彼の未来はこの時点で真っ暗闇になりつつあると思うのだが、特定されてしまった名前をふせ、偽名を通せば現代社会、けっこう世渡りは出来る。

現に20年くらい前に複数の子供の命を奪った人間が、今堂々と体験記を書いて社会に生きている。
もちろん本名はわからないが、そんな生き方もある。

世間の声は、旭化成建材の担当者の名前が特定されたからと言って、要するに

こんなものは氷山の一角だ

他でもやっているに決まっている

こういうことって無くなることなど無い

という判定を下しているし、現実問題として、実際に仕事についてあれやこれやのデータなどを扱う人々は、“まともにやったら終わる物も終わらない”という公理のようなものを肌で感じているからだろう。

私が学生時代、パイトで倉庫の在庫整理をしていたことがあったが、社員で監督者は私たちバイトに向かって教えていたのは在庫の中身を全てチェックするな、箱の上側にある製品だけをみて、それでチェック済みだとしておけ、というものだった。

「箱に入っている品を全部確認していたら終わるわけがない」

不正なことには違いないが、今考えたら“ごもっとも”と感じるのは、私と一緒に働いていた他の多くのバイト学生も同じだったろう。

つまりこの程度の不正、現実に仕事に向かえばいくらでも出てくるし、社会人だったらそれが“常識”となっている。

だが、今回のスキャンダルはこんなまだまだ取るに足りないケースとは比べものにならない。
ヘタをすればこの担当者がデータ改ざんした建造物、大地震などの自然災害が突発したら多くの犠牲者が出ることにもなりかねないのだ。

【スポンサードリンク】



旭化成建材ではないけれど、実際にそんな不正が発覚したケースが20年ほど前に起こっていたことがあった。

1995年、阪神淡路大震災で倒壊した阪神高速道路、そのコンクリート素材の中に作業員がうち捨てたと思われるジュースの空き缶が崩落したコンクリートの中から出てきたことがある。

私の知人の父親も当時これが大きな問題として報道されていたことを語っていたが、彼の口調はどこか醒めた物でもあったことを覚えている。

要するに、こんな事は珍しくないのだ。

建設・建築業界というのが具体的にどうなっているか知らないが、少なくとも発注者に対して受注者、つまり建築担当側としては少なくとも発注者たる顧客に対して、“彼の目に触れるものだけは整備された商品である”ことを保証しなければならない。それ以外の部分は、知ったことではなくなる。

とくに建設業界などと言うと、天候の不順や資材の予期せぬ高騰などにはメチャ弱い。
不意に悪天候が続いて工事が進まなくなったり、建設の原材料が国内外の問題が突発したことにより急に高値になったりしたら顧客の折衝がおかしくなる。

そんな時、入札で他の企業や建設会社に出し抜かれる可能性だってあるだろう。

そして建設会社に対して役所が検査に入る時には、検査の前にどんなところを、何のデータを調べるかを教えてくれることが習慣化してやしないか?

事前にこういう風にリークしてくることもあるし、そこまで行かなくとも役所の役人達の“検査の仕方”を毎年のように見ていれば大体のパターンはつかめるものだ。

こんなふうに検査箇所や検査の対象となるデータを“予告”するという慣行、そんな慣行にもしやこの担当者も乗っかっていたのかも知れない。

彼の名前が特定されたことはショッキングだが、そんな業界の有り様を許していた国交省など、役所側はどうなっているのか。
問題はむしろこちらにあるのではないだろうか。

(吉野博耶)

【スポンサードリンク】

女も30を過ぎて独身だと周囲の目線がつらい。

ついつい焦ってしまうけれども、

30代女性だから世の中を楽しんでいける!

そんなおトクな気分をめざすウェブマガジンです。

Return Top