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元彼に再会してがっかり!あまりの変貌ぶりに乙女過ぎる想像してた私は何だったのか!

大好きだった元彼と別れるのはつらい。
だがそのつらさが一挙に吹っ飛ぶのが、思いがけず元彼と再会してとことんがっかりすることかも知れない。

なんとまあ、たまさかに見た元彼がビヤ樽に変身して、髪の毛がまさに“すだれ満月”(おいおい)!

別れのつらさを紛らわすため、友人の女性たちと朝までとことん飲み明かす、傷心旅行や新しい彼氏を見つけることに集中する、などといろいろな方法が言われているが、これほど確実で、しかも残酷な元彼の忘れ方は無いかも知れない。

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たまたま午前中、所用で近くの歓楽街を急いで歩いていると、元彼とデートをくり返していたコースに出会った。
意図してそこに行くつもりはなかったが、広いようで狭いのが世間だ。
ものすごい運がいいというか悪いのか、それでバッタリ元彼と再会してしまった。

もっとも私とは50mくらいの距離があって、向こうはこちらの方を全く見ておらず、気づかれなかったが、私の方は「そうだ!」と直感的に気づいたその時点で全身ビクッ!

別れた後、思い出してイヤになるのでしばらく通らずにいたコースなのだが、急いでいたのでしょうがない、と思って早足で歩いていると、その元彼、なんだか女性と一緒に二人で歩いているのを遠目で目撃してしまった。

だが正直なところ、初めは誰だかわからなかった。
あんなに頭が薄かったっけ?
まさかね?
などと疑心暗鬼だったが、あの目つきや口元は明らかにあの人だ!

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だけど横に連れているハデな女性は一体?
おそらく今付き合っている彼女だが、よく考えたら元彼も30代後半。
ふつうならとっくに身を固めているべき年齢だ。
なのに彼も未婚っぽいし、その彼女らしき女性、どう考えても“商売人”の感じがする。

私の偏見かなあ?
と思ってちょっとの間、歩調を緩めて観察していた。

で、正直がっかりするしかなかった。
何であんなにぶくっと太っちゃうのか? 笑
そしてあの薄毛。

男性の方々には申し訳ないけど、薄毛と太った人が苦手な私は否応なく
「うぇ~!」
となってしまった。
剣道で身につける胴のような腹回り、顎もなんだか2重になっていたような気がする。
ここまで変わるんだなあ、と感心もしたが。

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再会して再び燃え上がる、というのはロマンチックだが、周囲の女性に付き合っていた元彼と会った印象を聞いてみると、「がっかり派」が実に多い。

女性の方はふつう30、40になっても男性に振り向いてもらおうと化粧やダイエットに余念がない。

ところが男性の方。
ある年齢を超えると、というべきなのか、外見を全く意識しないで、見た目が成り行き任せにずんずん劣化していくような気がする。
大方の友人の印象だ。

「女性の思い出を壊さないように、男性ももうちょっと外見に気を配って欲しい」
「私たちだけ何でいつまでも化粧したりダイエットするのか、考えて欲しいけどね~」
というのが彼女たちの願望だ。イヤ私もその一人!

もちろん年齢を重ねてもそれなりに「整った」男性は多い。
だけど変貌する人は激しくするようだ。
その一人が元彼となる。

悲しい真理だが、付き合っている間はお互いの気分を意識してそれなりに身繕いしたり、欠点がバレないようにするものだが、歳を取るにつれてそのタガが緩んでくることになる。

その時果たして付き合っている時と同じ素晴らしい男性でいてくれるのか?
むしろ一時つきあっている期間よりも、結婚して長い付き合いになった時にどのようにいてくれるのか、そのほうが絶対大切だ。

時系列で元彼の変貌ぶりを目の当たりにしたら、こうしたことを妙に真剣に考えるようになった。

ちなみに、彼と別れたのは他に女性を作っていて、捨てられてしまったというのが正直なところだ。

私が飽きられたのか、向こうの女性の方がもっとスペックが高いのかよく分からないが、元々噂として、元彼には浮気性があるとか言われていたし、むしろ別れて正解だった、などと当初は友人から慰められていたものだ。

だが月日というのは一面残酷で、努力して顔を見ないようにしていた、会わないようにしていたまではよいが、悲しいことに “思い出は美化される”。笑

だからしばらくすると、思い出されるその姿、実物以上に理想的な男性に感じられたりして本当につらかった。

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だが今、すだれ満月の肥えまくった元彼、そして怪しげな女性をともに連れて昼日中を歩いているその姿をみて、ある意味以前よりも慰めて欲しい気分だ。
思い出がボロボロに崩れていったというか。

昔と同じ颯爽とした男性だったらどうだかわからない。
だが今連れていた女性から見える彼の女性の趣味。
「元彼なんて会わない方がいい」
と言い切る友人もいたが、確かに私には真理だ。

でもはっきりとこれで私も未来志向に徹することが出来たといえるかも知れない。
その意味で元彼に感謝すべきかも。笑

(一ノ瀬絵美)

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